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SSSS.GRIDMAN  ――― 独りじゃない。いつの日も、どこまでも。

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SSSS.GRIDMAN
原作 『電光超人グリッドマン』
監督 雨宮哲
脚本 長谷川圭一
キャラクターデザイン 坂本勝
サブキャラクターデザイン 中村真由美
グリッドマンデザイン 後藤正行
アシストウェポンデザイン 野中剛
アレクシスデザイン コヤマシゲト
ジャンクデザイン 三宮昌太
怪獣デザイン 西川伸司、丸山浩、板野一郎、山口修、前田真宏
ヒロイック作画チーフ 牟田口裕基
3DCG監督 宮風慎一
3DCG制作 グラフィニカ
美術監督 渡辺幸浩
美術設定 西海賢嗣
色彩設計 武田仁基
撮影監督 山本弥芳
編集 吉武将人
音楽 鷺巣詩郎
音楽制作 ポニーキャニオン
音響監督 亀山俊樹
音響効果 森川永子
音楽プロデューサー 鎗水善史、田井モトヨシ
プロデューサー 渡部祐樹、麻生智義、小野幹雄、伊藤裕史、長澤秀尚、市井美帆、亀井博司、宇佐義大、宮城惣次、大和田智之
ラインプロデューサー 竹内雅人
アニメーションプロデューサー 舛本和也
企画協力 渋谷浩康
アニメーション制作 TRIGGER
製作 「GRIDMAN」製作委員会
放送期間 2018年10月 - 12月
話数 全12話
公式サイト https://gridman.net/











【レビュー】





 「 ありがとう。

  俺のやるべきこと、また少しだけ分かったような気がする。」






響裕太1











響裕太はある日、クラスメイトの宝多六花の家の前で倒れ、自分の名前を含むすべての記憶を思いだせない状態で目覚める。

混乱する裕太は、六花の家が営むジャンクショップに置かれていた古いパソコンから呼びかけて来るハイパーエージェント・グリッドマンから、自身の使命を果たすように諭される。裕太は戸惑いながらも日常生活に戻るが、街に謎の怪獣が現れたとき、グリッドマンに導かれるまま彼と合体して怪獣を撃破する。

かくして裕太は、六花や友人の内海将と「グリッドマン同盟」を結成し、怪獣の脅威に立ち向かう。
(作品紹介より)













■【TRIGGER】制作アニメの集大成






円谷プロが制作した特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』(1993年~94年放送)を原作とし、アニメとしてリブート制作された本作。


元々の設定が「コンピュータウイルスの怪獣と戦うヒーロー」というものであり、まだ【インターネット】の概念が一般に知らせていなかった原作の放送当時はさすがに早すぎた作品だったんでしょう。ようやく時代が追い付いてきたという点で、今アニメ化する意義が大いにある作品です。


制作を手掛けているのは【TRIGGER】【ガイナックス】出身のアニメーターなどにより設立された今最も勢いのあるアニメ制作会社の一つです。


そのため、ガイナックスで制作された数々のアニメ作品を彷彿とさせる描写が多く本作には見受けられ、それが本作の魅力を更に引き出しているのだと感じます。


『エヴァ』のダイナミックな戦闘シーンとアンニュイな日常シーン、『フリクリ』のキャラクター同士の絶妙な掛け合い、『天元突破グレンラガン』の論理性皆無のアツ過ぎる展開。


個人的にはグリットマンのアシストウェポンに変身する【新世紀中学生】が登場するシーンでの会話劇が面白くて見入ってしまいます。





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■【グリッドマン】を100倍楽しむ方法






本作は、先述した『電光超人グリッドマン』での設定や監督が好きだと思われる『トランスフォーマー』のネタもふんだんに盛り込まれていることから、それらを理解することで本作を100倍以上より楽しめます。


ただ一から全てを勉強することは難しいので、そんな人には、ニコ生のマクガイヤーチャンネル第54回「ぼくらを退屈から救いに来た『SSSS.GRIDMAN』と『電光超人グリッドマン』」を視聴することをオススメします。











上の無料放送部分だけでも良いのですが、有料会員だけが視聴できる限定放送では、アメコミ翻訳家として活躍する御代しおりの「こじらせ女子視点でみるグリッドマン」やドクターのグリッドマン総括が含まれていますので、ぜひそちらも観てほしいと思います。
















■【Sideshadowing①】六花ママ






物語上において未来に起こる重要な出来事を、些細なかたちで前もって暗示しておく手法として【伏線】(Foreshadowing)というものがありますが、その逆の意味の言葉で【Sideshadowing】という概念があります。





