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ヴァイオレット・エヴァーガーデン ―――― 貴方が、良き自動手記人形【ドール】になりますように。

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン
原作 - 暁佳奈
監督 - 石立太一
シリーズ構成 - 吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督 - 高瀬亜貴子
シリーズ演出 - 藤田春香
世界観設定 - 鈴木貴昭
美術監督 - 渡邊美希子
美術設定 - 鵜ノ口穣二
色彩設計 - 米田侑加
撮影監督 - 船本孝平
3D監督 - 山本倫
小物設定 - 高橋博行、太田稔
編集 - 重村建吾
音響監督 - 鶴岡陽太
音楽 - Evan Call
音楽プロデューサー - 斎藤滋
音楽制作 - ランティス、ミラクル・バス
企画プロデューサー - 八田英明
プロデューサー - 八田真一郎、中村伸一、梅田和沙、斎藤滋
アニメーション制作 - 京都アニメーション
アニメーション制作協力 - アニメーションDo
製作 - ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会(京都アニメーション、ポニーキャニオン、ABCアニメーション、ランティス、楽音舎)
公式サイト‐http://violet-evergarden.jp/











【レビュー】





  「どうして、手紙を書くの?」


  「人には、届けたい”想い”があるのです。」


  「そんなの届かなくていい・・・・。」


  「届かなくていい手紙なんて、ないのですよ。」






keyvisual - コピー












4年間にわたる東西南北による大陸戦争が終結。

その戦場で「武器」と称されて戦うことしか知らなかった少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、自動手記人形としてC.H郵便社で働きはじめる。

ヴァイオレットには、かつて戦場で誰よりも大切な人から聞かされた忘れられない言葉があったが、それを理解できなかった彼女は仕事を通じて人と触れ合いながら、言葉の意味を探す
(作品紹介より)












■京都アニメーション制作、現代アニメの新しい”ロールモデル”





本作のクオリティが凄まじいということは、一目見てもらえればわかることだと思う。まさに現代アニメの”極地”だ。


他方、その制作手法や発表媒体を調べてみると、今後のアニメ業界の目指すべき”未来像”が見えてくる。


まず、本作の原作が京アニが主催する賞レースの受賞作品であり、更に、自社レーベル【KAエスマ文庫】で書籍化されている点だ。


京アニは、2009年から『京都アニメーション大賞』という小説を中心とした賞レースを開催し、その受賞作品を2011年から【KAエスマ文庫】というレーベル立ち上げ、書籍として発表し続けている。そして、それら作品を原作とするアニメ作品を多く自社で手掛けてきた。農業でいう”第6次産業”のような、新しい才能の発掘から書籍化、そして、アニメ化という”自社一括生産体制”を業界ではじめて確立した。


主な例としては、『中二病でも恋がしたい!』『境界の彼方』『Free!』などがある。


この自社一括生産体制の利点は、出版社や原作者といった権利者が自社内に存在しているので意見集約が容易であり、アニメ化に際しての改変・オリジナル要素の追加が大胆に実行できることだ。小説とアニメは、まったく別の表現手法であるため、アニメに適した表現であったり、アニメで映える映像を作り上げるために、原作をある程度好きにいじれる状況は、アニメの理想的な制作環境なのである。


また、本作の発表媒体が、テレビではなく、【Netflix】を主戦場としているのも、アニメ新時代を予感させる。


もはやアニメは、毎週決まった時間にテレビの前で待っているものは求められなくなっている。「好きな時間で、好きな場所で」がニーズとして高まっているのだ。そこで、本作では、テレビ放送については少数の地方局に限られ、多くの視聴者はネットを通して見るという形を主流とした。


かく言う私も、本作を見たいがために、Netflixに加入した1人だ。


本作を見ていると、「面白いアニメを作ろう」という想いと、「日本のアニメを未来に残していこう」という製作者側の2つの想いを感じることができ、それも含め、本作の魅力となっているのだと思う。










■”手紙”をテーマにした生者のための物語





本作は、手紙の代筆を行う”自動手記人形(ドール)”となった元軍人の少女・ヴァイオレットの物語である。


劇中の世界では識字率が高くないため、ドールへ様々な依頼が舞い込むという設定になっている。



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依頼の多くは恋人や家族などの大切な人あてのものであり、代筆するドールには、依頼人の想いをくみ取る豊かな感受性と、それを文章に落とし込む教養が求められる。そして、依頼があればどこでも出張するというかなりハードな職業のようだ。


劇中で描かれるエピソードに共通するのは、「手紙は受け取った人々に生きる力を与える」ということだと感じた。


両親を戦争で亡くし、自暴自棄になっている兄への妹からの生きていてくれたことの感謝の手紙、病で余命いくばくもない母親から娘への50年分の手紙、内戦で命を落とした青年兵から故郷の両親と恋人への別れの手紙。


皆、直接伝えられなかった想いが、手紙という形に変わり、伝えたい相手に届くのだ。だから、手紙は必ず届けなければならないのだ。



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電話や電子メールが発達している現実社会でも、本当の想いを相手に伝えることは難しい。もしかしたら、手紙文化だった昔のほうが、人と人との間で想いが共有され、そのつながりが強かったのかもしれない。










■”完全新作”制作決定





本作は、全13話でこの3月に放送を終了したが、すぐに新作アニメーションの制作が発表されたのは嬉しいニュースだった。



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石立監督の所信表明を読んでも、並々ならぬモチベーションの高さがうかがえるので、かなり期待しているところだ。




◆石立太一監督 所信表明

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

真っ白で無垢な少女の成長の物語

全13話をかけて前を向けた彼女。

そして新作を制作するにあたり、今思うのは、

ヴァイオレットにとって、観ていただいた方にとって、

幸せを感じられる物語でありたいという事です。

精一杯、務めさせていただければと思います。

よろしくお願い致します。


































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昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

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