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幼女戦記 2 Plus Ultra  ――最前線にて幼女<バケモノ>は嗤う。

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幼女戦記 2 Plus Ultra
著者:カルロ・ゼン
イラスト:篠月 しのぶ
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン
発売日:2014/5/31








【注目キャラクター】



「ほんのわずかな間に、
   人を殺し、仲間が殺されていた。

 ライン戦線は本当に、本当に地獄だ。」

   

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ヴォーレン・グランツ
帝国軍の魔導少尉。
新人として第二〇三航空魔導大隊に任官し、デグレチャフ少佐の下で実戦を経験していく。









【レビュー】





「さて、大隊諸君、戦争だ。

 いや、・・・・戦争のようなものの始まりだ。

   
 今日は私の誕生日だ。

 それを知ってか、聞いての通りご丁寧にダキア大公国が
 サプライズプレゼントとして実弾演習の標的を提供してくれている。


 諸君は、これを銃撃しても良いし、術式で爆破していも良い。


 諸君、帝国を侵す輩に教育するのだ。鉄槌でもって。」

   



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最前線にて幼女(バケモノ)は嗤う。

金髪、碧眼の幼い少女という外見とは裏腹に、
『死神』『悪魔』と忌避される、
帝国軍の魔導大隊の指揮官、ターニャ・デグレチャフ魔導少佐。

大軍を烏合の衆と嗤い、懸命の抵抗を蹂躙し、焼けといわれた街を焼く。
彼女の姿は、帝国軍という暴力装置の矛先として先陣にあった。


各国の思惑が入り乱れ、激化する戦局の中で、
帝国軍参謀本部は、勝利の秘訣は、
『前方への脱出』のみと確信する。

すなわち――さらに前へ。ひたすらに前へ。ただ、前進制圧あるのみ、と。
そして彼らは、勝利を求めて突き進む。
(作品紹介より)









■戦争はいよいよ【世界大戦】へ




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前巻で周囲の国々の包囲網により窮地に立たされた主人公・ ターニャ が所属する 帝国 (地図中央)。


今巻で ターニャ 率いる 第二〇三航空魔導大隊 の活躍により、その戦局は大きく変化していきます。


まず、 ダキア大公国 (地図上帝国右下)の侵攻軍を撃破した後、その司令部にも強襲をかけ、これを殲滅。


その後、友軍の活躍により首都を占領に成功。


また、当初より膠着状態が続いていた 協商連合 (地図上帝国の上方)との戦局を、海軍の艦隊を運用することにより戦線の後方に回り込み、海からの揚陸作戦を成功させる。


政府高官の亡命も防ぐことができ、かの国を降伏に追い込みました。







しかし、これらの国は帝国と圧倒的な国力の差がある下位国であり、この【世界大戦】の前哨戦に過ぎません。


本当の強敵は、帝国の左側で国境を接している強国・ 共和国


また、その後ろで虎視眈々と”漁夫の利”を得ようと画策している 連合王国 (地図上帝国左方の島国)の動向にも油断ができません。


戦争が過酷になっていく中、第二〇三の活躍はこれから本格的なものとなっていくでしょう。










■刮目せよ!戦争の【パラダイムシフト】




作中の【世界大戦】において、現実の歴史で見られたような戦争の 【パラダイムシフト】 がまさに起こっている描写があり、個人的には最も心が躍りました。








パラダイムシフトparadigm shift

その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することを言う。パラダイムチェンジとも言う。

科学史家トーマス・クーンが科学革命で提唱したパラダイム概念の説明で用いられたものが拡大解釈されて一般化したものである。

パラダイムシフトは、狭義では科学革命と同義である。(Wikipediaより)









1つ目は、これまで敵将の首を押さえれば勝利だったものが、国の存亡をかけて領土を取り合う 国同士の【総力戦】になってしまった ことです。


中世までの戦争とは主に【騎士】同士の個人戦であり、また負けたとしても王の首と賠償金を払えば終わりという、一般市民にはあまり被害が起こりにくい構造でした。


それが近代になると、いかに敵国の全域を占領するかに視点が変わってきました。


つまり負ければ、祖国自体が地上から消滅してしまうということです。


なので、国は国力の全てを費やしても戦争に勝とうとしますし、負ければ一般市民まで被害を被ってしまうのです。
 






2つ目は、 戦場の【2次元】から【3次元】への変化 です。


戦争が歩兵だけで行われていたころ、戦闘は盤上で観ることが可能でした。


しかし、 【航空魔導士】 や、 【戦闘機】 が出現したことにより、 【空】 という新しい戦場が生まれました。


空からの攻撃が予想されるとされないとでは、戦闘の手順や適した陣形も大きく変わってきます。


空からの攻撃は最も兵の損耗が大きいです。

 
実際には例えば、まずは制空権を確保するとか、空からの攻撃に対しては兵を散開させる陣形を取らなければならないといったことが考えられます。







ファンタジーでありながら垣間見ることができる ミリタリー・リアリティ


これは作者の方のこだわりが感じられる本作の最大の魅力です。










■かわいいよ、ターニャたん




今巻の末尾に 『外伝 借りてきた猫』 という短編が収録されています。


軍のプロパガンダのための催しに出席することになった ターニャ


第一種礼装の軍服に身を包み、意気揚々と担当の広報局に出頭したのですが、そこで彼女は驚愕の衣装を着ることになったのです。







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 「はじめまして!

  私が、白銀、ターニャ・デグレチャフです!」








戦場では 【ラインの悪魔】 と恐れられている彼女ですが、ここでは勝手が違い過ぎます。


普段見ることできない狼狽えている姿は、その容姿と相まってつい頬が緩んでしまいます。




やっぱり幼女は最高だぜ★


























【関連記事】

・幼女戦記 1 Deus lo vult ――戦争の最前線にいるのは幼い少女。 [2013/11/28]










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[ 2014/06/03 00:48 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)
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昭和生まれの東北人。

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