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攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone  攻殻機動隊、起動 ―――

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攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone
原作:士郎正宗
総監督、キャラクターデザイン:黄瀬和哉
監督:工藤進
シリーズ構成、脚本:冲方丁
メカニックデザイン:柳瀬敬之
画コンテ:工藤進
演出:浜名孝行
総作画監督:新井浩一
美術監督:竹田悠介、益城貴昌
3DCG監督 :井野元英二
撮影監督 :田中宏侍
音響監督:岩浪美和
編集:植松淳一
音楽 :コーネリアス
3DCGI:オレンジ
アニメーション制作:Production I.G 9課
配給 :東宝映像事業部
製作 :バンダイビジュアル、講談社、電通、Production I.G、フライングドッグ、東宝
公式サイト:http://www.kokaku-a.jp/index.php











【注目キャラクター】



「昔のガラス職人は自由がなかった。

 ガラスは政府の資金源だったから。

 ガラス職人が他の国に行くときは、両目を潰された。

 ――― 電脳は人を幸せにすると思う?」

   

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ツダ・エマ
電脳ネット・ゲームのヒットメーカーで“ティンマン”の名義で活躍していた戦災孤児の17歳。クルツが草薙素子の後任としてスカウトした新たなエージェント。












【レビュー】





 「―――私達は【独立攻性部隊】だ。

 システムから自立し、
 パッケージ化されない本当の単位としての人格を所有する。

 我々が”最優先ライン”に承認されたとき、
 スキャンダルを恐れて馴れ合う糞野郎共を一掃してやる。」

   




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戦後復興の兆しある2028年冬のニューポートシティ――。
国外カルテルの利権を巡る水の価格協定への抗議デモを見守る、草薙素子少佐率いる独立攻性部隊の姿があった。

その目の前で警備の機動隊による無差別発砲事件が突如発生。それら前代未聞の同時ゴーストハックは電脳ウィルス“ファイア・スターター”が引き金となったものだった。草薙は感染源であるサイードを特定、事件鎮圧のために銃撃する。その最中、草薙の電脳に“枝”をつけた何者かがいた。バトーたちが対象人物の元へと急行すると、そこには全身義体の少女ツダ・エマの姿があった――。

陸軍情報部ホヅミ大佐が申し出たエマの引取りを拒絶した荒巻の指示で彼女を護送・調査する草薙は、エマのゴーストへのダイブを敢行。そこには“ブリキの少女”エマと“カカシの男”ブリンダジュニア、ふたつのゴーストが存在した。彼らが目指すものは何なのか。陰謀渦巻くダブルゴーストの真相に草薙が迫る――。
(作品紹介より)












■”第4の攻殻”完結―――




昨年より順次劇場公開されてきたARISEシリーズが本作をもって完結となりました。


シリーズの発表当初は声優の交代など賛否両論ありました。


しかし4話通して観てみれば、絵・ストーリーのクオリティの高さはもちろんのこと、【攻殻機動隊】というコンテンツを錆びつかせるのではなく、更に発展させていきたいという制作側の ”熱” を感じました。


