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無責任艦長タイラー  ――― 宇宙一の無責任男!!

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無責任艦長タイラー
企画 - タイラープロジェクト
原作 - 吉岡平/小説版イラスト:都築和彦(富士見ファンタジア文庫刊)
監督 - 真下耕一
シリーズ構成 - 川崎ヒロユキ、真下耕一
キャラクターデザイン - 平田智浩
メカニックデザイン - 伊藤浩二、増尾昭一
美術監督 - 佐藤勝
カラーデザイン - 池さゆり
撮影監督 - 池上元秋
編集 - 森田清次
音楽 - 川井憲次
音響監督 - 松川陸
プロデューサー - 岡崎千代、田口智幸、久保真、由井正俊
制作 - タツノコプロ
製作 - テレビせとうち、ビックウエスト、タイラープロジェクト
放送期間 - 1993年1月25日 - 7月19日
話数 - 全26話











【注目キャラクター】



「やるだけのことをやれば、後は何とかなるさ」
   

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ジャスティ・ウエキ・タイラー
「楽がしたいから」という理由で軍に入隊。年金課に配属され、年金を届けに行ったハナー元提督宅にてテロリストの立て篭もりに遭遇しこれを解決。二等兵から少佐へ特進し『駆逐艦そよかぜ』の艦長に就任することとなる。
女好きでだらしない性格、兵法に対する知識もからっきしであるが、そのくせ悪運だけはやたら強い。そんな経緯がユリコやヤマモトのストレス源となるが、純粋、かつ穏健な心と誰よりも強い信念を秘めており、決して強運だけでない彼の人となりがクルー全員の心を一つにさせていく。












【レビュー】





「一度しかない人生だもの。

 他人に振り回されないで、
    自分の好きなことを好きなようにやる。」

   




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時は未来、地球と惑星ラアルゴンとの戦争のさなか、主人公の放浪者ジャスティー・ウエキ・タイラーは楽な仕事がしたい!と、地球軍に入隊してしまい、あれよあれよという間にオンボロ駆逐艦「そよかぜ」の艦長にまで出世してしまう。

けれども持ち前の強運で数々の難事件を乗り切り、気づけばラアルゴン帝国の大艦隊を「そよかぜ」1隻で撃退するまでになる。そして、ラアルゴン帝国の皇帝ゴザ16世のアザリンはタイラーに興味を持ち始める。
(作品紹介より)












■”ギャグスペースオペラアニメ”の先駆け





主人公タイラーが 「楽がしたいから」 という不純な動機のもと、地球軍に入隊するところから物語が始まります。


無責任でいい加減な性格のタイラーでしたが、ひょんなことから 宇宙駆逐艦【そよかぜ】 の艦長に任命されます。


タイラーは危機に直面しても慌てない飄々とした態度と、軍人に似つかわしくない柔軟な思考によって戦果を重ねていくことに成功します。


始めは彼を嫌っていたクルー達も徐々にその人間性に魅了され、いつしか【そよかぜ】は敵国ラールゴン帝国側でも一目置かれる一大戦力に成長していくのです――――










本作品は私の記憶にある限り、日本アニメの ”ギャクスペースオペラ” の最も古い作品だと思います。


それまでの日本アニメにおけるスペースオペラ作品といえば、『宇宙戦艦ヤマト』『銀河英雄伝説』『スペースコブラ』 など主に宇宙を舞台とした戦争や冒険といった壮大でシリアスな作品が主流でした。




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しかし、本作はギャク満載の娯楽アニメという側面が強く、全編に渡ってそれが反映されています。


【宇宙】という特殊な環境ながらその描写により、より身近で親近感を持てる作品作りをしていると思いました。


この後も、90年代では 『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモトヨーコ』 『機動戦艦ナデシコ』 、2000年代に入ってからは 『モーレツ宇宙海賊』 『スペースダンディ』 など同じような作品群が制作され続けています。




