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神様のカルテ 2

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神様のカルテ 2
著者:夏川草介
装画:カスヤナガト
販売元:小学館
発売日:2010-09-28


★項目評価★
ストーリー
★★★★★★★★★★ 10点
 
キャラクター
★★★★★★★★★☆ 9点

総合
★★★★★★★★★☆ 9.5点


★注目キャラクター★

「あの人の手からは絶ゆることなく、
 『理想的医療』という名の吟醸酒が
         醸しだされているんです。
 私はそれを気に入って
      飲み続けているただの酔っ払い。」


古狐先生
 消化器内科副部長。顔色がとても悪い。一止に大学病院見学の機会を
 与える。本名は内藤鴨一(ないとうかもいち)。大狸先生とは学生時代か
 らの付き合いであり、ある約束をしていることが明かされる。


★レビュー★

「良心に恥じぬということだけが、
     我々の確かな報酬である」



 本庄病院に残ることにした一止。新年度、相変わらずの激務の中、本庄病院の内科病棟に一止、そして一止の知人である砂山と大学の同窓であった新任の医師・進藤辰也が東京の病院から着任してきた。かつて“医学部の良心"と呼ばれた辰也の加入を喜ぶ一止。しかし、赴任直後の期待とは裏腹に、辰也の医師としての行動は学生時代の彼からは想像できない姿に変わっており、一止は戸惑う。
 そんな中、本庄病院に激震が走る事件が起こった。
(作品紹介より)


前作「神様のカルテ」は36万部を売り上げたベストセラー。

来年には嵐の櫻井翔主演で映画化が決定している。

そんな時期に発売された続編だったため、読む以前は、「出版社が人気に便乗して執筆依頼したんじゃないのか」と懐疑的に見ていた。

前作と比べて完成度は低くなるのではないかと・・・・。



しかし、それは大きな間違いであった。

もう終盤は涙が止まらなかった。



医師の仕事が「患者の病気を治すこと」というのは当たり前のことだ。


じゃあ、もうすでに手遅れの患者は
     病院から出て行けということなのか?



本作ではその疑問が投げかけられている。

死を目前にした患者と向き合うのは確かに医師の範疇を超えたことかもしれない。

だからこそ、そうした患者と接するとこは「医師」としてではなく、1人の「人間」として、身一つで言葉を発する必要がある。

そうした中で、確かに患者を救うことができるのだ。

そして、それが本作で述べられている”答え”の1つなのだ。



さて、本作では一止の学生時代の友人・進藤が本庄病院に着任してくることになる。

進藤は大学時代、一止が密かに恋心を抱いていた医学部の後輩・千夏と恋人になり、大学卒業後に結婚していた。

一止の学生時代の描写の中で、進藤千夏と付き合うことを一止に告発するシーンは思わず自分の胸が痛くなった。

”これぞ青春”といったとても印象深いエピソードだった。



卒業後、東京の名門病院に就職した進藤がなぜ本庄病院に赴任してきたのか。

それが本作の重要なコアの部分になっている。

そして、その答えも上記の「どこまでが医師の仕事の範疇なのか」ということに集約されている。

患者のために命懸け、全身全霊を注いで治療にあたるのが”立派な医者”なのか。

その影で医師の家族がどれだけ辛い思いをしているのか。



医師も1人の人間であるとうことを改めて考えさせられた作品であった。



神様のカルテ 2神様のカルテ 2
(2010/09/28)
夏川 草介

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[ 2010/11/03 14:58 ] ライトノベル | TB(1) | CM(4)
これすごい売れてるみたいですね。
ちょっと読みたいと思ってるんだけど
ハードカバーっぽいので文庫版でるまで待とうかなw
[ 2010/11/03 17:50 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
> ルケさん

文庫版が出れば更に広まりますからね~
ファンとしてはうれしい限りです!!
[ 2010/11/03 20:30 ] [ 編集 ]
前作に比べてレベルアップしていました。
人間の在り方を考えさせられる一冊でした。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
[ 2014/09/12 15:44 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
> 藍色さん

コメントありがとうございます。

1作目が名作だと続編が難しいものなんですが、それをやすやすと超えていく素晴らしい作品だと思います。
[ 2014/09/12 16:47 ] [ 編集 ]
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「神様のカルテ2」夏川草介
医師の話ではない。人間の話をしているのだ。 栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。写真家の妻・ハルの献身的な支えや、頼りになる同僚、下宿先「御嶽荘」の愉快な住人たちに力をもらい、日々を乗り切っている。 そんな一止に、母校の医局からの誘いがかかる。医師が慢性的に不足しているこの病院で一人でも多くの患者と向き合うか、母校・信濃大学の大...
[2014/09/12 14:45] 粋な提案
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昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

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