そして、これまでの完成された【公安9課】ではなく、若々しくぶつかり合うメンバーを見れたことが、何よりも嬉しかったです。











まだチームとしてまとまりができていないメンバーですが、それにより荒々しく激しいアクションだったり、徐々にお互いを認め合っていく描写というものが実現しました。




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ようやく隊として人数が揃い、初めての事件。


これからだ!という将来性をひしひしと感じられる ”Biginning感” がスクリーンに溢れていました。









何にでも言えることですが、先に進むことを止めたときに ”衰退” が始まってしまうのだと思います。


ARISEシリーズは私に守るのではなく、新しいことにチャレンジし続けることが真のクリエイティブだということを教えてくれました。


それを受け取る側である我々ファンにおいても、過去の作品に固執することなく、柔軟な思考で新しい作品達を評価していかなければならないと強く感じました。















■難解な結末・未回収な伏線




1話より因縁が深いウィイルス 【ファイア・スターター】 とその作成者である超ウィザード級ハッカー。


その手がかりとなる2人の人物を今話で、少佐達は追うことになります。




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ツダ・エマとブリンダ・ジュニア。


―――通称 【ティンマン】【スケアクロウ】


この名前や劇中のセリフなどから、『オズの魔法使い』 に登場する 【心の無いブリキの木こり】【脳の無いカカシ】 がモデルとなっていることがわかります。










この2人の逃亡劇の目的地とはどこだったのか。


感覚・体・記憶ほとんど全ての物を捨てて、2人は【ゴースト】の欠片をネットに放出します。


これが彼女達の「死んだ後も生き続ける」ということへの答えだったのか。


”生きる” とはいったいどういうことなのか。


これまでの攻殻と同様、この結末は難解であり、視聴後考え続けなければその意味を理解することは難しかったです。


しかし、これも攻殻ではお馴染みのことであり、作品は違えど ”らしさ” という一貫性を感じることができました。










結局2人が消えたことにより、【ファイア・スターター】の正体を掴むことができませんでした。


キーワードは、『クザン共和国』


少佐の過去とも浅からぬ因縁がある国から、内戦後何が出てきたのか。


今後、他媒体でもいいので是非補完していただきたいと思います。















■シリーズを通しての新しい要素




前話のレビューでも書いたのですが、シリーズを通しての攻殻の新しい要素として、まず 【水ビジネス】 の存在が挙げられます。


また、今回の事件の原点として日本など列強各国が関わった 【クザン共和国内戦】 ということも目に止まります。


水資源の貴重性については前話でのレビューの通りですし、内戦への各国の干渉についても現実の中東情勢やウクライナなどを見ていると、とても近似値があるように思えます。










列強各国が己の利権拡大を目論んで内戦に干渉していく。


この内戦が終わった後、その余波が列強国に向かってくるという流れが既視感があります。


アフガニスタン紛争~9.11テロ
の流れと一致するのです。


これは前述した現在の中東情勢やウクライナも将来そうなる可能性を示しています。










攻殻の時代(2030年)が迫っている現代において、現在進行形の問題をストーリーの中に取り込むことで、更なるリアリティと緊迫感を作品に与えることができます。


そして、問題の先を作品中に描写することで、逆に現在を生きる我々に対しての警告という役割も付与されているのではないかと感じます。















■【新劇場版】来年公開決定




今話の舞台挨拶上で、ある発表がなされました。




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士郎正宗による『攻殻機動隊』が誕生してから25年、士郎正宗の世界を押井守監督が表現した『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』からは20年。

この歴史は、Production I.Gの挑戦と成長の歴史でもありました。

そして、この歴史に続く『攻殻機動隊 新劇場版』に挑戦することをここで発表します。

『新劇場版』で“攻殻機動隊”のさらなる進化をみなさんにお見せします!


Production I.G 社長 石川光久
                             







まだまだ進化続ける『攻殻機動隊』。


この命続く限り、その行く末を見届けていく所存です。


















































【関連記事】

・攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears ―― この義体<カラダ>が求める愛 [2014/08/04]
・『攻殻機動隊入門 あらいず』にてborder:3情報公開 [2014/06/11]
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[ 2014/09/29 15:00 ] アニメ | TB(0) | CM(0)

