とあるオタクの秘密基地<セーフハウス> TOP  >  2015年08月

ブラック・ジャック 劇場版  ―――― 人間を超える代償とは。

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ブラック・ジャック 劇場版
原作・オリジナルキャラクター - 手塚治虫
制作 - 奥山和由、松谷孝征
企画 - 清水義裕、古徳稔、石田康男
監督 - 出崎統
脚本 - 森絵都、出崎統
脚本協力 - 手塚プロダクション文芸部
キャラクターデザイン・作画監督 - 杉野昭夫
美術監督 - 河野次郎
演出 - 吉村文宏
撮影監督 - 高橋宏固、野口肇
編集 - 森田清次
音楽 - 川村栄二
音響監督 - 左近允洋
主題歌 - 山根麻衣『Invisible Love』
音楽ディレクター - 鈴木清司
ミュージックプロデューサー - 熊田和生(コロムビアエデュテインメント)
医学監修 - 永井明
プロデューサー - 宇田川純男、久保田稔、秋葉千晴
アニメーション制作 - 手塚プロダクション
製作 - 手塚プロダクション、松竹
制作協力 - 秋田書店、コロムビアエデュテインメント











【注目キャラクター】



「0880-258-7101・・・・

 ご連絡お待ちしております、私の名は、ジョー・キャロル。

 ――――― 夢を一緒に掴みません?」




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ジョー・キャロル・ブレーン
セント・ジョエル研究センターの主任ドクター。
世界的大製薬会社・ブレーン製薬会長の養女。












【レビュー】





「人間の能力には必ず限界があると誰しも思っていたはずです。


 だが、この戦士達の出現はこの考えを根底から揺さぶった。
 

 ひょっとして彼らは、
 21世紀に向けての人類の夢を象徴しているのではないだろうか。


 だとしたら、私は彼らを”超人類”と呼ぶしかないっ!!」






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世界中で超人類ブームが起こっていた。

従来の人間では考えられない集中力でパワーを発揮する彼らは、オリンピックや芸術の分野で次々に驚異的な活躍を見せる。

ところが、実は彼らはある共通の病気に冒されていた。超人類と呼ばれる人達の入院管理をしているブレーン製薬のジョー・キャロル・ブレーンから、彼らの体に巣喰う病原菌の原因究明と手術を依頼されたブラック・ジャックは、その病原菌が脳下垂体の中に入り込んで、大量のエンドルフィンを分泌させていることを発見する。
(作品紹介より)

















■出崎統が描く【ブラック・ジャック】





本作は不朽の名作『ブラック・ジャック』の初劇場版作品として制作され、1996年に公開されました。


原作にはないオリジナルストーリーとなっており、出崎統監督も脚本として参加しています。


まさに【出崎演出】溢れる作品であり、【ブラック・ジャック】という看板を抱えながらも出崎監督の”色”が全面に押し出されている意欲的な作品だと思いました。


宮崎駿監督の『ルパン三世 カリオストロの城』や押井守監督の『ビューティフル・ドリーマー』と同じ系列に分類できるかもしれません。















■21世紀を生きる人類への問い





20世紀の人類は、21世紀を”輝ける未来”だと信じてきました。


しかし、世紀末になるにしたがい、それが”絶望の未来”になり得るという可能性を感じ始めました。


劇中登場する【超人類】は飽くなき欲望を持つ人類そのものの象徴であり、彼らのその後の顛末は、現実の人類に対して警鐘を鳴らすストーリーとなっています。


また、本作は来たるべき21世紀に対しての”恐れ”が広がりつつあった20世紀末の当時の世相がリアルに反映されています。


それはまるで今現在を生きている私達への過去からの問いかけであり、解決しなければならない”宿題”を突きつけられた思いです。


手塚治虫先生が描いた原作も当時の社会問題を取り上げ続けていましたが、本作においてもその信念は出崎監督に確かに受け継げられています。


単なる娯楽作品とは一線を画す、未来永劫人類の財産として残しておきたい作品の1つだと思います。















































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[ 2015/08/30 03:01 ] アニメ | TB(0) | CM(0)

