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映像研には手を出すな! 4  ――― 生みの苦しみと喜び、とくと御覧あれ!

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映像研には手を出すな! 4(ビッグコミックス)
著者:大童 澄瞳
発売元:小学館
発売日:2019/5/10











【レビュー】





  「やりたいことを、

      やりたいようにやるのだ!!」






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たぬきを巡る冒険から生まれる新作とは!?

冬休み、映像研の浅草と水崎が旅行先で出会ったのはお宝たぬき伝説!!

たぬきを巡る冒険の果てに浅草に舞い降りたインスピレーションは、映像研初の本格ストーリーアニメ、『たぬきのエルドラド』!!

ついに浅草の頭の中にある広大な世界が、その全貌を露わにする――!?

設定とは、キャラデザとは、ストーリーとは―――
全ての創作者に捧ぐ、映像研による産みの苦しみと喜び、とくと御覧あれ!!
(作品紹介より)












■新作は”ストーリー”を描く





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これまで映像研は、『戦車とガスマスク』では少女剣士のアクションシーンを、次の『ロボット』では王道のロボットアニメを製作してきた。


3作目となる『たぬきのエルドラド』では、満を持してアニメ製作の集大成とも言える【ストーリーアニメ】に挑むことを、監督の浅草氏は決意する。



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ストーリーに大事なことは、”風呂敷を畳む”作業が入ることだったり、1本の作品として視聴者に示す”テーマ”を一貫して描くことだったりと、単に快感を感じるシーンをつなげるだけではいけないという点だと思う。


映像研は、ここから新しい”ステージ”へと飛び立つのだ!!!















■クリエイターの苦悩、”理想”と”現実”





これまでの2作でもストーリーを当初はやるつもりであったが、製作中にその目的を忘れてしまったと惚ける浅草氏。



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しかし、同じクリエイターである水崎氏にはわかってしまっていた。


――――― ”やりたくても、できなかった。” 苦渋の決断であったことを。



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このシーンが今巻での一番の泣き所だ。


本作では、オタク・クリエイターの”業”や”哀愁”をダイレクトに描いてきたが、本当に心の奥底に隠れているドロドロとした気持ちをマンガに落とし込んだ素晴らしいシーンだと感じた。


何度読んでも泣ける!















■”キャラデザ”の力





製作の始まった『たぬきのエルドラド』であるが、水崎氏のキャラデザが上がってきたときに問題が発生した。


ダークなストーリーに基づいたキャラデザにしたところ、浅草氏からクレームが入ったのだ。


いわく、「自分はダークストーリーにしたつもりはない」と。



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製作者側の意図が第三者に正確に伝わるわけではないという良い例だ。


では、このギャップの問題をどう解決していくのか?


解決策を提示したのは、水崎だ。


彼女は「キャラデザがストーリーに引っ張られることがあるのであれば、その逆のこともできる」という考えのもと、キャラデザをめちゃくちゃアホっぽいデザインにするというコロンブスもびっくりの逆転の一手を打った。



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このキャラデザは浅草氏にとって本意ではなかったが、水崎氏の考えのとおりキャラデザに引っ張られる形で後のストーリーが変わっていくこととなる。


それはポディティブな意味であり、クリエイター同士がぶつかったことによる”化学変化”が起きた瞬間である。


アニメ製作の醍醐味との言える瞬間が映像研にも訪れたのだ。



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■こういうとこ、好きだな





今巻でお気に入りのシーンは、第28話『ソワンデの自由』の冒頭だ。



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浅草氏、水崎氏、金森氏の3人がそれぞれ自分の”城”に閉じこもって黙々と作業に取り組んでいる。


浅草氏は設定、水崎氏は原画、金森氏は資金繰り。


個別に作業をしているが、3人には確かに”チームワーク”みたいなものを感じる。


それぞれの机の上で、それぞれの”戦”が静かに繰り広げられている、それを見て美しいと思ってしまった。















■アニメ化決定





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本作が、2020年1月、NHK総合、湯浅政明監督でアニメ化されることが発表された。


なんだか知らんが、面白くなってきやがった。

















































【関連記事】

・2018/12/22 : マンガ : 映像研には手を出すな!  ―――― 創造するのは、”最強の世界”。








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