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東のエデン 劇場版Ⅰ【The King of Eden】 Ⅱ【Paradise Lost】 

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東のエデン 劇場版Ⅰ【The King of Eden】 Ⅱ【Paradise Lost】
原作・シリーズ構成・監督 - 神山健治
キャラクター原案 - 羽海野チカ
キャラクターデザイン - 森川聡子
副監督 - 吉原正行
総作画監督 - 中村悟
音楽 - 川井憲次
プロデューサー - 山本幸治、石井朋彦
アニメーション制作 - Production I.G
制作 - 東のエデン製作委員会(フジテレビジョン、アスミック・エース エンタテインメント、ソニー・ミュージックエンタテインメント、電通、Production I.G)
公式サイト:http://juiz.jp/special/








【注目キャラクター】



「この国の本当の救世主は、

 日々をコツコツと生きた名もなき者達であり、

 結果、一杯土にまみれてこの世を去った歴史の敗者達だ。」

   

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亜東 才蔵(Mr.OUTSIDE)
12人の日本代表を選抜しセレソンと名付け、ノブレス携帯を与えた人物。「義務を果たしたセレソンは自然に自分に会える」らしい。
ATO商会の会長兼相談役。OUTSIDEはその氏名から来るダジャレとされる。
戦後の復興期に運輸業からスタートし巨万の富を築いた大政商で、「昭和の亡霊」の異名を持つ「日本のフィクサー」の一人。戦前のヨーロッパに留学経験があり、亜東が好みそうなヨーロッパの思想がセレソンゲームにも取り入れられている。セレソンゲームのネーミングには、亜東のブラジルサッカーへの傾倒が反映されている。









【レビュー】





      「”Noblesse Oblige”。

     今後も救世主たらんことを。」

   



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滝沢 朗が消えた、半年後の物語。

再び記憶を消し、咲の前から去った滝沢はどこへ向かったのか?

「俺はずっと、君と一緒に旅した場所にいます」

60 発のミサイル事件から半年後――。滝沢のノブレス携帯に残されたメッセージと新たな履歴を手掛かりに、咲はニューヨークへと出発した。『一緒に旅した場所』という言葉の意味が彼女だけに分かるメッセージだと信じて・・・。

咲はもう一度滝沢に会うことが出来るのか?滝沢がジュイスに依頼した「この国の王様になる」とはどういう意味なのか?

日本を救う新たな戦いが今、始まる。
(作品紹介より)









■【王子現象】から【STAND ALONE COMPLEX】へのつながり




本作のストーリー上のキーワードとして、 【王子現象】 というものが挙げられます。




【王子現象】

大人たちが勝手に才能がある少年を祭り上げて「王子」にして、過剰に期待を背負わせた後に、大人たちから見て「意外に強度がなかったな」と判断した途端に梯子をはずしにかかって、徹底的に叩きのめすこと。






劇中では、主人公・ 滝沢”王子” (タカ派の総理の息子)に仕立て上げられて、 滝沢 を外国人に暗殺させ ”生贄” にすることによって日本を 「一億総被害者国家」 に変えようとしたという企みがありました。


つまり、 能力が高い若者が祭り上げられ、人々の信仰がその個人に集められる というものです。


これは現代の日本においてもよく見られる現象です。


具体的には 【カリスマ】 という言葉の多く使っている事例が挙げられます。


”カリスマ店員”、”カリスマモデル”、”カリスマ主婦”、”若者カリスマ”など様々な方面で【カリスマ】を冠する人々が日々生まれています。


また、”王子”という言葉そのままで、”カニカミ王子”、”ハンカチ王子”なんて方もいらっしゃいましたね。


近年の総理大臣を見てみても、 小泉純一郎安倍晋三 といった強いリーダーシップを持った者のほうが支持率が高く、長期政権につながっている傾向があります。


現代日本はまさに【王子現象】全盛に突入していると言えるでしょう。







【王子現象】が現代の日本を表している一方、 神山健治監督 は更に、 ”未来” の日本についても1つ予言をしています。


2002年に発表されたテレビアニメシリーズ 『攻殻機動隊』 にて、劇中で起こった事件の重要なキーワードとして、 【STAND ALONE COMPLEX】 というものが登場します。




【STAND ALONE COMPLEX】

電脳技術という新たな情報ネットワークにより、独立した個人が、結果的に集団的総意に基づく行動を見せる社会現象を言う。

孤立した個人(スタンドアローン)でありながらも全体として集団的な行動(コンプレックス)をとることからこう呼ばれる。
これは個人が電脳を介してネットを通じ不特定多数と情報を共有することにより、無意識下で意識が並列化されながらゆるやかな全体の総意を形成し、またその全体の総意が個人を規定するために発生するという、高度ネットワーク社会が舞台であるが故に起こり得る現象である。






この現象は、 強力なリーダー(中心)が不在でも多くの人々が同時に同じ思想を共有し、個別に行動する。


その結果、集合的な力が発揮され、大きな事象を起こすといった社会現象
です。


これはある1個の個人に人々の期待が収束する【王子現象】とは真反対の現象であり、逆だからこそ、将来起こりうる可能性があると思える妙な期待感を抱かせます。


攻殻機動隊は、2030年の日本を舞台にした物語ということで、実際に20年後の日本では、【STAND ALONE COMPLEX】という社会現象の実例をこの目で目撃することができるのではないかと密かに楽しみにしています。










■現代の空気=【ニート】!?




本作についての監督のインタビュー中に


「今の時代の”空気”のようなものを捕まえてみたかった」


とおっしゃっていました。


上記の【王子現象】もその一端だと思いますが、それよりも全体を通して 【ニート】 の活躍が大きなテーマとして掲げられています。


主人公の 滝沢 も定職についていないニートですし、彼をサポートする人々も口々に自分のことをニートだと断言しています。


更に 2万人のニート達 が大暴れするという場面も挟まれています。




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現代を取り巻く空気の象徴として【ニート】を選んだ 神山監督


社会問題となっている彼らの潜在的なポテンシャルが、この閉塞感溢れる日本の現状を打破してくれる希望になるえると監督は考えたのかもしれません。










■関連作品で補完する




テレビシリーズ・劇場版と観ていても、説明がされないものがいくつかあります。


チラっと登場したり、まったく登場しなかった【セレソン】達のキャラやその背景です。


それらは監督自らが執筆した小説版で知ることができます。


未読なので詳細はわかりませんが。




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自分から動いていろいろな関連商品を手にとっていくことで、更に奥に踏み込んでいくことは、作品と関っていく上で本当に楽しいものです。


時間ができればぜひ小説版も購入し、その世界観を堪能したいと思います。











 













【関連記事】

・東のエデン  ――彼はこうして”王子”になった、王様がいないこの国で。 [2014/06/19]










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[ 2014/06/21 00:50 ] アニメ | TB(0) | CM(0)
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