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ルパン三世 カリオストロの城  ――― 奴はとんでもないものを盗んでいきました。

カルシロ

ルパン三世 カリオストロの城
製作 - 藤岡豊
原作 - モンキー・パンチ(週刊漫画アクション、パワァ・コミックス(双葉社刊))
監督 - 宮崎駿
プロデューサー - 片山哲生
脚本 - 宮崎駿、山崎晴哉
音楽 - 大野雄二
作画監督 - 大塚康生
美術 - 小林七郎
制作協力 - テレコム・アニメーションフィルム
配給 - 東宝株式会社
製作 - 東京ムービー新社











【注目キャラクター】



「わたし、ずっと昔から
  あの方を知っていたような気がするの。」

  

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クラリス・ド・カリオストロ
ヨーロッパ・カリオストロ公国の公女で、大公家最後の姫。
大公家に伝わる「銀の山羊の指輪」の所有者。
7年前の火事(伯爵の手先による放火が疑われている)により両親である大公夫妻を亡くして以来、長らく修道院に入っていたが、両家を統一し国を手中に収めようとする伯爵に結婚を強いられる。












【レビュー】





 「私の獲物は、
  悪い魔法使いが高い塔のてっぺんにしまい込んだ宝物。

 どうかこの泥棒めに盗まれてやってください。」


   


クラリス









                  


世界的な大泥棒・ルパン三世と次元大介は、カジノから莫大な売上金を盗み出すことに成功。しかしそれは限りなく精巧に作られた偽札「ゴート札」だった。2人はこの謎を追い、偽札の出処と噂されるヨーロッパの小国“カリオストロ公国"に潜入する。

城への道中にルパンは、ウェディングドレス姿で車を爆走させる少女に出くわす。彼女は黒ずくめの男達に追われていた。追手は撃退するものの、ルパンは別の一団に彼女を連れ去られてしまう。そう、彼女はこの国の大公家最後の姫・クラリスだった。

カリオストロ公国は7年前に大公を亡くし、統治者無きこの国はカリオストロ伯爵に実権を握られていた。正式な後継者であるクラリスが伯爵と結婚させられてしまえば、この国は合法的に伯爵の手に落ちてしまう。

そして迎える政略結婚の日。偽札の謎を追って、銭形警部、石川五ェ門、峰不二子も難攻不落のカリオストロ城に集結。果たしてルパンは無事にクラリスを救い出し、伯爵の手から公国を守ることは出来るのか! ?そしてカリオストロ公国に眠る莫大な宝とは?
(作品紹介より)












■若き日の”天才”宮崎駿が生み出した世紀の傑作





本作はテレビで何度も放送されていたこともあり、子供の頃はそこまで”大好きなアニメ”というわけではありませんでした。


しかし、年齢を重ねる内に作品の魅力がどんどん理解できるようになってきています。


今ではもう存在がなくなりつつある【セル画アニメーション】としてのスゴさもありますし、レイアウトやアクション、演出の先進性は公開から30年以上経った現在でも色褪せることはありません。


今回数年ぶりに観たのですが、やっぱり涙を止めることはできませんでした。


ルパンの想い、クラリスの決意、銭形の信念・・・・全てのキャラクターから”心”が感じられ、【アニメ】という枠を飛び越え、単純に 【ドラマ】 として見入ってしまいます。










このとき宮崎監督は38才、長編劇場作品では初の監督作品となります。




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何よりも制作期間が半年、作画期間に至っては 4ヶ月 という過酷なスケジュールでした。


後年、監督がスタジオジブリでの作品1本あたりの制作期間が約2年(2000年代以降は約4年)ということを考えれば、その恐ろしさが分かるというものです。


ちなみに 『忘年のザムド』 などで知られる宮地昌幸監督は、テレビアニメ1話(約20分)を十分なクオリティで作りたい場合、「3ヶ月はほしい」 とおっしゃっていました。










では、なぜ短い制作期間でこのような名作が生まれたのでしょうか?


