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ジブリの教科書7 紅の豚 ――― 一流の執筆陣が読み解く豚【ポルコ】の魅力

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ジブリの教科書7 紅の豚(文春ジブリ文庫)
編集:スタジオジブリ、文春文庫
販売元:文藝春秋
発売日:2014/9/2











【レビュー】





「これは九十分をまるっと
     抱え込んで楽しむのがよい。

 ストーリーを細かく解剖してああだ、こうだと
    論じるのは何だか野暮な香りがする―――、

 そんなことを思い、ようやく席を立った。」



        『豚【ポルコ】が残してくれた魔法』(ナビゲーター・万城目学)より
   



えうぇw










                  


万城目学を筆頭に、人気作家陣・学者たちが根強い人気の宮崎駿作品の魅力を読み解く。
アニメーター達の貴重な当時の証言も多数収録。
(作品紹介より)












■【ジブリの教科書】シリーズ第7弾




毎回スタジオジブリ作品1作をフューチャーし、当時の記事や新規書き下ろし解説などの掲載でしられる 【ジブリの教科書】 シリーズの第7弾として、満を辞していよいよ 『紅の豚』 の登場です!


『紅の豚』は、一般的にジブリ作品の中では1番手にくることはそうそうないのですが、個人的には大好きな作品です。


『風の谷のナウシカ』・『紅の豚』・『もののけ姫』を並べて、”ジブリ三大傑作” と勝手に呼んでいます。




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本書を読んでみて、今までぼやけていた部分や感じていた魅力についてその答えを導くことができました。


執筆陣の豪華な解説文もさる事ながら、当時の空気感や関係者が考えていたことに今の時代にいながら触れることができるなんて、これほどの喜びがあるでしょうか。


読了後万感の思いを抱きつつ、”三大傑作”最後の1作である『もののけ姫』の【ジブリの教科書】も期待できると改めて楽しみになりました。















■<新発見①>【スタジオジブリ】新たなる節目の1作




【スタジオジブリ】にとって『紅の豚』という作品は、2点において節目に当たる作品となっています。


1つは、アニメーターを 【常時雇用】 の体制にしたという点です。


通常アニメ作品を作る場合、作品ごとに人を集め、その作品が終われば解散という流れが主流でした。


その中で、宮崎監督はアニメーターを固定して雇入れるという決断をしました。


これは監督としては恐ろしくプレッシャーがのしかかる状況です。


なぜなら作品を作らなくても月々の給与を払わなければならないため、次々に作品を制作し続けなければならず、更にその全てを商業的に成功させなけらばならない ”義務” を背負ってしまうからです。


これが本当の 【ジブリがいっぱい COLLECTION】 というブランドが確立したときだと思います。










2つ目は、この作品の制作にあたってそれまでの吉祥寺のスタジオを廃し、
現在の三鷹のスタジオを建設した という点です。




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これは1つ目の点にも関係してくるのですが、連続して劇場版アニメを制作しなければならないスタッフ達の精神面や肉体面の疲労を労う意味合いが強かったそうです。


三鷹という東京の中でも郊外に専用スタジオを設け、自然溢れる静かな環境でアニメ制作に没頭する。


アニメーターにとってこれほど恵まれた環境はなかったことでしょう。


”日本一のアニメスタジオ”
を実現させた背景には、必ずこの新スタジオの功績が少なからずあったことと推察できます。















■<新発見②>制作現場での女性のパワー爆発




『紅の豚』の印象として、”女性が元気” な映画だなということを思っていました。


ヒロインのフィオをはじめとして、ポルコの新しい飛行艇を作るために集結したピッコロ社の親戚女性達。


以外なところでは冒頭に登場する空賊にさらわれた女子児童達にも、逆境に負けないたくましい姿を見ることができます。




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実はそれは制作現場でも同様の事態が起こっていたそうです。


というのも、【スタジオジブリ】はこの直前まで『おもひでぽろぽろ』の制作を行っていたため、一番手のアニメーター達が疲弊しきっていました。


そこで宮崎監督はこれを逆手に取り、主要スタッフを一新し、女性中心のチームを作りあげてしまったそうです。


作画監督・美術監督といった重要なポストを女性が占め、これまでにない体制で『紅の豚』の制作へと突入していったのです。


まさにその現場の雰囲気がそのままフィルムに焼き付き、このようなパワフルな女性で溢れた素晴らしい作品に仕上がったのだと確信しています。































文春ジブリ文庫公式サイト:http://bunshun.jp/bunko/ghibli/index.html


































【関連記事】

・ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ [2013/04/21]
















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[ 2014/09/07 00:39 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)
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