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思い出のマーニー  ――― あなたのことが大すき。

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思い出のマーニー
原作 - ジョーン・G・ロビンソン
脚本 - 丹羽圭子・安藤雅司・米林宏昌
監督 - 米林宏昌
製作 - 鈴木敏夫
音楽 - 村松崇継
作画監督 - 安藤雅司
美術監督 - 種田陽平
色指定 - 加島優生
映像演出 - 奥井敦
音響演出 - 笠松広司
編集 - 松原理恵
制作 - 星野康二・スタジオジブリ
プロデューサー - 西村義明
公式サイト:http://marnie.jp/index.html








【注目キャラクター】



「この世には目には見えない”魔法の輪”がある。

 輪には”内側”と”外側”があって、私は”外側”の人間。

 ・・・でも、そんなのはどうでもいいの。

 ――― 私は、私が嫌いっ・・・・!」

   

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佐々木 杏奈
北海道札幌市在住。12歳の中学1年生。
喘息を患っており、療養のため夏休みの間だけ親戚である大岩清正・セツ夫妻の自宅が在る道内の田舎町に赴く。
黒目はやや青色をしている。頼子は母親であるが、血の繋がりは無く、そのことで頼子との間に壁が出来ている。









【レビュー】





            「あの入江で、

         わたしはあなたを待っている。
  
         永久に ―――― 。」

   




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スタジオジブリ最新作 『思い出のマーニー』は、都会で暮らす12歳の少女・杏奈が主人公です。


「この世には目に見えない魔法の輪がある。輪には内側と外側があって、私は外側の人間。でもそんなのはどうでもいいの。私は、私が嫌い。」杏奈は幼い頃に両親を亡くし、養父母とともに暮らしています。あることがきっかけで周りに心を閉ざしてしまった杏奈は、悪化する喘息の療養のため、養母・頼子の親戚・大岩夫妻が暮らす海辺の村へ旅立つことになりました。それが、杏奈が経験したひと夏の不思議な出会いの始まりでした。


療養先の海辺の村で、杏奈は入江に面して建つ古い屋敷を目にします。

「何だろう、あのお屋敷……知ってる気がする」

村の人たちが湿っ地屋敷と呼ぶその屋敷には、長い間、人が住んでいません。初めて見るはずの湿っ地屋敷に、杏奈はなぜか心惹かれます。屋敷は夢の中にまで出てくるようになりました。奇妙なことに、その夢には決まって青い窓に閉じ込められた謎の金髪の少女の姿があったのです。


ある晩のこと、村のお祭りで地元の中学生と揉めごとを起こした杏奈は、その場から逃げるように立ち去り、気が付くと湿っ地屋敷の見える海辺に立っていました。

「私は私のとおり。 不機嫌で、不愉快で。 私は、私が嫌い……」

苦しみと悲しみのあまり、その場に泣き崩れる杏奈。 そのとき、杏奈の前に現れたのは、夢の中に出てきた謎の金髪の少女でした。


「あたしたちのことは秘密よ、永久に。」

少女の名はマーニー。
美しく華やかなマーニーに杏奈は憧れ、マーニーとの日々を過ごすようになります。杏奈にとってマーニーは心を打ち明けられる唯一の存在となっていき、同時に杏奈はマーニーの中にある深い悲しみを知ります。

「私、マーニーを助けたい!」

大雨が降り、雷鳴が轟くなか、ふたりはマーニーの怖れを克服すべく、崖の上のサイロへと向かいました。しかしそのとき、マーニーが忽然と姿を消してしまったのです――。


マーニーとはいったい誰なのか。
湿っ地屋敷に隠されたもうひとつの物語とは。そして、杏奈がたどりついた感動の真実とは、いったい何だったのか。
自分を見失い、心を閉ざしてしまった一人の少女・杏奈。杏奈の魂を癒したのは北海道の自然と、マーニーの愛でした。ふたりの少女のひと夏の思い出が結ばれるとき、杏奈は思いがけない“まるごとの愛”に包まれていく。2014年夏のスタジオジブリは、さびしさのさきにある、かけがえのない宝物をみつけた少女たちの物語を日本中に届けます。

あなたのことが大すき。
(作品紹介より)












■”ジブリ生え抜きアニメーター”米林宏昌 第2回監督作品




2010年に公開された 『借りぐらしのアリエッティ』 の監督・米林宏昌さんが再び監督として制作された【スタジオジブリ】最新作。




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【スタジオジブリ】というと、これ以降新作アニメを作らないという噂が流れています。


状況からみて信憑性が高いということもあり、日本のアニメ史においても重要なターニングポイントだったと後世語られるであろう作品です。










私は劇場でアリエッティを観たのですが、率直な感想としては 「映像のクオリティが高く丁寧に作られているが、盛り上がりに欠ける普通のアニメ」 という印象でした。




アリ




まったく失礼でド素人の戯言ですが、本当にそう思ってしまったのです。


そして、4年ぶりに米林監督2作目が公開されたとき、始めは劇場に観に行くかどうか迷っていました。


アリエッティのこともありましたし、何よりも昨年公開したジブリ作品 『風立ちぬ』
『かぐや姫の物語』
を未だに観ていなかったからです。


もしかしたら私は、物心ついたときから親しんできた【ジブリ】という
”僕たちの夢の国” から巣立つ時期に来ていたのかもしれません。










しかし予告編や制作過程を追ったドキュメンタリーなどを観るにつれ、心のザワつきが高まっていきました。


実際に劇場で観たときは、「今この歳のときに観ることができて幸せだ!」 という喜びで胸がいっぱいでした。


おおよそのヒット作と呼ばれる作品には、共通部分として、現在の 【時代性】 と時代によって揺るぐことがない 【普遍性】 を併せ持つことが多いと思います。


本作はそれに加えて、私個人のこれまでの人生に訴えかけてくるような 【オンリー感】 が上乗せされており、ここ数年観たアニメ映画の中で最も感情を引き出されながら観ることができました。


