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異世界落語 1  ――――― 剣と魔法の世界に舞い降りたのは、ハナシカ!?

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異世界落語 1(ヒーロー文庫)
著者: 朱雀 新吾
イラスト: 深山 フギン
発売元:主婦の友社
発売日:2016/5/30











【注目キャラクター】



「本当に食べてなどいないのだ。

 飲んだ振りをする。 食べた振りをする。

 笑った振りをする。 怒った振りをする。

 ・・・・・・それが”落語”だ。」




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ダマヤ
異世界【ターミナル】の北東に位置する国【サイトピア】の宮廷専属の視聴者(ウォッチャー)。
テレビで日本のNHK番組をただ観ることを仕事としている。
一福の大ファン。













【レビュー】







 「よッッ!!

  待ってました!!!  ”ラクラクテイ”!!










 「今日のところはまず、あたしの名前と顔だけ
 覚えて帰って下さいな。 あたし? 
 
 あたしの名前は、一福。 

 ”楽々亭 一福” と、申します。」






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剣と魔法の世界・ターミナルは魔族の侵攻により滅亡の危機を迎えていた。
近隣諸国は皆侵攻され、残されたのは光の血筋を受け継ぐと言われている、サイトピア国のみ。

そんな絶望的状況を打破すべくサイトピア王が下した命は、世界から救世主を召喚する事。
大臣より指令を受けた宮廷視聴者のダマヤは、天才召喚師クランエと共に救世主召喚を試みる。

「サムライ」「ニンジャ」「リキシ」等、異世界には様々な特殊技能を持つ者が存在する。
宮廷執務室では皆期待を胸に、ダマヤの報告を待っていた。
だが、ダマヤが召喚して連れてきたのは「キモノ」という見慣れない装備をまとった一人の男。

彼は……「ハナシカ」であった。

――そう。これは、一人の噺家が落語で世界を救う物語である。
(作品紹介より)















■空前の”落語ブーム”到来!?





近年は【落語】が再評価されつつあると感じます。


これまでの年配の方や一部のマニア達の間で楽しまれてきた”伝統芸能”だったものが、再度若者を中心に、”大衆文化”へ戻そうという動きがあるようにみえます。


例えば、毎月渋谷で開催している『渋谷らくご』





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落語初心者にもわかりやすい入門編的な話や思い切った”現代落語”


さらに、昔から受け継がれてきた超王道の”古典落語”


普通の寄席では観ることができないバラエティに富んだ会となっているそうです。











また、漫画原作で今年テレビアニメが放送された『昭和元禄落語心中』





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実力派の声優をメインキャストに据えることで、重厚で洗練されたドラマを表現することに成功。


特に落語シーンは、これまでの作品では考えられないぐらいの”長尺”を使い、【落語】というものを本当に丁寧に描くことに作り手が全身全霊を注いでいるが伝わってきました。


既に2期の制作も発表された大人気作品です。










若者達を中心に落語家に弟子入りする新人も増えてきており、現在が史上最も落語家の人数が多いと言われています。


これからどんどん熱を帯びるであろう”落語ブーム”


本作もその流れから表舞台に出てきた時代の産物と言えるでしょう。
















■【異世界落語】の作り方





異世界召喚モノは数あれど、【落語家】が召喚されたという設定の作品は、おそらく本作が初めてだと思います。


舞台はベーシックな異世界【ターミナル】


人間、エルフ、ドワーフなどが暮らし魔法も存在する、”ザ・ファンタジー”とも言える世界設定です。


そこに召喚された【落語家】、名を楽々亭一福


手違いで現代日本から召喚されてしまった彼ですが、異世界で生きていくため、酒場で落語を披露することになるのです。










しかし、落語の演目をそのままやるのでは、異世界の常識と兼ね合いが悪く、お客さんは笑ってくれません。


そこで一福と彼を取り巻く仲間達は、異世界の歴史や風土に合った落語、【異世界落語】を開発することを思いつきます。


話の骨格はそのままに、専門の構成作家も迎え入れ、異世界の事情に適合できるよう登場人物や台詞、オチについて喧々諤々探求を続きます。


落語の本質は”日常の何気ない馬鹿話”


作中に起こった様々な出来事にヒントを得て、新しい【異世界落語】を造っていく様は、落語の古くさいイメージを私の中から払拭させ、まさに今”生きているもの”ということが強く印象に残りました。










柳家喬太郎師匠というプロの落語家が監修についていただいているということもあり、正当な落語ももちろん登場します。


落語の入門書として、今まで落語に触れてこなかった方々におすすめの作品だと思います。
































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昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

このブログでは、私が出会った2次元作品についてのひとり語りをココ、”秘密基地<セーフハウス>”からこっそり更新しています。

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