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アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)

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アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)
著者:ゲイル・キャリガー
イラスト:sime
翻訳:川野靖子
販売元:早川書房
発売日:2011/4/8



★注目キャラクター★

「お行儀はどうなさったの!」

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アレクシア・タラボッティ 
イタリア人の父親とイギリス人の母親の間に生まれた、気位の高い英国貴婦人。生まれつき魂がない〈ソウルレス〉で、異界族を無力化させることができる。





★レビュー★


「ひとつ、彼女には魂がない。
 ふたつ、彼女は亡父が
     自由奔放なイタリア人というオールドミス
 みっつ、彼女はあろうことか吸血鬼に襲われた。

 なぜなら彼女は吸血鬼や人狼といった
 異界の住人を人間に戻す力を持つ
 <魂なき者(ソウルレス)>――反異界族――
                   なのだから・・・・。」

                


19世紀イギリス、人類が吸血鬼や人狼らと共存する変革と技術の時代。さる舞踏会の夜、われらが主人公アレクシア・タラボッティ嬢は偶然にも吸血鬼を刺殺してしまう。その特殊能力ゆえ、彼女は異界管理局の人狼捜査官マコン卿の取り調べを受けることに。しかしやがて事件は、はぐれ吸血鬼や人狼の連続失踪に結びつく―ヴィクトリア朝の歴史情緒とユーモアにみちた、新世紀のスチームパンク・ブームを導く冒険譚、第一弾。(作品紹介より)





食わず嫌いのような感覚で今までこのような外人が作者の小説は読んだことがありませんでした。



それは、「日本人のような言様が高度に発達した人々が満足行く小説を外人が書けるものなのか?」と疑問を感じていたからです。その偏見もこの作品を読み終えてまったく払拭されたました。



逆に日本の特にラノベ界は、”萌え”が隆盛を極めており、文章として見た場合の魅力は感じられないものが多くなっています。しかし、本作では外人ならではの言葉選びとセンスの良さ、ユーモアがふんだんに盛り込まれ、とても新鮮に感じました。また、その文章を見事に翻訳した川野さんの役割も素晴らしいと思います。



設定も舞台は”霧の都”倫敦<ロンドン>、登場人物は吸血鬼、人狼と古き良きSFとファンタジーの世界観を踏襲しており、物語全体に重厚な安定感を出しています。その世界の中で気が強く、褐色の肌を持つオールドミス・アレクシア、スコットランド出身の人団狼アルファ・マコン卿など奇想天外なキャラクターが踊っており、読んでいて心地が良いです。



全5部作ということで、まだまだアレクシア女史の活躍を読むことができると思うだけで生きる活力が出てくるから、やっぱり本はいいなぁと思います。



アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)
(2011/04/08)
ゲイル・キャリガー

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