【ジブリ作品】だからというブランド感ではなく、単純に ”好きなアニメ” の1本として、たぶん生涯忘れることはないでしょう。















■彩香という存在の救い




本作の登場人物の中で注目したいのが、【彩香】 というキャラクターです。




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彼女は、マーニーが住んでいた【湿っ地屋敷】に新しい住人としてやって来た家族の末娘です。


彼女が屋敷の中で”マーニーの日記”を見つけたことで杏奈はマーニーの正体に迫ることができる、重要な役割を担うキャラクターです。










その他には彩香には、物語世界中で 杏奈にマーニー以外にも味方がいるということを観客に示す役割 もありました。


私はこれが物語全体にとって大きなポイントになったのではないかと思っています。


この手の話は、周囲の人々がだいたい主人公に対してイジワルで更に主人公を追い詰めていくというような展開を想像してしまいます。


実際、物語序盤に登場した 太っちょ豚 (さすがにこの呼び方はひどいけど)とか、その母親とかはまさにそういったキャラクターとして描かれています。


そんな中、彩香が初めて登場したとき、お金持ちの家の娘でメガネで生意気そうな表情から勝手に 「あっ、こいつも嫌なやつキャラだ!」 と思い込んでしまいました。


全力で謝罪させていただきます。


彩香は現実世界において杏奈を支え、ときに一緒に涙を流し、ときに窮地を救い、物語を通じて常に味方でいてくれました。


私には杏奈を助けてあげたいと思う観客の代わりをこのキャタクターがしてくれているのではないかと感じました。


彩香の活躍がなければ、鑑賞している間にストレスが溜まり、こんなにも作品の世界にのめり込むことはできませんでした。















■十一の正体




劇中の活躍はあまりないのですが、【十一】 というキャラクターについても考察してみました。




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彼は村の漁師の老人で、杏奈が初めて【湿っ地屋敷】に行ったとき満潮で家で帰れなくなってしまったところを助けてくれます。


その後も杏奈と交流が続き、最後まで”ちょい役”で登場します。


しかし、彼の素性はまったく謎のままです。


分かっていることといえば、かなりの無口で、「10年に1度しか話さない」 と村の子供たちにからかわれていることぐらいです。


でもそんな十一のことが気になり、本作を鑑賞した後、じっくり考えてみました。


彼は、いったい何者なのか?










そして、1つの結論に達したのです。


十一は、久子と同様、生前のマーニーと交流があった人物 なのではないのでしょうか。


そう思い当たったのは、「マーニー・・・、青い窓に閉じ込められた少女。」 という十一のセリフ(唯一の)からでした。


では、彼はどこでマーニーと出会っているのか?










答えは劇中にあります。


杏奈とマーニーの交流の日々は、幼い杏奈が寝物語に聴かされたマーニーから昔話をもとに世界が構築されています。


そして一連の出来事の中で、杏奈がマーニーの家のパーティーに 【花売り】 として潜り込み、最後にマーニーとダンスを踊るという描写があります。


この出来事は、後に発見される”マーニーの日記”の 「花売りの子と踊った」 という記述と符合します。


過去に起こった事実なのだとすると、杏奈の代わりにマーニーと踊った子供が確実にいるはずです。


私はそれが、子供の頃の十一だったのではないかと考えています。


そのときのシーンも、マーニーと踊っている子は顔が見えませんが、男の子っぽい描かれ方をしているのもそういう理由であれば合点がいきます。


彼は幼い日に出会ったマーニーのことを未だに忘れられず、同じ村で何十年も暮らしてきたのではないでしょうか。


”人に歴史あり” といいますが、彼のこれまでどのような人生を歩んできたかを想像すると、切ない気持ちになってしまいます。















■杏奈は”中二病少年”




杏奈って性別を男に逆転して見ると、ただの 【中二病】 の中坊って感じがするのは私だけでしょうか。


コミュ症で、友達がいなくて、一人で絵ばっかり描いてる、かわいい女の子に話しかけられると真っ赤になる、しかも妄想癖・・・・etc.


冒頭のセリフ 「この世には目には見えない”魔法の輪”がある―――」 なんて、そのまんま中二病全開じゃないですか!


おいおい、なんか共感すると思ったらご同類様かよー!?










そうやって見てみると、彩香もそこはかとなくオタク臭がするようなキャラクターですよね。


もし杏奈と彩香の友達関係が続いていけば、将来2人で同人誌活動を開始したりして。


原作:彩香 画:杏奈 って感じですかね。


そしてコミケに参加したりね。


想像してみると笑ってしまいます。


でも、そんな幸せな中で笑っている杏奈を思い浮かべると心が暖かくなります。


オタクだって幸せになってもいいじゃないか。















































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[ 2014/08/26 00:00 ] アニメ | TB(0) | CM(0)
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昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

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