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幼女戦記 10 Viribus Unitis  ――― 幼女<バケモノ>転職決意!!

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幼女戦記 10 Viribus Unitis
著者:カルロ・ゼン
イラスト:篠月しのぶ
発売元:KADOKAWA
発売日:2018/9/29











【注目キャラクター】



「そうか、そうだな!

 そろそろ、我々は、”優しい眠り”から起きなければ!」



イメージ

コンラート参事官
帝国外務省の参事官。
前任者がことごとく馘首されたため、年齢のわりに異例の抜擢を受けた。
戦争の終結に向け、政府代表として軍部との折衝にあたる。












【レビュー】





  「ライヒの未来に猶予がほしい。

   祖国を救うためだ。頼む、時間稼ぎに力を貸してくれ。」






イメージ (3)









      


幼女、転職決意!!

帝国という国家の砂はいずれ尽きる。
遺された時間は、あまりにも少ない。
砂時計の砂が尽きるまでに、人はそれぞれの決断を迫られる。
ある者は、そんなはずがないと運命に目を瞑る。
ある者は、破局を拒絶する道を選ぶ。運命だとしても、大人しく滅ぶ道理があろうか。
活路を求めて彼らはあがく。

そして、ターニャもまた『愛国者』という仮面の裏で誓う。
己は、絶対に沈む船から逃げ出す、と。
「……転職だ。転職活動しないと」

しかして、社会的動物に逃げ道は乏しい。
帝国軍とは必要の奴隷なのだ。
彼らは、手段をえらばない。
(作品紹介より)












■帝国の”構造的欠陥”





前巻では世界大戦における帝国の敗北を確信していたのは、ターニャゼートゥーアぐらいでした。


しかし、今巻では軍将校や政府高官にもその認識が広まり、『いかに帝国が”敗北”を受け入れ、乗り越えていくか』という共通意識が生まれつつあるところまでが描かれました。


帝国がここまで戦争を終わらせることができなかったひとつの要因は、『講和を受け入れなれない』という国としての欠陥にありました。そこには”完璧な勝利”以外の講和を認められないという注釈がつきます。


帝国には頭が多すぎました。皇帝を戴きながらも、国の勢力は大きく【軍】【政府】【世論】に分かれており、その全ての勢力が納得しなければ国が進まないという問題がありました。


また、新興国ながら短い歴史で列強に昇りつめてしまった歪が生じていました。


帝国は戦争を結末を【勝利】でしか知らない。それゆえに、国の社会契約が【勝利】であり、そもそも【敗北】を前提としていない国家構造となってしまったのです。















■ターニャ、高らかに”敗北”を語る





今巻のハイライトは、ターニャと政府高官であるコンラート参事官との面談です。





イメージ (2)


  「勝てません。断言し得ます。」





ここで、いかに現在の戦況を絶望的ということを軍部と政府で共通認識化させることに成功。


今後の戦争の方針を、『講和のための戦争』に転換させる決断を行いました。


ただ最早遅すぎる。ターニャにとって帝国は既に”安泰の職場”ではなくなってしまいました。





「・・・・・転職だ。転職活動しないと。」





ターニャと帝国の運命や、いかに。















■”ライヒの未来”を担う者





今巻の副題『Viribus Unitis』。日本語では『力を合わせて』


その意味は、上でも述べたとおり戦争に勝つのではなく、敗北したとしても帝国を存続させるための一致団結です。


その担い手となるのは、次世代の者達。ゼートゥーアを中心とした老兵達は敗北の責任を取ることに注力し、その後の帝国は若い世代に任させるというシナリオなのでしょう。


ここで背表紙イラストにつながっていきます。





イメージ (4)





6人の手が合わさっているイラストです。


一番上の小さな手は、もちろんターニャです。


では、あと5人のメンバーは誰なのか。


次の3人は、自分の中で確定メンバーです。


レルゲン大佐、ウーガ中佐、コンラート参事官。


残り2人は、ヴァイス少佐ヴィーシャ、もしくはグランツあたりが入るか。しかし、全員軍服を着ているようなのでコンラートはないか。


などなど。妄想は尽きません。

































【関連記事】

・2018/01/20: ライトノベル : 幼女戦記 9 Omnes una manet nox  ――― 幼女<バケモノ>さえ抜け出せぬ混沌。
・2017/07/19: ライトノベル : 幼女戦記 8 In omnia paratus ――― 老人<愛国者>の覚悟、幼女<バケモノ>の保身
・2016/12/30: ライトノベル : 幼女戦記 7 Ut sementem feceris, ita metes  ――――― 泥沼化する戦争に幼女<バケモノ>は何を思う。
・2016/10/02: ライトノベル : 幼女戦記 6 Nil admirari  冬季戦 ―――― 雪、泥、幼女<バケモノ>。
・2016/02/21: ライトノベル : 幼女戦記 5 Abyssus abyssum invocat――地獄の果てに待つのは幼女【バケモノ】。
・2015/12/31: ライトノベル : 幼女戦記 4 Dabit deus his quoque finem. ――――― 世界を敵にまわしても、幼女<バケモノ>は戦う。
・2014/12/15: ライトノベル : 幼女戦記 3 The Finest Hour 戦場の霧を見通すのは、幼女【バケモノ】ただ一人。
・2014/06/03: ライトノベル : 幼女戦記 2 Plus Ultra  ――最前線にて幼女<バケモノ>は嗤う。
・2013/11/28: ライトノベル : 幼女戦記 1 Deus lo vult ――戦争の最前線にいるのは幼い少女。









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