ニコ生岡田斗司夫ゼミに麻原彰晃の三女【アーチャリー】ゲスト出演

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今週日曜日20時~放送予定の『ニコ生岡田斗司夫ゼミ』にて、未だかつてない試みがなされようとしています。


1995年に発生した地下鉄サリン事件を始め、数々の犯罪を行った【オウム真理教】


その指導者・麻原彰晃死刑囚の三女であるホーリーネーム【アーチャリー】こと、松本麗華さんの出演が予告されているのです。


事件後沈黙を守っていた彼女ですが、数年前からテレビ等に出演し、父親についてや教団についてその心境を語っています。










岡田斗司夫と松本麗華。


この2人が出会うとき、どんな”科学変化”が起こるのか。


どんな”真実”が見えてくるのか。


その瞬間を刮目して待て!

























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[ 2015/08/28 00:00 ] 岡田斗司夫 | TB(0) | CM(0)

パラダイスレジデンス 2  ―――― みんなと過ごす夏休みはこんなに楽しい!

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パラダイスレジデンス 2(アフタヌーンKC)
著者:藤島 康介
発売元:講談社
発売日:2015/8/21











【注目キャラクター】



「これが台風の後に出現する

 通称”橘花沼”だ!!」




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三穂(みつほ)
橘花学園第一寮の寮生。初音たちの先輩、2年生。
水泳部に所属。マゾ気質。通称「ミホミホ先輩」。












【レビュー】





          「鍛えられてますから


         ”パラダイスレジデンス”で。」






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橘花学園第一女子寮(通称・てっぺんさま)の寮生・小鳥遊初音は、いつも無邪気に大忙し! いよいよ夏休みに突入して、やりたいことは盛り沢山!!

・・・・・・でも、海に向かえばハプニング続出!? 海の家で予想外の試練が待ち受けているかと思いきや、今度は第二寮のヤツらとの真剣勝負!

今日も他の寮生を巻き込んで、好きなものに囲まれ、騒がしい日常が始まります。
(作品紹介より)

















■”日常系”よりも日常





『ああっ女神さまっ』 の藤島康介が送り出す【女子寮青春物語】、早くも第2巻の登場です。


ジャンルでいうと、私も大好きな【日常系】に入ると思うのですが、本作は更に”日常”の部分をリアルよりに描いていると思います。


大きな事件や冒険は本当にないのだけれども、少女達が日々どのようなことを考え、感じているのかが丁寧に描かれ、魅力的に感じます。





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藤島先生のスッキリとしたクセが少ないキャラクターも、本作の特徴にベストマッチしており、何度も読み返すことができる”再読性”を高めています。


作中で季節は真夏、夏休みに突入しています。


夏の暑さもなんのその、元気いっぱいの少女達の青春を一緒にのぞいてみませんか。















■藤島先生こだわりの”車”の描写





作者の藤島先生の特徴として、”オートバイ&車マニア”という点があります。


今巻で登場する【フォルクスワーゲン製ステーションワゴン】に、そんなこだわりが存分に詰まっています。





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実物↓↓↓

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ステーションワゴンを持ってくるあたり、”男のロマン”を感じますね。


丸みを帯びつつも四角いボディが可愛くて、ドアや窓の開閉のギミックに心をくすぐられます。





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寮監であるチンミン先生の愛車として、今後も【レトロカー】が登場することを期待し、来年冬に発売される第3巻を待っていたいと思います。











































【関連記事】

・パラダイスレジデンス  ――――この寮でたくさんの”大好き”を見つけていく。 [2015/03/06]




















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[ 2015/08/23 16:54 ] マンガ | TB(0) | CM(0)

『高橋真琴展~夢見る少女たち~』に行ってきました。

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北“少女の瞳にはじめて星が輝いたあの日”と称賛され、少女文化に大きな影響を与えた、高橋真琴の作品展。

100点以上の原画の他、半世紀以上前の作品や懐かしい少女雑誌、ハンカチなどが揃う。

独創的で華やかな世界を堪能しよう。













”高橋真琴”というイラストレーターをご存知でしょうか。


1934年に大阪で生まれ、画家を目指し上京。


その後、1960年代から80年代にかけて、『なかよし』・『マーガレット』・『よいこ』などの少女誌・幼女誌の表紙・挿絵を中心に、文房具・衣服のデザインも手がけるなど人気を博した伝説のアーティストです。





