FC2ブログ

記事一覧

女神の見えざる手  彼女がアメリカを『毒』で正す――――。

a23f6f94d22c9357.jpg

女神の見えざる手
原題 Miss Sloane
監督 ジョン・マッデン
脚本 ジョナサン・ぺセラ
製作 ベン・ブラウニング、クリス・サイキエル、アリエル・ゼトゥン
製作総指揮 クロード・レジェ
キャスト  ジェシカ・チャステイン、マーク・ストロング、ググ・バサ=ロー
製作年 2016年
製作国 フランス・アメリカ合作
配給 キノフィルムズ
公式サイト http://miss-sloane.jp/

 









【レビュー】










     「ロビー活動は予見すること。

    敵の動きを予測し 対策を考えること。

    相手に切り札を使わせてから 切り札を使う。

    ―――――― ”騙ましても、騙されないこと。”






maxresdhhefault.jpg













ワシントンD.C.で、スパーリング上院議員(ジョン・リスゴー)による聴聞会が開かれていた。

召喚されているのは、敏腕ロビイストとして名高いエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)。大手ロビー会社、コール=クラヴィッツ&W在職中に手がけた仕事で不正を行っていたとされ、その真偽が問われている。

聴聞会から遡ること、3ケ月と1週間前。
エリザベスは、コール=クラヴィッツ&Wの花形ロビイストだった。勝つためには手段を選ばず、一切の妥協を許さない仕事ぶりはクライアントから高く評価され、政府やメディアからも一目置かれる存在だった。

エリザベスは、銃擁護派団体からの仕事を依頼されていた。新たな銃規制法案に対し、女性の銃保持を認めるロビー活動で、廃案に持ち込んでくれというのだ。団体の代表者は議員たちにも強い影響力をもつ人物だが、エリザベスは彼の目の前でその仕事をきっぱりと断る。その結果、上司のデュポン(サム・ウォーターストン)から、「依頼を断るなら、君にいてもらう必要はない」と言い渡される。

その夜、パーティに出席したエリザベスは、銃規制法案の成立に尽力する小さなロビー会社のCEO、シュミット(マーク・ストロング)から、自分と一緒に闘わないかと誘いを受ける。
次の日、エリザベスは部下を引き連れ、シュミットの会社へ移籍。奇策ともいえる戦略によって、形勢を有利に変えていく。

だが、巨大な権力をもつ銃擁護派団体や元同僚も負けてはいない。エリザベスの過去のスキャンダルが暴かれ、スタッフに命の危険が迫るなど、事態は予測できない方向へ進んでいく……。
(作品紹介より)













【ロビイスト】は、政府関係者に働きかけ、政策をクライアントの意向に沿った形に誘導する、現代政治と切っても切り離せない職業だ。


日本では官民の癒着といった悪いイメージがつきまとっていることから表立って報道されることは少ないが、アメリカでは約3万人、ヨーロッパにも約1万人のロビイストが存在すると言われている。


彼らは膨大な情報の収集・分析に基づいた、効果的な”攻撃”を行い、目的を達成していく。


それはさながら、【諜報戦】【電撃戦】の連続のようだ。現代の戦争の一形態と言ってもいい。










本作の主人公エリザベス・スローンは、合衆国でもトップクラスのロビイスト。


彼女は大手ロビイスト会社に所属していたが、議会に提出された【銃規制法案】を廃案せよとの利益団体(おそらくモデルは『全米ライフル協会』だと思われる)からの依頼に反発し、逆に【銃規制法案】の成立を目指す小規模会社に移籍する。


元同僚や多くの有力者・政治家達を敵に回して、スローンがどのようにその”大きな壁”を切り崩していくかが、本作のストーリーラインだ。


民主主義政治の”光”と”影”。


本作は、とりわけ”影”をほうを主として描いている。法律ギリギリ、もしくはアウトな領域を行ったり来たり。全ては目的の達成のため。敵より多くの情報を、多くの資金を、強力な攻撃を。


スローンを演じたのは、米女優ジェシカ・チャステイン


ブランドスーツに身を包み、真っ赤なルージュをひき、高いピンヒールを履く。相手の反論を許さない合理的な言葉と、ときには感情を露わにし主張を訴える様は、男社会で戦う”強い女”の象徴だ。作品全体の一番の魅力は、彼女の演技の素晴らしさだろう。










本作のラスト、スローンが目的達成のために払った代償により、大きな”激震”がもたらされる。


彼女のそれまでの行動が、どこまでが”演技”で、どこからが”本心”だったのか、最後の最後で分からなくなった。敵はもちろんのこと、味方さえも欺き続けたのだ。(もしかしたら、自分自身さえも。)


彼女がなぜここまで”一人”で戦うことにこだわったのか。


それは、最後の彼女のセリフで腑に落ちることとなる。


そこには、”悪魔”と罵られた彼女の、人間としての最後の”矜持”が残されていたのだ。











































よろしければ、
1日1クリックお願いします。
↓↓↓
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

F

Author:F
昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

このブログでは、私が出会った2次元作品についてのひとり語りをココ、”秘密基地<セーフハウス>”からこっそり更新しています。

リンク・相互リンクについて


よろしければ、
1日1クリックお願いします。
↓↓↓

FC2カウンター

買い物リスト


2019/7/12


2020/4/30

ブロとも申請フォーム

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
サブカル
136位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
37位
アクセスランキングを見る>>

QRコード

QRコード