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ベイビーステップ 45  ――― 日本代表・渡邊との準決勝が始まる!!

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ベイビーステップ 45(講談社コミックス)
著者:勝木 光
発売元:講談社
発売日:2017/6/16











【注目キャラクター】



「ここが俺の限界なのか? 

 違う・・・・ 違うはずだ!



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渡邊 隆敏
ATPランキング161位のプロテニスプレイヤー。日本人としては恵まれた体格による強力なショットを得意とする。慶稜チャレンジャー準決勝で丸尾と対決する。












【レビュー】










「バラバラだったピースが

 新しい精神力を身に着けることで繋がっていく・・・・・。


 この繰り返しがいつの間にか

   大きなビジョンを描く力になる。








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エーちゃんは、慶稜チャレンジャー3回戦を吉道の途中棄権により勝利するも、完全劣勢のまま終わった試合に自信喪失。

見かねた青井コーチが連れていったのは、格闘技ジム! 格闘家と意見交換する中で、エーちゃんが見つけ出した答えとは!?

日本代表・渡邊との準決勝が始まる!!
(作品紹介より)

















■”死んじゃうくらいの覚悟で”





慶稜チャレンジャーの準決勝、日本代表(ナショナル・チーム)の一員である渡邊との試合を控え、エーちゃんはいつになくナーバスになっていた。


そこで青井コーチが一計を案じ、ある人物をエーちゃんに引き合わせた。


総合格闘家である池の兄である。


彼の所属するジムで、畑が違う格闘選手と交流することは、エーちゃんにとって大きな ”カルチャー・ショック” であり、”井の中の蛙” から脱却するきっかけとなったように感じる。





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『世界は広い』 ということは誰でも知っていることですが、実感として持っているかは別問題だ。


例え実感を持っていたとしても、日々の生活の中でどうしても視野が狭くなり、忘れがちになってしまう。


この場面は、たぶんスポーツだけではなくて、他の様々な仕事にも役立つ描写だったと思う。


いろんな場所にいって、いろんな人と話してみる。


そこにはいろんな ”面白さ” が、あるんだろうな。















■すべてが結実した試合





遂に始まった、日本代表・渡邊との試合。


しかし、下馬評を覆し、エーちゃんが序盤から積極的な攻めにより、試合を優勢に進めていく。





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この試合でエーちゃんが身に着けたのが、
”『命懸け』モード””『命が懸かってない』モード” の切り替え。


この2つのモードを試合展開によって瞬時に切り替えることにより、リスクを最小化し、かつ相手を揺さぶる効果的な戦い方が実現できるのである。


エーちゃんいわく、”おいしいとこ取り”





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もちろんフィクションなので、ここまでとんとん拍子にいくことはまずないことだと思う。


しかし、メンタル・トレーニングに主眼を置いた今回の話の流れは、科学的であり、スポーツのリアルな奥深さを素人の読者にうまく伝えることに成功している。


これが、本作が他のスポーツマンガとの一番の違いだ。


リアル多めの、理論多め、でもカタルシスもちゃんと感じることができる物語性。


1つの作品中で実現させることは本当に難しい。


きっと、作者のたゆまぬ研究と取材の結果なのだろう。


エーちゃんみたいな作者だな。










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■エリック社長の笑顔





エーちゃんが作者の分身とするならば、

エーちゃんのスポンサーであるサプリメントメーカー・ボディプラス社長、エリック・ホールトン は、我々 読者(ファン)を投影したキャラクター というべきだろう。


エーちゃんの試合をまるで少年のような輝いた顔で観戦している姿に共感を覚える。




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スポンサーになった理由が 「笑顔を作り出したい」 とのことだったが、自分が一番笑顔になっているのは内緒だ。


そして、秘書のお姉さんとの関係も気になるところだ。


ぜひ、今後も本編に登場することを願っている。










































【関連記事】

・ベイビーステップ 40  ―――― エーちゃんの新たな挑戦が始まる。 [2016/09/24]