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私もつい最近まで存じ上げなかったのですが、今回、福島県伊達市で開催されていたイベントに行く機会があり、初めて高橋先生の作品に触れることができました。





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作品の中に描かれている少女達は皆、可憐で光輝いており、まるで宗教画に通じるような神聖さを感じました。


また、作品をよく見てみると、直線を中心としたデザインチックに絵が描かれています。


特定の誰かをモデルにしたというよりは、”美少女”という”記号”を描きたかったのかなと思いました。










高橋先生は御年80才を迎えてなお、現在も精力的に活動し続けています。





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その姿を見ていると、自分自身がまだまだ若造だということを思い知ります。


高橋先生を見習い、年齢に関係なく、何事にもチャレンジすることの大切さを深く感じました。















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[ 2015/08/20 00:00 ] オタク的日常 | TB(0) | CM(0)

10年ごしの引きニートを辞めて外出したら自宅ごと異世界に転移してた

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10年ごしの引きニートを辞めて外出したら自宅ごと異世界に転移してた
著者:坂東太郎
URL:http://ncode.syosetu.com/n7594ct/(『小説家になろう』サイト内)











【レビュー】

 





「10年ぶりに外出したら自宅ごと異世界に来たっぽいpart11


 1:名無しのトニー

 ここは「ユージ」がアップする異世界の情報や画像、
 動画を楽しむスレ。

 ホントに異世界? どうやって加工してんの? は検証スレで。

 行商人との取引でこの世界の知識を渡すことになったユージ。
 何を渡すのか? ロマンだけのカキコミは禁止だぞッ!
 転載も禁止だからなッ!

 次スレは>>900を踏んだニートが宣言して立てるように!」


 
 
                   





                  


北条雄二、30才、無職、引きこもり歴10年。

両親の死をきっかけに引きこもり脱却を決意し、家の外に出る。が、そこは見覚えのない景色とファンタジー生物が闊歩する異世界だった。

これは、家ごと異世界に来てしまった青年が、愛犬コタローとともにわりとのんびり暮らしていく物語。
(作品紹介より)












10年間【引きこもり】だったニート【ユージ】(30才)が外に出てみたら、自宅ごと異世界に転移していた話。


原理は不明だが、電気・ガス・水道・ネットがつながったままという、ご都合設定なのはご愛敬ということで。


しかし、ネット環境があるおかげで無知なニートであるユージは、現在の状況を【掲示板】にカキコミ、助けを求めることができました。


集結した個性豊かなネット民達からアドバイスをもらい、なんとか異世界生活を送っていくのです


これは10年以上前にブームとなった『電車男』の設定をうまくファンタジーに取り入れ、更に作者独自のアイデアを盛り込んだ面白い作品だと思います。










上記で述べた【掲示板】の回をサイドストーリーとして、本編は、ユージと愛犬コタロウ(メス)、そして異世界で出会った幼女アリスとのほのぼの日常、ときどきシリアスな日々を描いています。


転移場所である【大森林】に未だ留まったままですが、【行商人】という協力者を得て、遂に異世界の情報収集を本格的に開始しました。


今後の展開から目が離せません!




















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[ 2015/08/16 18:56 ] Web小説 | TB(0) | CM(0)

ちはやふる 27 & あさひなぐ 15  ――― 部活の”下克上”を描く。

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ちはやふる 27(BE LOVE KC)
著者:末次 由紀
発売元:講談社
発売日:2015/4/13






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あさひなぐ 15(ビッグコミックス)
著者:こざき 亜衣
発売元:小学館
発売日:2015/5/29
















【レビュー】





    「これから1ヶ月の全練習の勝率をランキングして

    上位から主将 副将 三将 四将 五将・・・・・って
   
    決めていくのどうですか?」






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    「今度のインハイ予選、団体の席をかけた、

     全員での部内戦を要求します。






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高松宮杯大会で新と対戦した太一。同じA級の土俵に立ちながらも、経験を重ねたぶんだけ知る格の違いに悔しさがこぼれる。

そんな太一の笑顔を取り戻すため、千早が呼びかけた非公式大会「太一杯」。そこには、かるたを愛し、太一を支えてきた人たちの姿があった。

数日後、部室で偶然千早と二人きりになった太一は、春の風が舞い込む中、千早と出会ってからの思いを打ち明ける。しかしそれは、別々の道をゆく始まりでもあった――。

太一のいない春をゆく千早たち瑞沢高校かるた部に、全国大会予選は容赦なく迫り――!?
(『ちはやふる 27』作品紹介より)






小学館漫画賞受賞の薙刀青春ストーリー!!祝!第60回小学館漫画賞一般向け部門受賞!

