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ハイキュー!! 14  ――――お前しかいない!頼むぞ!!”縁下 力”

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ハイキュー!! 14(ジャンプコミックス)
著者:古舘 春一
発売元:集英社
発売日:2014/12/27











【注目キャラクター】



「逃げる方が絶対後からしんどいって事は

 もう知ってる」



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縁下 力
名は体を表すという言葉通り、攻守をそつなくこなしチームを支えるオールラウンダー。
あまりスタメンに入らず目立たないポジションだが、試合中は控え内で選手のフォローをしたり、テスト期間中は田中や西谷の臨時講師をしたり等、コート外での活躍が垣間見える。
主に暴走しがちな田中・西谷の手綱をうまく握っている。また、影山への助言など曲者揃いの1年生へも徐々に影響力を広げている様子。田中の姉曰く、「2年の首領(ドン)」。
復帰した鳥養前監督の指導についていけず部活から逃げ出したという過去がある。そのことを負い目に感じると同時に、逃げることの苦しさを知った上で戦う自称"根性無し"。












【レビュー】





    「――――これを 拾えなければ

    このコートで俺に価値は無いッ・・・・!






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代表決定戦準々決勝で、主将・澤村が負傷!! 試合からの離脱を余儀なくされてしまう。

チームの土台を失った烏野は、土台代理として縁下を送り出すが!?
(作品紹介より)












■”縁下 力”主役の巻





春高バレーの県代表を決める代表決定戦準々決勝。


烏野は ”小さな巨人” に県内で一番近い男・ 中島 猛 率いる和久谷南高との対戦を迎えています。


前巻のラスト、主将である澤村が田中との接触で負傷。


今巻の冒頭で、澤村は意識がしっかりしているものの一度治療のためにコートを去ることに。


澤村はチーム精神的主柱であり、メンバーの間で動揺が走ります。


また結果的に自身が澤村を負傷させてしまった田中も責任を感じてしまい、士気が下がっています。










この窮地を打開するために鵜飼コーチが送り込んだのが、2年の 縁下 力 でした。




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これまで物語に入ってくることが少なく、どちらかというとモブキャラに近かったこともあり、読んでいてかなりの唐突感がありました。


しかし、田中姉が “2年の首領(ドン)” と称する通り、クセ者揃いの部員達にも物怖じすることなく意見し、キッチリまとめたり、さりげなくフォローを入れるといったシーンがそういえばちょこちょこ見るなーということに読み進める内に思い出されました。


作者が満を持して出してきた伏線の回収に、見事に引っ掛かってしまいました。


この燃える展開に興奮しないほうがおかしいでしょ!?










烏野は田中と西谷以外の2年生が影が薄かったのですが、今巻でフォーカスが当たりました。


鵜飼監督(祖父)が就任したとき、その厳しい練習に耐えきれず2年生5人全員が練習をボイコットした事件がありました。


その内、部に戻ったのは縁下を含め3人。


縁下自身は練習をサボっていたときの方が苦しかったから部に戻ったようですが、一度”逃げた”という負い目はなかなか消えていないようです。


2年の中で次の主将を話し合い縁下を推す声があっても、本人は 「こんな根性無しには務まらない」 と自信がなさそう。


そこで田中が言うのです。





「運動部だからって猪突猛進タイプばっかじゃねぇだろ。

 俺は自分と違うタイプのヤツの事はよくわかんねぇけど、

 お前は多分どっちもわかる奴だ!




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部活には様々なタイプの人間が集まっています。


熱血で厳しくし過ぎても人はついてこないし、優しくし過ぎてはただの仲良しクラブになってしまう。


バランスが難しいし、その中で部員全てをまとめ上げ、ひとつのチームを成立させるのは至難の業です。


そんなときに一辺倒ではない色々な経験を持ち、部員全員の気持ちをくみ取れるが主将としての必要能力なのかもしれません。


そしてその素養が間違いなく縁下は持っていると今巻を読んで確信しました。


もし春高バレー後も連載が続くのなら、”縁下主将” が作る新しい”烏野”を見てみたいと強く思います。


その第一歩として縁の下は、今回の試合でチーム内での自分の価値をしっかり勝ち取ることができました。




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春高バレー予選突破に向けて、また新たな戦力が誕生した瞬間なんだと胸が膨らみます。















■僕達はみんな”山口 忠”だ





縁下とは対照的にその力を発揮できなかったキャラクターもいました。


ピンチサーバーとして登場した山口です。




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山口は前回の起用時、ジャンプフローターサーブを失敗しています。


汚名挽回の機会の得た今回は、1本目のサーブがネットにかかり辛くもインします。




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そして2本目、失敗を恐れるあまりジャンプせず、サーブを打っていまいます。




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安全策を取ることは悪いことではありませんが、サーブしかチーム内で生き残る術がない山口にとって、この逃げは命取りになります。










それを見て激怒する鵜飼コーチ。




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ここは縁下のフォローで収まりますが、山口当人にとっては屈辱以外の何ものでもありません。





      「多分 自分で一番 わかってます」



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しかしこの気持ち誰しも理解できるのではないでしょうか。


失敗を恐れずと人は簡単に言いますが、その結果周りに迷惑を掛け、お荷物扱いされたときの空気は耐えられない ”痛み” があります。


成功したときよりも失敗したときのことを考え、うまくいかない。


そんな負に連鎖に陥りがちです。


でも、状況を打開するのは自分の行動しかありません!




俺も頑張るからお前も頑張れ!!




と、山口を励ましてやりたい。


山口は本作品の中で一番感情移入できるキャラクターになりました。















■”現実(リアル)”と”虚構(ファンタジー)”の狭間





上で述べた縁下と山口の2人は、現実にもいそうなある意味平凡なキャラクターです。


一方、影山や日向といった超人的でファンタジーなキャラクターも共存しているという点が本作品の魅力だと思います。


超人的なキャラクターに触発されて平凡なキャラクターも成長し、活躍の場を与えられる。


スラムダンクのメガネ君とか代表的な例ですね。


それを読んでいる読者も平凡なキャラに自分を重ね合わせて、「俺も何かできるんじゃねぇか」 と良いきっかけになることもあると思います。


まるで マンガのキャラクターに励まされている ような、そんな感覚を時々感じることがあります。










ただファンタジーではなく、もしかしたらありえそうな現実感(リアリティ)を織り交ぜることで、作品は一気に深みを増し、読者の共感を呼びます。


本作品は境界線がややファンタジー寄りに作られていますが、そこが青春の爆発的なエネルギーをうまく表現することに成功しており、結果として昨今の大ヒットにつながったのだと思います。









































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[ 2015/02/11 00:00 ] マンガ | TB(0) | CM(2)
チカくん
私はチカくんが大好きで、逃げて、また戻って来た回は本当に心に残っています。
これを読んで泣いちゃいました。
私も部活が辛くて、しんどくて、逃げちゃったんです。
でも、そんなときチカくんに出会いました。
彼に勇気づけられました。
烏野次期主将候補として、全国の舞台でも頑張ってほしいです!!
がんばれ!チカくん!!*^^*


※影山の影が景になっちゃってるとこがありましたよ~#^^#
[ 2017/03/13 23:56 ] [ 編集 ]
Re: チカくん
> 白雪苺さん


コメントありがとうございます!
この巻はハイキューの中でも特に心に残っていますね。

ご指摘いただいた箇所は訂正させていただきます。
こちらもどうもです!
[ 2017/03/14 21:33 ] [ 編集 ]
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昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

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