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来る  ――― ”あの”中島哲也監督の最恐エンターテインメントが、

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来る
原作 - 澤村伊智「ぼぎわんが、来る」(角川ホラー文庫)
監督 – 中島哲也
脚本 – 中島哲也、岩井秀人、門間宣裕
製作 - 市川南
エグゼクティブ・プロデューサー - 山内章弘
企画・プロデュース – 川村元気
プロデューサー - 西野智也、兼平真樹
制作プロデューサー - 佐藤満
ラインプロデューサー - 内山亮
撮影 - 岡村良憲
照明 - 高倉進、上野敦年
録音 - 矢野正人
美術 - 桑島十和子
音楽プロデューサー - 冨永恵介、成川沙世子
編集 - 小池義幸
制作担当 - 大塚健二
配給 – 東宝
製作プロダクション – 東宝映画、ギークサイト
製作 - 「来る」製作委員会
公式サイト ‐ http://kuru-movie.jp/











【レビュー】





         「  あれは  人の心の闇に  来る  」





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オカルトライター・野崎のもとに相談者・田原が訪れた。最近身の回りで超常現象としか言いようのない怪異な出来事が相次いで起きていると言う。

田原は、妻・香奈と幼い一人娘・知紗に危害が及ぶことを恐れていた。野崎は、霊媒師の血をひくキャバ嬢・真琴とともに調査を始めるのだが、田原家に憑いている「何か」は想像をはるかに超えて強力なモノだった。民俗学者・津田によると、その「何か」とは、田原の故郷の民間伝承に由来する化け物「■■■■」ではないかと言う。

対抗策を探す野崎と真琴。そして記憶を辿る田原…幼き日。「お山」と呼ばれる深い森。片足だけ遺された赤い子供靴。名を思い出せない少女。誰かがささやく声。その声の主…・そ・う・か!・あ・れ・の・正・体・は、・あ・い・つ・だ!

決して「■■■■」の名を呼んではならない。「■■■■」は、声と形を真似て、人の心の闇に・・・来る!!!

どんどんエスカレートする霊的攻撃に、死傷者が続出。真琴の姉で日本最強の霊媒師・琴子の呼びかけで、日本中の霊媒師が田原家に集結し、かつてない規模の「祓いの儀式」が始まろうとしていた。彼らは、あれを止めることができるのか!?
(作品紹介より)













■第22回日本ホラー小説大賞受賞の原作を活かした見事な”三部構成”






本作は原作の構成を活かし、物語中で主観者が交代していくという変わった場面転換が行われる。


第1部は妻夫木聡演じるイクメンな夫・田原秀樹が主観者となり、物語のメインである怪異現象との遭遇や登場人物の概要と関係性が紹介されている。第2部は黒木華演じる田原の妻である田原香奈が主観者として交代し、継続する怪異現象とともに、登場人物達の裏の顔、人間の黒い部分を強く描写したつくりとなっている。


そして、第3部。オカルトライター・野崎崑が最後の主観者となり、怪異との直接対決を中心として、終結に向けて物語は加速していく。



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主観者が交代していくことにより、ストーリーに飽きさせなく、物語を断片的に見せていくことで全体像がわからないという、サスペンス感を最後まで維持することができる。


原作の小説から映画へと媒体が変わっているが、原作良さを活かしきった秀逸な演出手法だと思った。











■映画化に合わせた”原作改変”






上で述べてきたこととは逆に、映画化に伴い、原作から改変された設定・ストーリーラインがいくつか存在している。


ネタバレになってしまうので詳しく省略するが、知りたい方は他のブログのレビュー記事を参照してほしい。↓↓↓


【ネタバレあり】映画『来る』解説・考察:原作との違いに見る中島監督の新解釈


やはり映画というビジュアルとエンターテインメントを重視する媒体として作品を再構成しなければならないという制約上、改変が必要になることも当然出てくるだと思う。


原作ファンからどのように思われるかはわからないが、私は改変箇所を知って、これは改変して正解だと思ったし、だからこそ映画化する意味が出てくるのだと強く感じた。


小説は1人でじっくり時間をかけて読んでいくため、どちらかというと叙情感であったり、自分の体に物語が染み込んでいく様を重要視する媒体だ。一方、映画は、大画面・大音量で短時間で視聴するものであり、一時の刺激や衝撃を重視する媒体である。


原作の活かせるところは活かし、相応しくないところはバッサリと変えていく、監督や脚本の方々の思い切りの良さと覚悟が感じられた。











■”日本版ゴーストバスターズ”とも言える最恐エンターテインメント






これも原作改変の1つであるが、最期の怪異との対決シーンは非常に観ていてワクワクした。


”日本最強の霊媒師”である松たか子演じる比嘉琴子の要請により、日本中の霊媒師が終結する。


神主・巫女・霊能力者・イタコ・ユタ。日本にはその地域の文化ごとに独自の死生観があり、多くの種類の霊媒師が存在しているが、それらが一堂に会し、力を合わせ怪異と戦うため巨大な舞台装置を形成する。



無題



ここは原作にもない展開ということで、まさにビジュアル的であり、エンターテインメントである。この場面だけでも劇場に足を運ぶ価値はあると思う。


本作品は、純粋なホラー作品ではない。


予告編にも使われているコピー『こわいけど、面白いから、観てください。』のとおり、(何度も言うが)本作がエンターテインメント作品だということを強く打ち出しているのだ。


単なるホラーとは思ってほしくないので、まだ観ていない人は絶対に観てほしい。


あと、個人的には松たか子の演技がこれまでの松たか子像を完全に壊していて、一番印象に残った。





















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