関東大会東京都予選会、個人戦。同じ二ツ坂高校でともに切磋琢磨してきた将子を破り、遂にベスト8へ進出した旭。強き者しか踏み込めない未知の領域で、いよいよライバル・國陵高校の寧々と対決することに――!!

「まだ、もう少し長く、あなたとここにいたい――」

コートの上には、二人きり。誰も邪魔できないその聖域で、旭と寧々が見る風景とは!?

関東大会予選個人戦・団体戦完全収録、少女たちの熱が最高潮に達する第15集!!
(『あさひなぐ 15』作品紹介より)

















【部活モノ】というジャンルは、歴史が古く、様々な作品が発表され続けている、マンガ界では1、2を争うポピュラーなくくりです。


その中で、今回挙げた2作品はこの【部活モノ】というジャンルを1つ上のステージに押し上げる、革命的な展開を生み出しました。


それは、後輩による先輩(主人公側)への下克上です。










これまでの多くの作品は、主人公が1年生として部に入部し、先輩を蹴落としレギュラー獲得。


その後、他校の強豪達と対戦し、全国優勝を目指す。


という展開が王道となっていました。










しかし、この2作品はその王道という名の”呪縛”から物語を解き放ちました。


つまり、”追う立場”の物語から、”追われる立場”の物語への移行をやってのけたのです。


これは一歩間違うと、話がグダグダになったり、ネガティブな要素が多い展開になったり、かなり危険な賭です。










以前より、出版業界全体が慢性的な不況であり、マンガ界においても閉塞感が感じられる現在。


そんなピンチなときだからこそ、これをチャンスと捉え、新しい”フロンティア”に踏み出していく”先導者”が必要です。


同時代に2つの作品において、このような革新的な挑戦が行われていることは、歴史の必然であると言えます。


私に出来ることは、最期まで作品達の行く末を見届けることのみです。










ちなみに偶然にも両作品とも、今月最新刊が発売されます。


これにもまた運命を感じてしまいますね。































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[ 2015/08/14 00:00 ] マンガ | TB(0) | CM(0)

バケモノの子  ―――― キミとなら、強くなれる。

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バケモノの子
原作・監督・脚本 - 細田守
キャラクターデザイン - 細田守、山下高明、伊賀大介
作画監督 - 山下高明、西田達三
美術監督 - 大森祟、高松洋平、西川洋一
音楽 - 高木正勝
製作 - 中山良夫、齋藤佑佳、井上伸一郎、市川南、柏木登、中村理一郎、薮下維也、熊谷宣和
ゼネラル・プロデューサー - 奥田誠治
エグゼクティブプロデューサー - 門屋大輔、高橋望
プロデューサー - 齋藤優一郎 / 伊藤卓哉、千葉淳、川村元気
ラインプロデューサー - 和気澄賢
アソシエイトプロデューサー - 佐藤譲、伊藤整、鈴木智子
色彩設計 - 三笠修
CGディレクター - 堀部亮
美術設定 - 上條安里
編集 - 西山茂
録音 - 小原吉男
音響効果 - 赤澤勇二
音楽プロデューサー - 北原京子
キャスティングディレクター - 増田悟司
特別協賛 - SUNTORY
配給 - 東宝
企画・制作 - スタジオ地図
製作幹事 - 日本テレビ放送網、スタジオ地図
製作 - THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS(日本テレビ放送網、スタジオ地図、KADOKAWA、東宝、バップ、電通、読売テレビ放送、D.N.ドリームパートナーズ / STV・MMT・SDT・CTV・HTV・FBS)
公式サイト - http://www.bakemono-no-ko.jp/index.html
















【注目キャラクター】



  「胸ん中で剣を握るんだよ!