・ベイビーステップ 39  ―――― ”プロになる”のその先を描く。 [2016/03/27]
・ベイビーステップ 37  ―――― 胸を借りるんじゃない・・・・叩きのめすんだ!! [2015/10/19]
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[ 2017/07/27 00:13 ] マンガ | TB(0) | CM(0)

幼女戦記 8 In omnia paratus ――― 老人<愛国者>の覚悟、幼女<バケモノ>の保身

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幼女戦記 8 In omnia paratus
著者:カルロ・ゼン
イラスト:篠月しのぶ
発売元:KADOKAWA
発売日:2017/6/30











【注目キャラクター】



「おおよそ『作戦』『戦役』『会戦』『決戦』という単語は、そこで激戦が行われているかのような幻想をもたらす最高の言葉である。

 たしかに、そこで、戦闘行為は行われるのだろう。

 だが、実際のところ東部戦線においては緩慢な出血こそが両軍を真に蝕んだのである。

 主要な作戦行動が行われていない膨大な戦域における小競り合いこそが、

 従軍将兵をして 『あの東部』 と物語らせる代物であった。」



アンドリュー
幕間などに登場する後世の記者。通信社「ワールド・トゥデイズ・ニュース(World Today's News)」所属。
若き日にはかつての世界大戦に従軍記者として関わったこともあるベテラン。一般に流布される世界大戦の話に疑念を抱き、敗戦した帝国の真実を求めて調査を続ける。特に、機密解除された当時の国家情報で、世界大戦の主だった戦闘に必ず登場する11文字の伏せ字「XXXXXXXXXXX」を「11番目の女神」と呼び、部隊番号V600番の謎と共に生涯を掛けてその正体を追う。












【レビュー】










   「人材、食糧、砲弾、すべてが不足すれども 

   勝利依存症の帝国は戦争を止められない。
  
   苦しかろうとも、続けるしかない。

   足りない火力は、血と覚悟で埋めるのみ。


   さあ、起こりうるすべてに備えよう。








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連邦資源地帯への大規模攻勢作戦『アンドロメダ』。
無謀を説いていたゼートゥーア中将は参謀本部から東部への『栄転』に至る。

先細った連絡線、破たん寸前の兵站網、極めて長大な側面の曝露。
要するに、誰もがオムツの用意を忘れているのだ。
かくして、ゼートゥーア中将はレルゲン戦闘団へ特命を下す。

指揮官たるターニャに命じられるのは退却の許されない籠城戦。
勝たねばならない。
(作品紹介より)

