短い期間だったからこそ、宮崎監督のギリギリの才能が発揮できたなんて声もありますし、その辺りの理由は ”時代性” とか ”巡り合わせ” なんて言葉で表すことしかできないのかもしれません。















■宮崎の影に”遊びの大塚”あり





本作の魅力を知る上で欠かせないテキストとして、『BSアニメ夜話』 が挙げられます。


番組内で毎回1本アニメ作品を選定し、その作品について各専門家&ファンが大いに語り合うという夢のような番組です。(現在は放送されていませんが)


本作の回では、このような名作が誕生した理由として、作画監督を務めれていた
大塚康生さん の存在が大きかったのではないかと語られています。




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大塚さんは、『太陽の王子 ホルスの大冒険』『未来少年コナン』 でも作画監督をされており、宮崎監督がスタジオジブリを設立するまで、長年に渡ってコンビを組まれていた功労者です。











番組中では、大塚さんの逸話がいくつも登場し、大変興味深い内容でした。










(カリオストロの城を)宮崎さんの代表作だと思ってるんだけど、同時に大塚さんの代表作だなぁと思うんですよ。


やっぱり大塚さんの参加している宮崎作品とそうでない作品は”色”が違う気がして。


僕はビートルズよく分かんないんですけど、ジョン・レノンとポール・マッカートニーのコンビ、”黄金コンビ”っていうかね、この2人が一緒になるとものすごいパワーが出るなって気がしますし。


一番びっくりしたのが、カリオストロの仕事の時が、大塚さん50才。


50才でもまだこんなに若々しく、元気な絵が描けるんだってものすごく勇気をもらいました。












大塚さんはこの作品の場合は、アニメーターの教育もやってるんですよね。


だから全般的にどこまでが宮崎さんで、どっからが大塚さんっていうのは言いにくいです。


すごい名コンビだから混ざっちゃって分かんない。


2人ともキャラクター描くと何となく同じ絵になっちゃう。


言われてるのは、女の子がブサイクだったら大塚康生で、かわいかったら宮崎駿っていうことぐらい(笑)












(大塚さんの特徴を一言で言うと)男性的。


”柔”の宮崎、”剛”の大塚っていう形で。


だから宮崎さんオンリーになると、話の細部に渡って演出が少しクドイかなって。


逆に大塚さん1人だと、非常に荒削りっていう感じになってしまって。


宮崎さんはインテリ・知識人として上からアニメを作る人なんですけど、大塚さんは技術職上がりで本当に下から作っていくっていうタイプであって、本当に”陰と陽の合体”というこのアニメのテーマがそっくりそのまま当てはまるんですよ。












生き方そのものも正反対なんですよ。


”真面目”の宮崎、”遊び”の大塚なんですよ。


宮崎さんは誰よりもスタジオに早く入って、一番働くんですよ。


だから絶対みんなサボれない。


だって宮崎さんが一番働いてるんだもん。


でも大塚康生違うんですよ。


作画期間わずか4ヶ月なのに、大塚さんがいきなり10日間ぐらい行方不明になるんですよ。


で、どこ行ったのか分かんないんですよ、作画監督なのに。


職場放棄ですよ!


で、帰ってきて何するのかと思ったら「うん、分かった分かった。」って言って、カジノで車がクラッシュするシーン描いて。


あのとき、車のボンネットが開くでしょ。


あの車、アメ車なんですよ、アメリカの車。


「ボンネットの中のエンジンの仕組みが分かんなかったから、アメリカ行って見てきた」って(笑)












大塚さん一貫してずうっと言ってるのは、「とにかくアニメだから動かせ」と。


「絵はヘタでもいいだ、動きが面白ければ」って。


それを今の日本のアニメーターは見習ってほしいですね。


動かせないアニメーターいっぱいいますからね。


”止め絵”だったらうまいなら、アニメーターじゃなくてイラストレーターだって思うんですよ。












他にも本当に面白い話ばかりの放送回でした。


残念ながら映像ソフト化はされていませんが、書籍版が出ていますので、興味がある方はそちらを読んでいただければと思います。




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■オープニング映像――男が憧れる旅景





本作を観ていて、特にオープニングを観ていて思うんですよ。


旅に出たいなって。


自分の車で、自分のペースで、自分の行きたい場所をゆっくり回る。


そんな ”男の夢” が詰まった、哀愁漂う映像だと思います。









ル1










ル2










ル3










ル4










オープニングではないんですが、ルパン達が夕飯を食べたレストランの
ミートボールスパゲッティ、めっちゃ美味しそうですよね!










ル6











旅の中の食事って各地の名物とかじゃなく、何となく入った店の普通のナポリタンが美味しいってぐらいで十分だと思います。















































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[ 2014/11/20 00:00 ] アニメ | TB(0) | CM(0)
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昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

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