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スペースダンディ_ティザービジュアル




今日まで連綿と続くアニメの1つのジャンルを作り上げた本作の功績の大きさは測りしれません。















■マイ・フェイバリット・エピソード『15話 キンキン危険な病原菌』





15話が本作の中で1つのターニンツ・ポイントとなっており、物語が新しい展開を迎える重要な回でもあります。


この回では、敵国ラールゴン帝国のスパイである人造人間・ハルミの葛藤と、タイラーとのおしゃれな会話が最大の見所です。


ハルミは【そよかぜ】に新種のウイルスを持ち込み、クルー達を行動不能にするという任務を与えられました。




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ハルミは既にスパイだということをタイラーには知られていましたが、他のクルーには秘密にされており、穏やかな日々を送っていました。


タイラーの優しさに触れたハルミは、ラールゴンから与えられた任務を実行するべきか悩んでいました。


そしてある決意を固めるのです。










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「私はずっと艦長のそばにいますわ。

 ――― たとえ、艦長がどこに行こうとも。」








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「本当!?じゃあ、温泉に行こう!

 たまにはみんなに温泉に行って、のんびりしたいよねぇ~。」








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「もしもあなたがラールゴンの捕虜にでもなったら
 
 ・・・・・私が艦長をお守りします。」








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「んー、ラールゴン帝国には温泉があるのかな?」











その後、ウイルスが艦内に蔓延し、ほとんどのクルー達は寝込んでしまいます。


この機に乗じてラールゴンの艦船が攻めてきますが、【そよかぜ】に為すすべは残されていませんでした。




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敵からの要求は、ウイルスのワクチンと引き換えにタイラーの身柄を引き渡すこと。


タイラーはこの要求を飲み、ラールゴンの捕虜となることが決まりました。










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「【そよかぜ】のみんなには心から悪いことをしたと思っています。」







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「ハルミさんも辛かったね。

 ―――― ”温泉”に連れて行ってくれる?」








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「―――― はい、艦長。」










ハルミはタイラーと運命を共にする覚悟でしたが、タイラーの計らいによりハルミは【そよかぜ】に残り、ラールゴンへはタイラー1人で向かうことになります。


そして、別れの時――――。










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「艦長、あなたは私に”人の心”を与えてくれました!
 
 人造人間の私が笑いや涙を知ることができたのは、
 あなたと出会えたからです。

 あなたと同じ時間を過ごして、
 初めて私は、心の素晴らしさを知ったんです!」








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「艦長!

 私はあなたを ―――――(爆音)―――――。」
















■現代キャラにはないタイラーの魅力





最後に本作の主人公・タイラーについて語っておこうと思います。


タイラーの魅力は、何といってもその ”人間性” にあります。


彼と関わった人間はその”人間性”に魅了され、敵味方問わず、タイラーに絶対の信頼を置くようになっていきます。


そこには絵的な派手さはないものの、”心理描写の妙” とでも言えるカタルシスは確かに感じられ、それが作品を観続ける中で快感に変わっていくのです。


特別な力を持たないはずの ”弱者” が、”強者” をバシバシ倒して活躍していく様は、本当の意味で現実を生きる私達に勇気を与えてくれます。










今まで観てきたアニメを思い出してみると、このようなタイプの主人公が圧倒的に少ないということに気づきました。


逆によくある設定としては、『普通の人間がある日突然何かしらの能力に目覚める』 または、『普通の人間に見えて実は超チート』 なんてものが挙げられます。


どちらも物語のファクターとして、わかりやすく主人公に【強さ】を与えることによって、【特別な人間】なんだという意識を瞬間的に視聴者が理解できるようにしています。


また、鬱屈した生活を送っているオタク達にとって、「俺もいつか能力に目覚めるのではないか!?」 という夢を見せてくれ、それが作品の人気につながるのではないかと考えられます。









そう考えてみると、本作品がいかに手間が掛かっているか、丁寧な作品作りをしているかが伺い知れます。


これぞ監督や脚本などスタッフ達の努力の賜物であり、クリエイターとしての理想の高さが併さった結果なのでしょう。


深く知れば知るほど底が見えなさがハンパないです。


何よりも、劇中でヤマモト大尉がタイラーに影響を受け目覚しい成長をみせたように、本作品を見た私自身もタイラーのようになれるのではないかという勇気を与えてくれるアニメの歴史の中でも屈指の名作だと思います。
















































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[ 2014/10/19 13:50 ] アニメ | TB(0) | CM(0)
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昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

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