    あるだろ、胸ん中の剣が!」




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熊徹
本作の主人公の一人で、九太の師匠。熊顔のバケモノ。
渋天街で猪王山と共に一・二を争う最強のバケモノ。次期「宗師」候補の一人だが、その粗暴な性格が原因で、宗師となるための条件である弟子を取ることが出来ず、嫁の来手もいない。
性格は横暴で品格もないが、身寄りのない九太を引き取って弟子にする優しい一面もある(本来、渋天街では人間を弟子にすることは禁忌とされている)。

















【レビュー】





    「成長しておるのは熊徹のほうじゃ。

    洗練されキレが増しておる。


    どちらが師匠かわからぬの。フォッフォッフォッフォツ」






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人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天街」は、交わることのない二つの世界。

ある日、渋谷にいた少年が渋天街のバケモノ・熊徹に出会う。

少年は強くなるために渋天街で熊徹の弟子となり、熊徹は少年を九太と命名。ある日、成長して渋谷へ戻った九太は、高校生の楓から新しい世界や価値観を吸収し、生きるべき世界を模索するように。

そんな中、両世界を巻き込む事件が起こり……。
(作品紹介より)

















■細田守、3年ぶりの長編オリジナル作品





細田守監督の3年ぶりの新作『バケモノの子』が7月11日より全国で公開されています。


奇しくも今年、長年日本のアニメ界を牽引してきた宮崎駿監督が長編アニメ作品からの引退を発表。


【ポスト宮崎駿】として、細田監督にのしかかる期待は以前にも増して高まってきています。


そんな中公開された本作は、これまでの長編3作品よりもヒットさせることを至上命題とされ、金・人・モノが集結した細田監督の最大の”勝負作”とも言える作品となりました。
















■細田守のスゴさ①~宮崎駿との比較





本作を語る上で、細田守監督自身の作品づくりに対しての1つのこだわりを挙げなければなりません。


それは、作品のテーマと自分の人生のテーマを一致させることです。


細田監督は自分自身を作品に投影することが本当にうまい監督だと思います。










本作のテーマは、”父と息子の関係”。 また、”師匠と弟子の関係”です。


”父” ”師匠”に当たるキャラとして登場するのが熊徹ですが、これは細田監督の身近にいた2人がモデルではないかと思います。


1人目は、細田監督の死別した実父。


このことについては、先日の記事『希望を灯(とも)す、魂の映画~アニメーション映画監督・細田守~』で述べさせていただきました。










2人目は、最初でも触れた巨匠・宮崎駿です。


2人は直接一緒に仕事をしたという経験こそありませんが、細田監督にとって宮崎監督は、“憧れ”であり、”心の師匠”との言える存在です。


元々細田監督がアニメ業界に入るきっかけとなったのが、学生の頃観た『カリオストロの城』です。


その後受けたジブリの入社試験を落ちてしまいますが、宮崎監督から励ましの手紙をもらい、今でも額に入れ大切に自宅に飾られています。


私には、圧倒的な力を持つために周囲から理解されず、更に本人の意地っ張りなために素直になれない熊徹の姿が、宮崎監督の姿と重なってならないのです。


そして、九太熊徹の動きを観察し続け、熊徹と同等の強さを身につけていった過程が、宮崎監督と肩を並べそして超えていく、という細田監督なりの宣言に感じられます。










余談ですが、作品のテーマと自分の人生のテーマを一致させることは、かなりの才能とセンスが要求されます。


興行を意識したヒット作の作り方と、自分個人の想いを正直に作品に込めることというのは、対極に位置するからです。


現に宮崎監督も数々の作品を作り続けてきましたが、結局本当の自分を投影させられた作品は、引退作である『風立ちぬ』だけです。


最期の作品でそれが出来たからこそ、宮崎監督は試写会で涙を流し、「自分の作品を観て泣いたのはこれが初めてです」という言葉を残されたのでしょう。


70才を超えた宮崎監督がようやく到達した場所に、40代の細田監督が既に立っているという事実は、細田監督が宮崎監督を超える資質を十分に持っているという証拠だと言えるのではないでしょうか。















