FC2ブログ

記事一覧

神様のカルテ

40962591.jpg
神様のカルテ
著者:夏川草介
装画:カスヤナガト
販売元:小学館
発売日:2009-9-1


★項目評価★
ストーリー
★★★★★★★★☆☆ 8点
 
キャラクター
★★★★★★★★★☆ 9点

総合
★★★★★★★★☆☆ 8.5点


★注目キャラクター★

「死にかけている人間をなんとかして助けることだ。
 グリーン脇のバンカーから
 直接ホールインを狙うよりドキドキする。
 一番楽しい時だろ?」


大狸先生
 本庄病院消化内科部長。
 太った腹をゆすりながら豪快な笑い声で患者達を魅了
 する容姿。驚くべき内視鏡テクニックを持ち、”信州の
 ゴットハンド”
の呼ばれている。
 

★レビュー★

「神の手を持つ医者はいなくても、
 この病院では奇蹟が起きる。」



全国書店員が選んだ”いちばん!売りたい本”を選出する「2010年本屋大賞」ノミネート作品。

まず、この作品がライトノベルと呼べるものか、ということから述べていきたい。



ライトノベルの定義とは、日経BP社「ライトノベル完全読本」によると


「表紙や挿絵にアニメ調のイラストを多用している
若年層向けの小説」



となっている。

この定義に本作品は当てはまらない。

しかし、青弓社「ライトノベル研究序説」にてライトノベルを「キャラクター小説」と表現してある一節がある。

その説明部分では、


「『物語ではなくキャラクターの方が基礎的単位』
『キャラクターベースを環境として書かれる小説』」



と述べられている。

僕はこちらの意見に共感しており、この「キャラクター小説」という表現をライトノベルの定義と勝手に思っている。

つまり、少々暴論になるが、ライトノベルで重要なのは「キャラクター」であり、「ストーリー」は二の次だということだ。

これはライトノベルが一般の小説よりも、マンガやアニメに近い位置関係にいることも起因しているのかもしれない。

以前、スラムダンクの作者・井上雄彦さんがおっしゃっていたことだが、


「キャラクターがしっかりしていれば、
 何もしていない日を
 描いていてもちゃんとした話になる」



この言葉は、「キャラクター」の重要性をよく表していると思う。



ここで僕が言いたことは、本作品もこの定義に当てはめると十分、「ライトノベル」と言えるのではないかということだ。

本作品に登場するキャラクターは、本当に個性的な者ばかりだ。

特に主人公・栗原一止(くりはら いちし)は、夏目漱石を敬愛し、「草枕」を愛読。

その影響で、口調が古臭い言葉になってしまったいる”変人”だ。

なので、僕は勝手に本作品を「ライトノベル」とカテゴリーする。

もう僕の読む小説は全て「ライトノベル」としてしまおうか・・・・。

いや別に「小説」のカテゴリーを新たに作るのがメンドイとか、そういうことではないのだが・・・・。



本作品の舞台は、信州の松本平。

そこの地方病院・本庄病院に一止は勤務している。

この病院、地方の一病院のくせに、


「365日24時間患者受け入れ」


という無茶な理念を実施している。

そんな病院で働く一止をはじめとした医師、看護師、患者そして、一止と妻・榛名が住む古びた木造アパート「御獄荘」の住民との交流や事件を本作品では描いている。



僕が注目したことは、著者が一止と同様に長野県の病院で地方医療に従事する現役の医師であるという点。

キャラクターがどれも強すぎて、ふとすれば現実味を失ってしまう状況の中で、その専門知識や経験をストーリーに織り込むことで、リアルな描写や雰囲気を実現している。



「地域医療」という現代における社会問題を絡めつつも、どこかほのぼのとしてサラリと読め、読み終えたとき心がほんわり暖かくなる、そんな作品であった。



よろしければ、
1日1クリックお願いします。
↓↓↓


スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

F

Author:F
昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

このブログでは、私が出会った2次元作品についてのひとり語りをココ、”秘密基地<セーフハウス>”からこっそり更新しています。

リンク・相互リンクについて


よろしければ、
1日1クリックお願いします。
↓↓↓

FC2カウンター

買い物リスト


2019/7/12


2020/4/30

ブロとも申請フォーム

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
サブカル
145位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
38位
アクセスランキングを見る>>

QRコード

QRコード