東映×ニトロプラス共同制作劇場アニメ【11.15】全国ロードショー

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楽園追放 -Expelled from Paradise-
原作 - ニトロプラス、東映アニメーション
脚本 - 虚淵玄(ニトロプラス)
監督 - 水島精二
キャラクターデザイン - 齋藤将嗣
メカニックデザイン - 石垣純哉、齋藤将嗣、柳瀬敬之、石渡マコト(ニトロプラス)
演出 - 京田知己
絵コンテ - 水島精二、京田知己
CG監督 - 金子友昭、阿尾直樹
色彩設定 - 村田恵里子
モニターグラフィックス - 宮原洋平(カプセル)、佐藤菜津子
美術監督 - 野村正信(美峰)
撮影監督 - 林コージロー(グラフィニカ)
編集 - 吉武将人(エディッツ)
音響監督 - 三間雅文(テクノサウンド)
音響効果 - 倉橋静男(サウンドボックス)
音楽 - NARASAKI
アニメーションプロデューサー - 森口博史
チーフアニメーションプロデューサー - 吉岡宏起
プロデューサー - 野口光一
アニメーション制作 - グラフィニカ
配給 - ティ・ジョイ(協力 - 東映)
企画・製作 - 東映アニメーション
公式サイト - http://rakuen-tsuiho.com/












物語の舞台はナノハザードにより廃墟と化した地球と、人類が地上を捨て、データとなって暮らすようになった電脳世界ディーヴァである。

西暦2400年、そのディーヴァが異変に晒される。地上世界からの謎のハッキングを受けたためだ。
フロンティア・セッターと名乗るその主のハッキングの狙いは何なのか?

ディーヴァの捜査官アンジェラは、生身の体・マテリアルボディを身にまとい、地上世界へと降り立つ。
地上調査員ディンゴと伴に荒廃した地上のどこかに潜んでいるはずフロンティア・セッターを探すため、アンジェラとディンゴの旅が始まる。
(作品紹介より)












アダルトゲームメーカーとして以前より名が知られていた ニトロプラス ですが、この度東映アニメーションとタッグを組み、劇場アニメを制作していることを今日知りました。


ニトロプラスからは近年、虚淵玄 など所属している(かつて所属していた)シナリオライターやイラストレーターが、アニメやライトノベルといった他ジャンルで活躍するクリエイターが目立っていました。


それに伴い、ブランド制作のゲームがアニメ化(『Phantom -PHANTOM OF INFERNO-』『斬魔大聖デモンベイン』 など)され、現在のPCゲームからアニメ化の流れのパイオニア的な存在となりました。




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学生時代に何作か同ブランドのゲームをプレイしたことがありますが、どれもハードボイルドで重厚な世界設定が印象的だったのを覚えています。










今回ニトロプラスが、大手アニメ制作会社である東映アニメーションと【下請け】や【協力】ではなく、【合作】 という対等な関係で作品を制作するということに驚きが隠せません。


【アダルトゲーム】は他のジャンルに比べ、歴史が浅い業界です。


それが2010年代になり、いよいよ 【成熟期】 に入ってきたような感じを受けます。


各クリエイター達の力が溢れ、能力が高まってきた脂が乗った時期、それがちょうど今来ているのかもしれません。


時勢の圧倒的な勢いは、老舗である東映アニメーションをも動かし、今回の事態となったように思えます。










作品の中身に関しても、デジタル作画から完全にCGによるモデリングに移行し、アニメの作り方の主流も変化してきています。


正直まだCGアニメに対する違和感は拭えないものがありますが、今後、更なる進化・革新を経て、アニメ業界が発展し続けていくための礎となることを期待しています。


ストーリーも ”華やかなバーチャル世界””荒廃した現実世界” という2つの舞台の対比が非常に面白く、とても近未来的な視点となっています。


これからのアニメ界の動向を占う作品とは言い過ぎかもしれませんが、未来に思いを馳せ、公開の11月をワクワクしながら待ちわびたいと思います。










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[ 2014/09/25 23:02 ] アニメ | TB(0) | CM(0)

アルドノア・ゼロ 12話 『たとえ天が堕ちるとも —Childhood's End—』

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『アルドノア・ゼロ』の第1期最終話、ご覧になりましたか?