■歴史の目撃者達





今巻の始まりは、劇中の 【大戦】 終結後の未来。


ある記者と連合王国軍の将軍の対話の場面から描かれている。


2人は、”あの” 東部戦線で知り合い、共に大戦を生き延びた戦友とも言える間柄である。


そこで語られていたのは、東部戦線をはじめとする大戦の裏の真実。


正史では決して語られることのない、あの時代に生きた者しか知りえない真実。










今巻では、未来の時系列であったり、歴史的な観点から物語時系列を振り返る描写が見られた。


これは、第1巻で見られた手法だ。


これまではターニャの主観的に話が進行してきたわけだが、ここにきて ”歴史” としての顔が出始めた。


個人的な邪推ではあるが、このことは、本作の終わり=帝国の敗戦 が近づいているということを意味しているのだと理解した。


もはやターニャ1人の力では歴史を変えることはできず、後は、その道筋に沿って物語は展開されていくのみである。


我々読者は、変えられない未来というものを神の目線で認識しながら、懸命で保身に奔るターニャの行動をどこか滑稽さを感じながら見守るしかない。


きっとこのシナリオは、大戦が勃発したときから、全てが決まっていたことなのだ。















■”勝利依存症”の【帝国】





そもそも、なぜ帝国は、引き返すことができないほどに戦争にのめり込んでしまったのか。


戦争を終わらせる機会は、少なくはあったが、まったくなかったわけではない。


特に前巻で 【鉄槌作戦】 をターニャの活躍で成功したにより連邦軍に致命的な損害を与えたときは、講和に持ち込むための絶好のタイミングであったはずだ。


しかし、それは実現しなかった。


帝国の最高レベルの意思決定の場である 【最高統帥会議】 で戦争の継続、そして更なる大勝利を目指すことが決定されたためだ。











このことについて、ターニャは信じられないと驚愕したが、ゼートゥーア中将は、『勝利への慢性的中毒症状』 『極めて善良な人々が、死者に支配されている』 と表現した。


つまり帝国は、”これまで払った多大なる犠牲” に見合う勝利がなければ意味がないという、合理的思考からは逸脱した愚考に陥ってしまったということだ。


この結果は、経済学用語でいう 【埋没費用】 の考えから、まったく誤ったものだということがわかる。





【埋没費用(まいぼつひよう、英: sunk cost 〈サンクコスト〉)】

事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力のこと。


事例1:つまらない映画を観賞し続けるべきか

2時間の映画のチケットを1800円で購入したとする。映画館に入場し映画を観始めた。10分後に映画がつまらないと感じられた場合にその映画を観続けるべきか、それとも途中で映画館を退出して残りの時間を有効に使うべきかが問題となる。

①映画を観続けた場合:チケット料金1800円と上映時間の2時間を失う。
②映画を観るのを途中でやめた場合:チケット代1800円と退出までの上映時間の10分間は失うが、残った時間の1時間50分をより有効に使うことができる。

この場合、チケット代1800円とつまらないと感じるまでの10分が埋没費用である。この埋没費用は、この段階において上記のどちらの選択肢を選んだとしても回収できない費用である。よってこの場合は既に回収不能な1800円は判断基準から除外し、「今後この映画が面白くなる可能性」と「鑑賞を中断した場合に得られる1時間50分」を比較するのが経済的に合理的である。

しかしながら、多くの人は1800円を判断基準に含めてしまいがちである。(wikipediaより)







投下済みの費用に引きずられて、未来に向けての合理的な判断ができないということは世の中結構あるものだ。


国内では、民主党政権交代時に議論になった【八ツ場ダム問題】が該当するだろう。


また国際的には、イギリスとフランスが共同に開発した超音速旅客機コンコルドの事例により、【コンコルド効果】とも呼ばれている。















■”終わりの始まり”





「・・・・・これは、このままでは、今の道では、だめだな」

”ライヒに黄金の時代を。”

 ・・・・黄昏だとしても、陽はまた昇ると示さねばならん。

 期待しているぞ、中佐」






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この作中のゼートゥーア中将のセリフを読んだとき、背筋が凍りついた気がした。


中将は、遂に悟ってしまったのだ。


帝国の”勝者”としての道が完全に閉ざされてしまったことに。


で、あれば、【帝国の勝利】 の定義を変更しなければならない。


その変更された勝利への片棒をターニャに担がせた瞬間が上記の場面である。










後世の歴史上で ”恐るべきゼートゥーア” として語られる彼の出発点は、ここにあったのだと思う。


”ライヒに黄金の時代を。”


果たして ”その時” が、いつ訪れることを想定しているのか。


勘の良い者なら、察するに容易いことだろう。


さあ、終わりへの賽は投げられた。


後は、その過程を楽むだけだ。











































【関連記事】

・幼女戦記 7 Ut sementem feceris, ita metes  ――――― 泥沼化する戦争に幼女<バケモノ>は何を思う。 [2016/12/30]
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・幼女戦記 4 Dabit deus his quoque finem.――――― 世界を敵にまわしても、幼女<バケモノ>は戦う。 [2015/12/31]
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・幼女戦記 2 Plus Ultra  ――最前線にて幼女<バケモノ>は嗤う。 [2014/06/03]
・幼女戦記 1 Deus lo vult ――戦争の最前線にいるのは幼い少女。 [2013/11/28]






