■細田守のスゴさ②~宮崎駿との比較





またもや細田監督を語るのに宮崎監督を引き合いに出してしまいますが、2人は同じ国民的アニメ監督ですが、そのアニメーション表現には大きな方向性の違いがあると思っています。


まず、宮崎監督はアニメーター出身ということもあり、とにかく”絵を動かす”もしくは、”どうしたら動いているように見えるか”を突き詰めることに情熱を燃やす方です。


宮崎監督の代名詞である”空を飛ぶ”動きや、”走る”動き、また”風”や”水”の流れの表現からもそれを読み取ることができます。










一方、細田監督は、キャラクターの”表情”に情熱を傾けている方だと感じます。


喜怒哀楽の振り幅が大きく、描き出される数々の表情からは、キャラクターが本当に”生きている感”が伝わってくるようです。





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細田監督は絵コンテをかなり丁寧に描かれ、はやりキャラクターの表情に神経を尖らせ、何度も描き直しを行います。


アニメーター達にも、「絵コンテ通りに描いてくれ」と言うほど、自分の中のイメージを大切にされ、それを実際のアニメーションに再現することに多くの労力を掛けられます。


これが積み重なって、私達がキャラクターの一挙手一投足に釘付けとなる、”細田作品”が形成されていくのです。















■細田守の教科書





本作をより楽しむための”教科書”として、ネット番組から2つを紹介したいと思います。










たっちレディオ第221回『「バケモノの子」公開記念!ユニゾン田淵による細田守論の回』
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ユニゾンの田淵さんがリスナーを務めるネットラジオで、独自の【細田守論】を語り尽くします。


ひと癖あるその語り口からは、作品の内側をえぐり出すような”新説”が続々登場します。










【WOWOWぷらすと】細田守を語る
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wowowがお届けするトーク番組内で、アニメを長年見続けてきた”永遠の中学二年生”国井咲也と細田監督を追い続けてきた”腐女子グラビアアイドル”池田裕子、そして映画評論家・中井圭が、細田監督を多方面から分析します。


本作だけではなく、これまでの細田作品や、アニメ映画界の現状、そして【ポスト宮崎】へと議論は白熱していきます。










この2番組を見れば、キミも”細田守マスター”だ!!!























【関連記事】

・希望を灯(とも)す、魂の映画~アニメーション映画監督・細田守~ [2015/08/07]
・時をかける少女 [2010/11/06]
・サマーウォーズ [2010/03/29]





















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[ 2015/08/11 00:00 ] アニメ | TB(0) | CM(0)

希望を灯(とも)す、魂の映画~アニメーション映画監督・細田守~

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     「映画ってさ 思うんだけどさ

     イエーって感じで
     人生を謳歌している人のものじゃないと思うんだよね

     むしろ、くすぶってる人のためのものだと思うんだよね

     ―――――― 自分も含めてさ」









時をかける少女」、「サマーウォーズ」、「おおかみこどもの雨と雪」…、ヒット作を手がけるアニメーション映画監督・細田守(47)。
宮崎駿が引退を表明した今、次代を担うと目される監督だ。

細田作品の多くは希望に満ちた物語だが、そこには強いわだかまりを抱えてきた自らの人生が投影されている。

この夏公開された新作「バケモノの子」の製作現場に300日にわたり密着。映画作りに命をささげる男の仕事に迫る。
(番組紹介より)

















先日放送されたNHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』にて、アニメーション監督・細田守が特集されていました。


番組では、最新作の『バケモノの子』が公開されるまでの300日に密着した、長期取材を慣行しています。










番組中に語られる数々のエピソードから、細田監督がアニメを”自分のため”に作っているということを強く感じました。


幼少期言語障害により特別学級で学んだこと、親戚とうまく付き合えなかったこと、ジブリの大作から降板させられたこと・・・・・・。


細田監督のこれまでの人生は、挫折と苦悩の日々でした。


自分を勇気づけるため、自分が望むアニメを作る。


私にはそれが、細田監督の出発点であり、アニメを作る最大の動機なのだと思いました。










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細田監督の作品は、自身のそのときどきの人生が反映され、作品の重要なテーマとなってきました。


最新作の『バケモノの子』でも、それは当てはまります。





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主要キャラの熊徹は、細田監督の亡き父親が投影されているのです。