虚淵さんの脚本ということである程度は予想していましたが、やはり視聴時の衝撃はなかなかのものがありました。







(ネタバレ)端的に言うと、主人公&ヒロインが銃で頭を打ち抜かれてそこで終わり


もう一人の主人公っぽかった少年は【闇堕ち】し、最後は曖昧なナレーションでエンディングに突入。


さあ、これはどうしたもんか・・・・・。


2期も来年1月早々放送開始らしいし、いわゆる【分割2クール】と考えれば、物語中盤の”転”の部分だと言われれば納得がいく展開かなぁ。







そうなると2期の内容が気になってくるわけで。


ネットの感想でもあったけど、そのヒントとなるのがこの1期最終話のタイトルですね。



『たとえ天が堕ちるとも —Childhood's End—』



サブタイの 『Childhood's End』


直訳すれば 【幼年期の終わり】


ここから推測すれば、次に来るのは 【boyhood(少年期)】 または 【adulthood(成人期)】 といったところでしょうか。


おそらく2期は1期の直後ではなく、少なくとも数年後からスタートするのではないかという推測ができます。


そして、2期の第1話のサブタイは 『Adulthood's Biginning』 だと予想します。







何にしても、個人的には今期の”覇権アニメ”として3ヶ月間、毎週楽しませてもらいました。


私を延命させてくれてありがとう!


そして、スタッフの方々お疲れ様でした!!










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【関連記事】

・今期視聴確定作品【2014年夏アニメ編】  ―― 今年も熱い夏になりそうだ。 [2014/07/29]











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[ 2014/09/22 01:12 ] アニメ | TB(0) | CM(0)

センゴク一統記 8  ――― 天下の政道は【清洲会議】にて決し候。

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センゴク一統記 8(ヤンマガKCスペシャル)
著者:宮下 英樹
出版社:講談社
発売日:2014/6/6











【注目キャラクター】



「もはや信長は在らぬ

 織田を領(うしは)く気骨なく、諸将をまとめきれようか」

   

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お市の方

”戦国史上最も妖艶にして、傾城な女”

織田信長の妹にして浅井長政の妻であった女。絶世の美女として名高く、浅井家が織田家と同盟するにあたって長政に嫁ぐ。非常に気が強く、信長と共に天下人になった長政を裏で操ろうと画策していたが、信長との絆に嫉妬した長政が信長を裏切ったために不意に終わった。憔悴してしまった長政を奮い立たせるのに一役買うが、以降は赤尾清綱の屋敷に幽閉される。小谷城落城寸前になると浅井市として生きる決意をするが、長政に突き放され、長政への愛に気付かされ涙ながらに織田家に戻る事になった。
一統記にて再登場し、清洲城で三人の娘を育てていたが家中の二大勢力となった羽柴家と柴田家の誼を作るため、秀吉の要請により柴田勝家と再嫁した。












【レビュー】





        「宿老共 清須にて談合せしめ候。」

                   ―――― 【金井文書】 より

   



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織田信長亡き後の織田家新体制を固めるべく清州城に集結した、羽柴秀吉・柴田勝家・丹羽長秀・池田恒興ら四宿老。

信長の仇・明智光秀を討った武功随一の羽柴秀吉は、緻密な計算と長大な展望で、次の世の統治を探る。織田家を二代にわたって支えた筆頭家老・柴田勝家は、諸将の結束に織田家の安寧を求める。

知略で切り開く、織田家の未来ーー。

“清州会議”に、波乱の結末が待つ――!
(作品紹介より)












■”政治の関ヶ原”清洲会議、開幕




清洲会議 とは、織田信長が【本能寺の変】にて急死した後、天下の趨勢を決めるべく織田家重臣達により行われた会合です。


その結果が後の【天下統一】の流れを決めたこともあり、歴史的に意義の大きい出来事として伝えられています。


今年は清洲会議を題材とした三谷幸喜監督の実写映画も公開されています。




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この会議上最も重要だった議題は、無主となった土地を誰が治めるかという 【国分け】 の案件です。