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[ 2017/07/19 12:00 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

明日、ウィンブルドン2017男子決勝  ――― フェデラー、史上最多8度目の頂へ。

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今年もウィンブルドンの季節がやって来た――――。


天候に恵まれた今大会は、恒例の ”ミドル・サンデー” を挟み順調に試合の消化が進み、明日、男子決勝を残すのみとなった。


決勝に駒を進めたのは、ロジャー・フェデラー(スイス)マリン・チリッチ(クロアチア) だ。





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この2人の対戦と言えば、昨年の同大会、準々決勝が思い出される。










その年、怪我での大会欠場が続いていたフェデラーは、状態の悪い中でウィンブルドンに入った。


なんとか準々決勝までたどり着けたが、チリッチ相手に最初の2セットを落とし、万事休す。


しかし、フェデラーはその後2セットを取り返し、ファイナル・セットでも競り勝ち、奇跡的な勝利を収めたのだ。


次の準決勝で敗退となってしまったが、チリッチ戦での輝きは、”フェデラー健在” を我々ファンに見せてくれたスペシャルな瞬間だった。










あれから、1年・・・・・。


フェデラーは帰って来た。 しかも、より進化して。


明日勝つことができれば、男子歴代最多優勝を塗り替える8回目のウィンブルドン制覇となる。


歴史のページが加わる瞬間を目撃できるかもしれない。


いや、フェデラーなら必ず成し遂げてくれると信じている。


今夜は興奮に震えて眠ることになるだろう。










試合の模様は明日夜10時~、NHKで中継される。


地上波で放送される数少ないテニスの試合を存分に楽しみたい。


しかも月曜日は、祝日だ。


思い切り試合を堪能した後は、ゆっくり眠ればいい。


なんて幸せな時間なんだ!


NHKウィンブルドン選手権公式サイト










最後に、私のお気に入りフェデラー動画をご紹介したい。


このブログでも既出であるが、昨年のウィンブルドンのwowowで放送された宣伝CMだ。


引退が囁かれつつあるフェデラーが、諦めず再び頂点を目指す構成になっていて、観るたびに胸が熱くなってしまう。


このCMで描かれた物語が結実する瞬間を、ぜひ皆さんも見ていただきたい。










ウィンブルドン 2016 CM 生ける伝説 ロジャー・フェデラー





















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GRANBLUE FANTASY The Animation   ―――― 君と紡ぐ、空の物語。

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GRANBLUE FANTASY The Animation
原作・シリーズ構成 - Cygames
監督 - 伊藤祐毅
アニメシリーズディレクター - 倉田綾子
キャラクターデザイン - 赤井俊文
クリーチャーデザイン - 出雲四郎、青木悠
メカニックデザイン - 鷲尾直広
プロップデザイン - 髙田晃
エフェクトアニメーション - 橋本敬史
美術設定 - 竹内志保、藤井一志
美術監督 - 甲斐政俊
3Dディレクター - 篠田周二
色彩設計 - 中島和子
撮影監督 - 関谷能弘
編集 - 三嶋章紀
音響監督 - 早川陽一、田中亮
音楽 - 植松伸夫、成田勤、西木康智
音楽制作 - Cygames
プロデューサー - 鈴木健太、守屋竜史
アニメーションプロデューサー - 木田和哉
制作 - A-1 Pictures
製作 - アニメ「グランブルーファンタジー」製作委員会(アニプレックス、Cygames)
公式サイト - http://anime.granbluefantasy.jp/index.html#skip











【注目キャラクター】



「僕には、たどり着きたい ”場所” があるんだ。」


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グラン
ザンクティンゼルで修行に明け暮れていた若者で、父から受け取った手紙を頼りにイスタルシアを目指す。グランサイファーを入手し、騎空団を結成してその団長となる。帝国軍のポンメルンが召喚した星晶獣ヒドラの攻撃により瀕死の重傷を負った際、ルリアの能力で一命をとりとめる。