【Sideshadowing】

物語上で描かれるある場面が、後で振り返ると物語の主筋とは何の関係もなかったことが分かるというものである。

米国の文芸評論家ゲイリー・モアソンによれば、こうした方法はフィクションの真実らしさの度合いを高めるのに役立つ。なぜなら、読者は現実の生活が小説のように首尾一貫したものではないことを知っているからである。

そしてこうした方法によってもたらされる構成欠如の感覚は、読者に現に起こる出来事の意味を問い、解釈させることを促す。







本作には、ストーリーの本筋には関係してきませんが、最期まで明かされない”謎”がいくつも存在しており、物語の立体感を生んでいます。


その1つ目としては、「六花ママは何者なのか?」ということです。


六花ママは主人公・響裕太がグリットマンに変身するためのジャンクと呼ばれる中古パソコンを商品として置いているリサイクルショップ&喫茶店【絢】を経営しています。


物語に深く関わってくることはありませんが、グリッドマンの秘密を偶然目撃しても取り乱さず、裕太達の戦いを温かく見守っており、ともすれば全ての事情を知っているかのような印象を受ける不思議なキャラクターです。


六花ママの謎を解くヒントとして、キャラクターの”瞳の色”に注目してみてください。





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六花ママの瞳の色は”黄”ですが、新条アカネが造った本作の世界では、グリッドマン側(味方)の人間”青”怪獣関係者”赤”というふうに瞳の色が決められています。





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六花ママと同じ瞳の色は、グリッドマンとしての記憶が戻った時の裕太のみなのです。





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ここから推測できることは、六花ママは新城アカネが造りだした世界及び人々ではなく、グリッドマンと同様に、この世界が生まれる前から元々存在していた人間(?)だということです。


更にいうと、本作の世界で暮らす人々は【レプリコンポイド】と呼ばれる人工生命体だということが後に判明しますが、その元にとなった原作に登場する電子生命体【コンポイド】のオリジナルだと考えるのが自然です。


では、本作での六花ママの役割はというと、恐らくグリッドマンに安全な拠点を提供するということが考えられます。


本来造られた世界に存在していないはずの完全な”第三者”という物語に直接手が出せないという立場だからこそ、裕太達の拠点となる【絢】を怪獣に襲われることがない”セーフハウス”して構えることができたのではないでしょうか。


劇中では裕太達が過ごす学校でされ怪獣の襲撃を受けますが、【絢】は終盤に新城アカネが直接乗り込んで来るまでは決して襲われることはありませんでした。彼女自身の力か、世界の法則性なのかはわかりませんが、グリッドマンの活躍の陰にはそのような”見えないサポート”があったのだと思うのです。


もうひとつ、メタ的な視点でいえば、視聴者にも【絢】は安全地帯だと認識させ、「【絢】のシーンはどうぞ安心して観てください」という、制作側からのメッセージがあったのではないでしょうか。そう考えると、劇中の多くのギャグシーンが【絢】で繰り広げられていたことも納得できます。
















■【Sideshadowing②】怪獣少女(二代目アノシラス)






2つ目の謎は、第6話から登場した怪獣少女です。





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自身の「新城アカネに造られた怪獣とは別の怪獣」「先代がグリッドマンに世話になった」と自称し、本作における世界が造られた世界であることを裕太に告げる重要な働きをします。そして、その愛らしい容姿と、意味深なセリフから、ファンの間では一気に話題となりました。


その正体としては、原作に登場する【電子アニマル アノシラス】の子供であることが推測されます。





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この怪獣は心優しい怪獣ですが、原作では敵方に洗脳され狂暴化させられ、グリッドマンに助けられた経緯があり、そのときの恩を今でも覚えているということなのでしょう。


また、アノシラスは電子ピアノのコンピュータ世界に生息しているという設定があることから、本作の造られた世界が、電子ピアノのコンピュータ世界にあるのではないかということを考えました。


そして、その答えは最終回にありました。





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現実世界に戻った新城アカネの部屋、ベッドに立て掛けられるように鍵盤(電子ピアノ)があるではないですか!?


やはりこの仮説は正しかったのか・・・・・。


見つけたときはちょっと興奮しました。


こういう本筋には関係ない設定を散りばめてくれると同じ作品を何度も観る楽しみができますね。





































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昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

このブログでは、私が出会った2次元作品についてのひとり語りをココ、”秘密基地<セーフハウス>”からこっそり更新しています。

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