ここで領土を大きくした者が織田家内部での権力を増幅でき、引いては天下人に最も近づくことができるからです。


そして、その座を争う主役となるのは2者。


一方は、”鬼柴田” の異名を持つ織田家筆頭家老・ 柴田勝家




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「汝ら これでも織田家の兵か! 恥を知れいっ!!」










もう一方は、”中国大返し” により主君の仇討ちを成功させた 羽柴秀吉





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「ワシか柴田か―――

 会議を仕切った方が 織田を―――天下を動かすこととなろう」











当日、この両者は真逆の姿勢により、会議に挑むこととなります。


勝家は 【情】 に訴え、”織田家を支える” ことを信条としました。




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秀吉は 【統治者】 としての視点から、”信長亡き後の天下創世” を掲げるのです。




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中庭をそれぞれの国々に見立て、神話の【天地創造】を模すといった秀吉ならでは奇抜な戦略により、会議の主導権を取りにかかります。










結果は秀吉の領土が広がり、勝家が一歩後退といったところでしょうか。


京や安土といった重要な地を取れたことも大きかった。


明確な勝ち負けが着いたわけではありませんが、1つの契機となり、この後の時勢の流れは徐々に秀吉側に乗っていくことになります。





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■清洲会議後①――【羽柴秀吉の場合】




会議後、秀吉は勝家の態度を非難しています。




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「大名ともあろう柴田殿が
 かほどに情に押し出してくるたぁ

 【統治者】の為すべき振る舞いじゃあねぇ・・・・」





しかし、ここで妻の寧々から心に刺さる一言が。




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「お前様は 【統治者】とやらになりすぎでなあい?」










生来秀吉の長所は、人の心の機微を見抜き、その心を掴むことにありました。


しかし、農民出身でありながら天下の覇権に手が届く立場となり、最近はそのことを疎かにしつつあった感がありました。


そのことを聡明な寧々は見抜き、妻として忠告をしたのでしょう。


この辺の流れは、秀吉が天下人になった以降、振る舞いが粗暴になっていったという史実を暗示しているかのような、皮肉めいた描写だったと思います。















■清洲会議後②――【柴田勝家の場合】




清洲会議で秀吉に一歩遅れを取った勝家ですが、強力な援軍が現れます。


それは信長の妹であり、浅井家滅亡後織田家に戻っていた お市の方 です。




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「わらわが柴田家に入り、
 茶々は柴田家の幼女として羽柴家に嫁げば良いのでは。」





詰まるところ、お市の方が勝家と結婚し、お市の娘である茶々を羽柴家に嫁がせることにより、両家を姻戚関係とすることができる。


これを持って、秀吉の独走を牽制しようという妙案を提示してきたわけです。










これはあくまで政略上のことだというお題目になっていますが、勝家もお市の方も満更ではなさそう。




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この辺りのお市の方は可愛くて好きです。


また、勝家もお市の娘である3姉妹の父となるということで、その交流も描かれています。




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お市も含め ”乱世の女子(おなご)” として激動の人生を歩んできた彼女達ですが、ようやく安息をつけたという幸せ感を受けます。


史実を知っているだけに、この後の彼女達が全員報われることはないと分かっているだけに、ただただこの幸福な光景を少しでも長く見ていたいという想いがこみ上げてきます。
















■3姉妹の”キャラ立ち”




お市の娘3姉妹はそれぞれ歴史の重要なキーマンになっていくことになります。


しかしこの時代、男性がどうしても目立ってしまい、女性がいわゆる ”キャラ立ち” している作品は少ないように思えます。


この点を本作では見事にカバーしており、素晴らしいことだと思います。










【長女・茶々】




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「刀や馬の違いはわかるのですが
     反物の見立てはどうにも・・・・」