【レビュー】










「この広い空の果てに何があるのか、 一緒に確かめに行こう。」







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小さな島ザンクティンゼルで相棒のビィとともに育ったグランは、空の果てにあるという伝説の島イスタルシアへの冒険を夢見ている。

ある日、覇権国家エルステ帝国に追われる少女ルリアと騎士カタリナがグランの前に現れる。グランはルリアを庇って瀕死となるが、少女の不思議な力によって一命をとりとめ、星晶獣を操るその能力を共有することになる。

イスタルシアを目指すグランとビィ、帝国の勢力圏から逃がれたいルリアとカタリナは、共に空の果てへと旅立つ。
(作品紹介より)

















久しぶりに恥ずかしいぐらいに清々しく真っすぐな物語を観た。


ドラクエ3やテイルズシリーズの初期をプレイしていたときのような、まだ見ぬ世界への憧れ”冒険”という言葉に対するワクワク感


忘れていた気持ちをいろいろと思い出させてくれた。


それは、主人公・グランの何にも染まっていない ”真っ白さ” が引き出した成果だと思う。


ただ人が傷づけられることを怒る気持ち、人の死を悲しみ、理不尽さには決して屈さない心の強さ。


変に屈折したり、達観したり、最初から俺Tueeeeeだったりする最近の主人公にはない、【オールド・タイプ】な設定が逆に新鮮だ。










これでいいんだ、アニメの主人公は。


アニメは子供達に、夢と希望、そして心の栄養を与えるものでなくてはならない。


大人の世界のしがらみや妥協、空気を読むなんてことは、後からゆっくり覚えていけばいい。


本当に大事な人間の根本を育てるための ”栄養満点” なアニメが今の時代には不足している。


ソーシャルゲーム資本とか、中国資本とか、どこからお金が出てもいいから、こんなアニメがどんどん増えていってくれることを願っている。















































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[ 2017/07/05 00:00 ] アニメ | TB(0) | CM(0)

百日紅 〜Miss HOKUSAI〜

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百日紅 〜Miss HOKUSAI〜
原作 - 杉浦日向子
監督 - 原恵一
脚本 - 丸尾みほ
キャラクターデザイン - 板津匡覧
美術監督 - 大野広司
色彩設計 - 橋本賢
3DCG - ダンデライオン
撮影監督 - 田中宏侍
演出助手 - 佐藤雅子
編集 - 西山茂
音楽 - 富貴晴美、辻陽
音楽制作 - インスパイア・ホールディングス
音楽プロデューサー - 藤田雅章
製作総指揮 - 石川光久、川城和実
エグゼクティブ・プロデューサー - 森下勝司、前田明雄
プロデューサー - 松下慶子、西川朝子
制作 - Production I.G
主題歌 - 椎名林檎「最果てが見たい」(ユニバーサルミュージック/Virgin Records)
製作 - 「百日紅」製作委員会(プロダクション・アイジー、バンダイビジュアル、テレビ東京、トランス・コスモス、プロダクション・グッドブック、朝日新聞、アサツーディ・ケイ、東京テアトル、オー・エル・エム、サンライズ
配給 - 東京テアトル
公式サイト - http://sarusuberi-movie.com/index.html











【注目キャラクター】



「親父と娘。
 
 筆二本、箸四本あればどう転んでも食っていける。」



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お栄(おえい)
北斎の三女で後妻の子。23歳。父・北斎から絵師としての才能を受け継いでおり、代筆を行う。画才は確かなもので、彼女の描く絵は真に迫った物であるが故に、騒動を起こすことも。ただし、春画に関しては未だ生娘であることから、「女は上手に描くが、男は借り物」と酷評される。父の高弟、初五郎に恋心を抱く。火事見物が好き。












