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幼女戦記 7 Ut sementem feceris, ita metes  ――――― 泥沼化する戦争に幼女<バケモノ>は何を思う。

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幼女戦記 7 Ut sementem feceris, ita metes
著者:カルロ・ゼン
イラスト: 篠月しのぶ
発売元:講談社
発売日:2016/12/28











【注目キャラクター】



「我々は、東部で勝った。

 勝ったというのに、なんだ、これは。

 我々は、一体、何の種を蒔いてしまったのだ?」



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レルゲン
帝国軍少佐(登場時)、参謀本部人事局人事課長。
かつて士官学校を訪問した際、一号指導生であったターニャが演習中に命令に従わなかった下級生に対し抗命罪の現行犯として処刑せんとした瞬間を目撃、その存在を不安視するようになる。しかし生真面目な性格ゆえにその能力を認めざるを得ず、軍の人事に携わる中でターニャ・デグレチャフという異質な「狂人」の扱いに苦悩する。後に作戦局付き高級参謀に転任し、泥沼化する戦争の指揮に関わっていくことになる。












【レビュー】










・・・・・・どうかしている。


帝国軍も、連邦軍も、どうかしているのか?

こんなことを、延々と繰り返すつもりなのか?

国家理性を前に、人倫が沈黙するとでも?

いったい、どれほど死体を積み上げれば終わらせるつもりなのだ?」






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東部戦線の不毛な泥濘の上とて砲火は途絶えぬ。

第二〇三魔導大隊を中核とするサラマンダー戦闘団もまた、その狂騒に投げ込まれた歯車の一つ。

よかれ、悪しかれ、蒔いた種は刈り取らねばならない。
戦争当事者ならば、誰が祈らずにはおれようか。
せめて、豊かな勝利の恵みがあれかし、と。

故に誰もが努力し、工夫も惜しまない。
だから、誰もが、蒔いた種の刈り入れを願う。
どこに蒔いたのかも自覚せず、ただ『勝利』を、と。
(作品紹介より)

















■【レルゲン戦闘団】結成~東部戦線勝利宣言





ターニャ率いる【サラマンダー戦闘団】は、連邦との激戦が続く東部戦線で奮戦していました。


長引く戦争の影響で戦場の兵達の練度不足は否めなく、逆に【サラマンダー戦闘団】”戦術的価値”はうなぎ登りとなっています。


そこに話が持ち上がってきた【レルゲン戦闘団】への参入命令。


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参謀本部のレルゲン大佐を団長とする実態のない”幽霊部隊”結成の秘密は、終戦に向けた実績作り。


連邦との終戦締結を仲介するインドラ王国の観戦武官の接待のため、多数の幽霊指揮官、幽霊幕僚、幽霊参謀が表向き東部戦線に出向くという形式を取りたいためです。










実際はその任務全てを【サラマンダー戦闘団】が遂行し、それと平行して、連邦への大規模な反抗作戦”鉄槌作戦”へ従事。


ターニャの活躍もあり、帝国軍はこの戦いに大勝利。


誰もが、ターニャさえもが、「これで戦争が終わる」 と喜びと安堵を噛みしめました。


ちなみにその時の情景を描いたと思われるのが、今巻の表紙・背表紙のイラストです。















■”蒔いた種”を刈り取るのは誰だ?





しかし、このような期待は往々にして裏切られるもの。


戦争終結のために【最高統帥会議】を招集したゼートゥーア中将・ルーデルドルフ中将(参謀本部)ですが、その結末は筋書きとはまったく異なる方向に進んでいきます。


会議メンバーである文官連が難色を示したのは、連邦との”講和条件”です。


参謀本部が策定した講和条件は、帝国の国力をほとんどをつぎ込んだ戦争の結末として、彼らにとってあまりにも”お粗末”なものに見えてしまったのです。


これでは、国民が納得もせず、国家財政は破綻してしまう。


もっと有利な条件で戦争を終わらせなければ、
帝国に未来はない。



文民連の意見も一理あることです。


結局、ゼートゥーア達はその要望を聞き入れるしかなく、またしても終わらせる戦争を終わらせる機を逸してしまいました。


この辺は読んでいて、イライラしっぱなしでした。


「なぜ理解できない!?この無能どもが!!貴様達のような人間が国を滅ぼすのだ!!!!」










この決定は帝国にとって、おそらく最期の”ターニング・ポイント”となったことでしょう。


もはや帝国に世界を相手に戦い続ける力はなく、後は”敗北へのレール”に間違いなく乗ってしまったのです。


ターニャが次巻でこの事実を知ったときの絶望・諦め・決意、その描写を思い描くとゾクゾクしますね。









「帝国は、”種”を蒔いた。

 いやはや、刈り入れ時が楽しみだ。


 ―――――― 蒔いた種は刈り取らねば。












































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[ 2016/12/30 00:51 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)
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