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父親は、仕事一筋の鉄道マン。


ほとんど家に寄りつきませんでした。


そのせいでわだかまりができ、結局解消されることなく、細田監督が30才のとき急死されます。


細田監督はずっとこのことが胸につかえていました。


今作で熊徹というキャラクターを通して、父親との関係に”答え”を出したかったのかもしれません。










数々の困難を乗り越え、細田監督が発表する作品は、どれも大ヒットを記録しています。


ただクオリティが高いアニメを作るだけではなく、そこに細田監督の”生き様”がしっかりと刻み込まれているからこそなのでしょう。
















■番組HP:http://www.nhk.or.jp/professional/2015/0803/
















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[ 2015/08/07 00:00 ] テレビ | TB(0) | CM(0)

今期視聴確定作品【2015年夏アニメ編】―――冷房が効いた部屋でアニメを見る幸せ。

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■暑い夏には、熱いアニメ!





今年の夏クールも粒ぞろいの猛者ばかりが出そろいました。


個人的には、Web小説~書籍化~アニメ化の流れが加速し、アニメ業界において主流になりつつあると感じます。










前評判の段階では、新作作品の中でそれほど飛び抜けている作品はなし。


3ヶ月後にどの作品が化けて覇権となるのか。


この”群雄割拠”のクール全体の動勢も気になるところです。




















■視聴確定作品












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『オーバーロード』

個人的に注目No.1の問題作です。


オンラインゲームのキャラクターの姿で異世界で転移した主人公が、自分が所属したギルトのNPCとともに世界征服に乗り出すという今までありそうでなかったストーリー。


主人公が魔王的なアンチヒーローのポジションで描かれ、平気で人を殺すし、己の利益のために利用します。


それを可能にする圧倒的な力。


それがある意味痛快であり、現実に閉塞感を抱いている方々にはかなり好評を博すのではないかと思います。

































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『のんのんびより りぴーと』

”にゃんぱすー”


この言葉をどれほど待ち望んだろうか。


遂にのんのんびよりの2期が登場です。


丁寧な背景、贅沢な間の取り方。


これらは時間の流れがゆるやかで、都市部からみるとある意味別世界である”田舎”を表現するために特化した演出方法だと言えます。


世間では現在夏休みの期間中。


まるで子供の頃、おばあちゃん家に泊まりに行った幼少期を思い出させる、ノスタルジックな物語です。

 































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『GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 』

【自衛隊×ファンタジー】という意欲作。


過去にも『戦国自衛隊』『ジパング』といった自衛隊をテーマにした作品は数あれど、ここまで奇想天外なストーリーはなかったように思います。


ある日突然東京に”門”が出現する。


その”門”をくぐれば、異世界に通じていた。


自衛隊は偵察という名目のもと、”門”の外の世界に派遣される。


主人公のオタク自衛官の目の前には、金髪エルフ、ロリ魔法使い、ゴスロリ神官のトリプルコンボ


これは誰が夢見た世界ですか!?

































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『ゴッドイーター』

大人気ゲームのアニメ化作品。


キレてるアクションと緊迫感のあるカメラワークで、30分が短く感じるほど飽きさせないつくりになっています。


おそらくはCGを用いて描かれているようですが、微妙な表情の変化もうまく表現されており、手描きとは違ったタッチはスタイリッシュさが売りの本作にピッタリあっています。


敵である【アラガミ】も気持ち悪さ=恐怖を見事に描き出されており、特に3話終盤に登場した”超大型”アラガミは、まさに”神”の名を冠するだけの絶対的な超越した存在感がハンパなかったです。
































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『GANGSTA.』

犯罪都市【エルガストルム】を舞台に、【便利屋】と呼ばれる2人の男が主人公のギャング物語。


イタリアのシチリアンマフィアのような雰囲気が作品全体に感じられ、【四大父】と呼ばれる各ファミリーやそれを脅かそうとする新興マフィアとの抗争が描かれています。


また、監督が村瀬修功、制作がマングローブという『サムライチャンプルー』と同じ布陣だということも注目するところです。


主人公の一人が刀を使い、その戦闘シーンは確かに過去作品を彷彿とさせます。




































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[ 2015/08/02 13:30 ] アニメ | TB(0) | CM(0)
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