【レビュー】










         百日紅(さるすべり) が咲いたね。

         わさわさと散り、もりもりと咲く――――  

         長い祭りが始まったね・・・・・。」








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江戸風俗研究家で文筆家や漫画家としても活躍した杉浦日向子の漫画代表作「百日紅」を、「カラフル」「河童のクゥと夏休み」の原恵一監督がアニメーション映画化。

浮世絵師・葛飾北斎の娘で、同じく浮世絵師として活躍した女性・お栄が、父・北斎や妹、仲間たちとともに生きた姿を、江戸の町の四季を通して描く。

アニメーション制作は、原監督作では初となるProduction I.Gが担当。声優には、お栄役の杏、今作で声優初挑戦となる北斎役の松重豊ほか、濱田岳、高良健吾、美保純、筒井道隆、麻生久美子ら豪華俳優陣が集った。
(作品紹介より)

















■主人公は”北斎の娘”





この間、 『クレイジージャーニー』 を観ていたら、 【北斎漫画】 の世界的コレクターの回が放送されていました。



北斎漫画

葛飾北斎が絵手本として発行したスケッチ画集である。海外では「ホクサイ・スケッチ」とも呼ばれる。

初編の序文によると、1812年秋頃、後援者で門人の牧墨僊(1775年 - 1824年)宅に半年ほど逗留し300余りの下絵を描いた。これをまとめ1814年(文化11年)、北斎55歳のとき、名古屋の版元永楽屋東四郎(永楽堂)から初編が発行され好評であった。その後1878年(明治11年)までに全十五編が発行された。人物、風俗、動植物、妖怪変化まで約4000図が描かれている。北斎はこの絵のことを「気の向くままに漫然と描いた画」とよんだ。
(Wikipediaより)







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番組中では、北斎の娘であり同じ浮世絵師である 葛飾応為 のことにも触れられていた。










いわく、


北斎作といわれている作品の一部は、応為が描いた。


一度嫁いだが、後に離縁し、その後は北斎が亡くなるまで2人で暮らした。


作品数が少なく、応為作とされるものは、10点ほどしか現存していない。


北斎の死後、記録上から忽然と姿を消し、その最後はようとして知れず。





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葛飾応為『吉原格子先之図』








北斎と同様、応為も大変興味深い人物だったようだ。


番組の司会を務めている松本人志も話に食いついていた。


そのとき、応為を題材にしたアニメ映画があったなーと思い出したのが、本作を視聴した経緯。


公開された当時はなかなか足が重く観ることができなかったが、観るべきときが来たんだ!と直感した。





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■1814年、江戸、お栄(応為)23才。





本作は、まだ若い頃の応為と父親である北斎との関係、また盲目の妹、そして、江戸の人々との交流の中で起こる様々な出来事を描き出す。


制作は、 Production I.G なので、クオリティは何の心配もなし。


人物ドラマも見どころであるが、もうひとつ、江戸の町の描写にもぜひ注目してもらいたい。


当時は、江戸時代の後期、文化の最盛期である 【化政文化】 の時代に突入したところだ。


江戸の町民の間で文化が成熟し、活気に溢れている。


浮世絵、歌舞伎、火消し、吉原。


現代人が想像する 【江戸時代】 のイメージは、まさにこの時代に完成したものだ。





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文化が発展するのと一方、昔ながらの霊や妖と呼ばれる ”よくわからないものへの恐れ” も併存していた時代であった。


明治維新により科学が広がる前であるので、雷は ”神が鳴っている” とか、一部の病気は ”祟り” であるとされていたのだ。


本作でもそのような描写が可視化された上で、随所に盛り込まれている。


日本独特の現実と非現実が日常に同居していたケレンミ溢れる演出の数々だ。





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本作は、お栄が成長し、一人前の浮世絵師となるまでを描くとともに、当時の江戸の世相も同時に感じることができる。


もし本作をこれから観る方がいたら、北斎と応為のこと、そして、当時の江戸について予習をした上で視聴してもらいたい。


そのほうが絶対、作品の面白さ、 ”粋” な部分が格段に感じることができると思うからだ。

















































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