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雪蟷螂

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雪蟷螂(電撃文庫)
著者:紅玉 いづき
イラスト:岩城 拓郎
販売元:アスキー・メディアワークス
発売日:2009-2-10


★項目評価★
ストーリー
★★★★★★☆☆☆☆ 6点
 
キャラクター
★★★★★☆☆☆☆☆ 5点

総合
★★★★★☆☆☆☆☆ 5.5点


★注目キャラクター★

「お前の名前は覚えない。
 ・・・・お前が私を、覚えていろ」


アルテシア
 フェルビエ族族長。
 剣術に長け、自ら前線に出ることもある。


★レビュー★

「―――あなたを喰べてしまいたいほどに、愛してる」


著者・紅玉いづきのデビュー作「ミミズクと夜の王」を読んだときの衝撃は今も忘れられない。

ライトノベルとしては異色の一切挿絵がなく、童話風の叙情溢れる作風。

本編以上に強力なインパクトを僕に与えたあとがき。

本巻がとある本屋で平積みされているのを見かけ、思わず手にとってしまった。



今巻は、雪深いアルスバント山脈が舞台となっている。

アルスバント山脈に住む民族の中でも一際古いフェルビエ族、その若き族長・アルテシア

彼女は近々、婚姻を結ぶことになっていた。

相手はフェルビエ族が長年に渡り争いを続けてきた、宿敵ミルデ族の族長オウガ

「政略結婚」であった。

この婚姻が成立すれば、2つの部族に平和がもたらせられるはずであった。

しかし、ある事件をきっかけに婚姻の成立が危ぶまれる事態となる。

その中で、アルテシアや周りの人々が事件解決に向けて、行動し、その過程においての心情やその変化を前作から引き続き、叙情的な作風により、物悲しさを漂わせながら丁寧に描いている。



残念な点は、話に意外性がなかったこと。

結末は、話の途中である程度予想がついてしまったし、物語上のクライマックスというのもあまり盛り上がらず、最後まで読みきってしまったという印象を持った。



作中で、フェルビエ族の女性は、愛するものさえ噛み殺すというほどの激情を持ち「雪蟷螂(ゆきかまきり)」と呼ばれている。

人を愛するということは、その人に強い感情を持つということ。

そのことを「噛み殺す」という具体的な言葉で表しているのだろう。

そう考えると、「憎しみ」という感情も「愛」と呼べるものに変わる可能性があるのだろうか(作中ではそう描かれていた)。


「好き」の反対は「嫌い」ではなく、「無関心」


そんなことを本巻を読み終えた今、考えている。



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[ 2010/03/20 16:42 ] ライトノベル | TB(1) | CM(0)
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雪蟷螂 紅玉いづき
涙も凍る冬の山脈に女が起つ。この婚礼に永遠の祝福を―。長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人を喰らう“雪蟷螂”と...
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