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プラネテス  ―――― 『宇宙は独りじゃ広すぎるのに』

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プラネテス(モーニングKC)
著者:幸村 誠
発売元:講談社
巻数:全4巻











【注目キャラクター】



「―――愛し合うことだけがどうしてもやめられない」



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星野 八郎太
自家用宇宙船を買うという夢を持ちながら、日常に埋もれることに迷い続けつつ、惰性もあって仕事を続けている。直情的で根っからのオプティミストだが、置かれている状況に順応してしまっているだけに過ぎない。後に「もうひとりの自分」や「ネコ」と遭遇することで、常に己自身と向き合うことになる。












【レビュー】





「・・・・・・ああ ああそうか 
 

 かんたんなことだったんだ




 オレの宇宙はちっぽけだったんだ




 この世に宇宙の一部じゃないものなんかないのか




 オレですらつながっていて 

 ――――――― それではじめて 宇宙なのか








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時代は2070年代(2075年以降)。

人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。

しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ。廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。

主人公のハチマキは宇宙で働くサラリーマン。
主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。
(作品紹介より)
















1999年~2004年に雑誌『モーニング』で連載されたのが本作です。


これまで【宇宙】が舞台というと、“夢とロマン””人類最期のフロンティア”など冒険譚をイメージする作品が多かったように思えます。


『宇宙戦艦ヤマト』が代表的な例ですね。










しかし本作においては、宇宙という過酷な環境に置かれた人間の内面の動きが大きなテーマとして取り上げられています。


『宇宙にいる』というだけで、そのキャラクターには“物語”があります。


なぜ宇宙に来たのか? なぜ宇宙にいつづけるのか?


そこには、必ず理由があるからです。




自分の宇宙船がほしいハチマキ

宇宙を大ゲサなものだと思わないタナベ

亡き妻の遺品を探すユーリ

地球の実社会を嫌悪するフィー

月面生まれ、月面育ちの月面人(ルナリアン)・ノノ・・・・・etc.





宇宙にいる彼らは常に物語を紡ぎ続け、宇宙にいる理由を見つけ続けています。


普段私達は”ただなんとなく”生きていますが、宇宙にいる彼らにそんなことはできません。


本作はそんなキャラクター達の人生を切り取って描くことで、連載が始まって15年以上が経過した今でも古さを感じさせない素晴らしさを読者に感じさせてくれます。


本来、宇宙開発という技術進歩がめざましく、情報がすぐ古くなっていく舞台で作品の評価を維持し続けているのは、そこに普遍的なテーマが織り込まれているからなのだと思います。










コミックス全4巻の内、メインストーリーは3巻でほぼ完結しており、4巻は”番外編”という位置づけがなされています。


その第1話で登場する”男爵”と呼ばれるキャラクターが大好きです。


彼はタナベ達の同僚ですが、自分を【レティクル座人】という異星人だと称し、かなり突拍子もない行動ばかりを起こしています。




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本当に男爵が異星人がどうかはわかりませんが、【キャトルミューティリーション】【ミステリーサークル】などの超常現象の事例を絡めた面白い話になっています。










この話だけ毛色が違うように思えましたが、よくよく読み返してみると作品全体にそのような話があることに気づきました。


タナベが今の養父母に引き取られた経緯や、ハチマキが木星行き決定から出発までの身のうちの葛藤など。


それらの話を読むと、現実と夢の中間にユラユラ立っているような感覚を覚えます。


まるで、昔学校の授業で宮沢賢治の童話を読んだときと似ています。


本作はSFはSFでも、【サイエンス・フィクション】ではなく、藤子・F・不二雄先生の提唱した【少し、不思議】がピッタリとハマる、そんな魅力に溢れていると思います。































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[ 2015/05/07 00:00 ] マンガ | TB(0) | CM(0)
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昭和生まれの東北人。

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