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エンピツ戦記 - 誰も知らなかったスタジオジブリ

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エンピツ戦記 - 誰も知らなかったスタジオジブリ
著者: 舘野 仁美、平林 享子
発売元: 講談社
発売日:2015/11/21













【レビュー】







    「『宮崎さんと鈴木さんのせいで結婚できなかった』

    というのは、冗談ですが、

    あながち嘘と言いきれないというか、

    私自身、『スタジオジブリに嫁いだ』

    という実感があるのも事実なのです。」










      


『となりのトトロ』から『思い出のマーニー』まで。
ジブリ作品のアニメーターとして、裏方に徹した著者・舘野仁美による回顧録。

「スタジオジブリに嫁いだ」27年間を振り返って、記憶の中にある宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、そして高畑勲監督、スタッフたちのエピソードをつづる。
スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーによる序文「メイちゃんの誕生」を収録!


目次

メイちゃんの誕生(スタジオジブリ鈴木敏夫)
はじめに(舘野仁美)
プロローグ
1 ジブリ王国の門をくぐる、エンピツ戦士
2 ジブリの森で宮崎監督に雷を落とされる
3 師匠たちに怒られながら、腕をみがく日々
4 トレスマシンと格闘し、スケジュールに追いかけられる
5 光があれば、闇もある。表現者はなにを考え、どう動くべきか
6 いいアニメーターの条件とは? 教える立場になって思ったこと
7 ジブリを巣立つ日。そして人生は続く
エピローグ
エンピツ戦記外伝――構成者あとがき(平林享子)
(作品紹介より)













■アニメーター・舘野仁美、27年間の回顧録





舘野仁美さんというアニメーターをご存知ですか?


スタジオジブリで主に【動画チェック】として活躍されてきた中心アニメーターの1人です。






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動画チェック、一般には【動画検査】と表記されるますが、簡単に言うと『動画の品質管理』を行う仕事です。


アニメーターは大きく分けて、動きのキーとなる【原画】と、動きが滑らかになるよう原画の間に中割りの絵を差し込む【動画】の2種類となります。


動画のほうが担当する人数も多く、技術にも差があるため、絵のクオリティが均等にならず、作品全体の絵が崩れてしまうことがあります。


それを防ぐため、動画の全てを精査し修正が必要なものを見つけ、動画に戻す・もしくは自ら直しを入れるといった”縁の下の力持ち”といった重要な役回りが動画チェックなのです。ときに、【動画監督】なんて言われるときもあります。













ちなみに、去年の3月まで放送されていたアニメ制作現場を舞台にした『SHIROBAKO』という作品に、同じ動画検査担当の堂本知恵美さんという方が登場します。





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私は密かに舘野さんがモデルでは?と思っています。


複数のアニメ制作会社を経験していたり、物腰が柔らかそうに見えて、言うときはズバリという芯の強さが似てるなどの共通点があるように思えるからです。


SHIROBAKOのキャラクターの多くはモデルとなった人物が存在するので、いつか堂本さんのモデルも発表していただければハッキリするのですが。
















■【動画マン】であることへの誇り





アニメーターのキャリアアップは、一般に、動画→原画→作画監督という流れがあります。


そのため、いつまでも動画を描いている人は、原画になれないダメなアニメーターだとという風潮が業界内にあるそうです。


しかし、舘野さんは、「動画こそ最終的に画面に出る絵」であり、「動画マンの技術が向上すれば、作品のクオリティに貢献することができる」という信念を持っています。










全体を通して感じたのですが、舘野さんは”信念の人”だと思います。


何十人もいる動画マンを束ね、作品完成のために一切の妥協をするさず、相手に非があれば言うべきことを言う。


作品制作に欠かせない重要なスタッフが担当を降ろされたと聴けば、鈴木プロデューサーにだって直談判する度胸だって持ち合わせています。


本の中では、「人に怒られた記憶しかない」と謙遜されていますが、何度怒られても自分が決めた道は曲げず、ここまでジブリで勤め上げたその情熱と心の強さに文章の端々から感じることができます。
















■ジブリ退社、その後





スタジオジブリは、宮崎監督の”長編アニメーションからの引退”の契機として、『思い出のマーニー』を最期に制作部の解散を決定。


当然アニメーターは全て退職、それぞれ別の道を進んでいくことになりました。


そんな中、舘野さんは大きな決断をします。


かねてからの夢であったカフェを西荻窪にオープンさせたのです。


アニメーター時代に健康管理の重要性と、それと食が密接に関係していると気づいた舘野さん。


自分で料理することの楽しさに目覚め、いつしかそれが新しい夢へとつながっていきました。










そして、2014年に開店した『ササユリカフェ』


店内は白を基調とした落ち着いたインテリアでまとめられ、舘野さんいわく、「長居してもらいたい」空間に仕上がっているとのことです。





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メニューは、舘野さんが得意だというカレーを中心に、体にやさしい料理が提供されています。





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西荻窪駅から徒歩3分ということで、何かの機会にぜひ訪れてみたいと楽しみにしているところです。
































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[ 2016/01/24 01:34 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)
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昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

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