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ワルガキと魔女の転校生―地獄堂霊界通信

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ワルガキと魔女の転校生―地獄堂霊界通信
著者:香月 日輪
イラスト:前嶋 昭人
出版社:ポプラ社
発売日:1996/04








【注目キャラクター】


「使い魔をつれて、
   このあたしに『会いたかった』ですって!?

 いい度胸じゃないの。

 どっちの使い魔が上か勝負しようってわけ?」



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鳴神 流華
てつし達のクラスに来た転校生でスペイン生まれの帰国子女。
日本人の父とスペイン人の母とのハーフであり、年に見合わぬ気品に満ちた美貌の持ち主。様々な術を使う魔女で、降霊を得意とする。









【レビュー】





 「『通りゃんせ』って、神謡<かみうた>だって知ってた?

  神の国への扉をあける呪文の歌なんだ。

  人身御供をさしだすときなんかに唱えるんだってさ。

  どーりで、うすっ気味わりぃ歌だとおもってたんだよなあ。



  
  ”通りゃんせ 通りゃんせ”

  ”ここはどこの細道じゃ 天神さまの細道じゃ”

  ”ちょっと通してくだしゃんせ 御用のないもの通じゃせぬ”

  ”この子の七つのお祝いに 御札をおさめに参ります”

  ”行きはよいよい帰りはこわい”

  ”こわいながらも通りゃんせ 通りゃんせ”
              
  





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まじょ、マジョ、魔女。てつしとリョーチンのクラスにきた転校生は、美少女だけど、とてつもなくなまいきな魔女。しかも背中には、底知れぬパワーを秘めた黒い炎をしょっている―イタズラ大王三人悪VS魔女。対決のゆくえは…。
(作品紹介より)









■”ラノベ読み”としての原点



私が小学校4先生くらいの頃だったと思います。


学校の図書室で本作品とある意味運命的な出会いをしました。


それまで本はマンガしか読んでいなかった私が、生まれて初めてハマった活字本です。


まさに中学以降開花することとなる ”ラノベ読み” としての原点的作品であり、人生のターニング・ポイントの1つでした。







本作品は 『地獄堂霊界通信』 と題される子供向けシリーズの1作品です。


【上院町】 という架空の町に、誰もが知る ”ワルガキ” 達がいました。


人呼んで 【町内イタズラ大王三人悪】 !!!


上院小に通う5年生の幼馴染3人組であり、リーダーの てつし は、上級生を抑えて上院小の番長を張っています。





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彼らはあるとき、町外れにある 【地獄堂】 という不気味な薬屋の おやじ から霊や妖の存在を教えられ、それらが関わる数々の事件に関わっていきます。





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その事件を おやじ から与えれる霊的な道具や、持ち前のバイタリティで解決していく様は快活であり、中には大人にも読んで欲しい人間の ”暗部” を描いた考えさせられる話もあります。


この年代になって改めて読み直すと、懐かしさと共に、新しい感動を与えてくれる素晴らしい名作です。










■『神隠しの山』



本作品は2編の話から構成されているのですが、1話目は
【神隠し】 を題材にした話です。


てつし
達5年生が遠足に行った山である生徒が行方不明になりました。


そこには小さな神社があり、管理をしているじいさんの言うことには、





「この辺の木は、山の神の持ち物だとされている。

 七のつく日は、神がその木の数をかぞえる日だとされている。

 その日に山に入るとタタリがあると言われている。」






そう、生徒が行方不明になったのは ”17日” だったのです。







三人悪は、おやじからもらったアイテムを使い、【異界】である ”神の国” へ友達を救いに行きます。





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そこで ”巨大な何か” である神と対面することになるのですが、神の注意を雷の呪文で逸らすことで見事、友達を救い出すことに成功します。





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おやじの解説では、今回出会った神は、 【天孫降臨】 以降天津神によって地上から排除されていった土着の神の1体だろうということでした。


日本独自の 【八百万の神】 と多神教の概念と、『古事記』 などの 日本神話 を絡めた、民俗学的にも興味深い話に仕上がっています。


これでガッツリ引っ張りこまれたなぁ~。










■『魔女の転校生』



さて、次話は表題にもなっているメイン話 『魔女の転校生』 です。


内容はタイトル通り、てつし 達のクラスにヨーロッパから ”魔女” の少女が転校してくるという面白い切り口の話です。





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「国籍こそいまはスペインだけど、

 もともとどこ出身か、ちょっとわかんないぐらい古いんだ。

 で、鳴神は、特殊な術がつかえるわけで…。

 ヨーロッパでそういう『術』といえば、

 まずうかんでくるのが『魔術』。『西洋魔術』ってやつ!?


 つまり… 『魔女』 さ!」




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本巻の一番の盛り上がりは、てつし 達と 流華 の直接対決です。


日本の環境に馴染めない 流華 の鬱憤が爆発し、自らの使い魔 ”ゾディアック” を放ちます。


それを雷の呪文で受け止める てつし




アツイ!!もうワクワクが止まらんですよ!!!





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その後、お互いに和解し、流華 はシリーズを通して三人悪の仲間として度々活躍していきます。








それまでになかった 【西洋魔術】 という変わり種と、 ”新しい仲間” というシリーズの枠を広げる展開は素晴らしい。


何よりも ”ゾディアック” というインパクトが強烈な 【魔犬】 の登場をクライマックスに持ってくる構成力には少年だった私の心は鷲掴みにされましたし、その印象は今でも変わっていません。











■現在も発行され続ける『地獄堂霊界通信』シリーズ



2008年に講談社 『good!アフタヌーン』 でコミカライズが連載を開始し、それに合わせて小説も装丁等を変えて同社から出版をされています。


現在、小説は第2シリーズ(完全版8巻)まで完結していますが、第3シリーズの構想もあるということです。





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私としてはシリーズが続いていくことは嬉しい限りですが、イラストや装丁は初期のポプラ社版が思い出深いですし、いい味を出していて私的には好みです。


とりあえず第1シリーズはポプラ社版で揃えて、第2以降は完全版を買っていこうかと思っとります。










    










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[ 2014/03/17 03:10 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)
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昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

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