武芸に秀でた男勝りとして描かれています。


羽柴家に嫁ぐために只今、猛勉強中。










【次女・初】




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「うーむ会議雑感―――


 瓜坊(池田恒興)を見るに安堵の表情 さらに太ると見た

 苦虫(丹羽長秀)は今日も苦虫をかんだ表情

 ネズミ(羽柴秀吉)は周囲を見る目がちょっと変化 一段昇格と

 エンマ(柴田勝家)は物悲しげ 一段降格か


 会議は合戦とは違うのだよ 複雑怪奇なのさ」





何よりも政治の話が好きな奇怪な姫。


着物や簪よりも、謀略の話が何よりの贈り物。


その洞察力は一流で、時代の流れに敏感な分析力を誇る。









【三女・江】




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「”辻が花”はお仲様
 
 やっぱりおね様には”縫箔”かなー」





こちらは前の2者と打って変わり、姫らしく着物や反物に興味津々。


姫としての教養は、3姉妹随一でしょう。


また末子ということで、素直な表情や天真爛漫さがよく描かれています。










個人的には、ニヤニヤしながら政治のドロドロした話を語る初が好みですね。


今後もメインの話とは別に、3姉妹にも注目して読んでいくと違った視点で作品全体が面白くなるのではと思います。































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[ 2014/09/18 15:00 ] マンガ | TB(0) | CM(0)

【悲報】俺氏、ライブのチケット抽選にハズれる

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先日応募していたマクロス7の20周年記念ライブ 『FIRE BOMBER 2014 BASARA EXPLOSION』 の先行チケット応募に見事ハズれてしまったーーーー!!!!


一般発売も秒殺で完売してしまったし・・・・・。


完全に手詰まりです。








もう腹いせに別のライブ行ってやるって思って、すぐ 『ANIMAX MUSIX2014』 ライブに応募してやりましたよ!




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『ANIMAX MUSIX』 は、アニメ専門チャンネル『アニマックス』が主催するアニソンライブであり、現在では『アニメロサマーライブ』と並び賞されるアニソン界最高峰のイベントです。


会場の 【横浜アリーナ】 はまだ行ったことがないので、この機会ぜひ堪能してきたいと思います!


・・・・・今度もハズれるという可能性もあるのですが。










ANIMAX MUSIX2014公式サイト:http://musix.animax.co.jp/














【関連記事】

・『FIRE BOMBER 2014 BASARA EXPLOSION』開催決定! [2014/08/17]










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[ 2014/09/12 21:38 ] アニソン | TB(0) | CM(0)

岡田斗司夫ゼミ9月号にて「来月から週一で生放送やるよ」との俺的歓喜の発表

岡田




テレビ番組『ビートたけしのテレビタックル』への出演やニコニコ生放送の公式番組にカンバックするなど、最近絶好調な様子の岡田さん。


そんな中、今月の【岡田斗司夫ゼミ】にて重大発表がなされました。










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「来月からですね、毎週日曜の夜8時から
  週一で【岡田斗司夫ゼミ】をやろうと思います。」











”月に一度のお楽しみ” でお馴染みだった【岡田斗司夫ゼミ】が毎週観れるようになるというのです!


しかも毎回1時間!!!


大丈夫か岡田さん!?倒れちゃわないか!!??










どうやら毎回【一人語り】ではなく、それぞれ違う番組の手法で放送してみるということらしいです。


岡田さんの話は本当に世の中の構造をわかりやすく解説されていて、為になることばかりです。


1週間の中でまた生きる楽しみが増えることは嬉しい限りです。


これから日曜日の夜8時はパソコンの前に座して待ちわびるしかないですね!!!















岡田斗司夫ブロマガチャンネル:http://ch.nicovideo.jp/ex
















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[ 2014/09/10 02:39 ] 岡田斗司夫 | TB(0) | CM(0)

ジブリの教科書7 紅の豚 ――― 一流の執筆陣が読み解く豚【ポルコ】の魅力

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ジブリの教科書7 紅の豚(文春ジブリ文庫)
編集:スタジオジブリ、文春文庫
販売元:文藝春秋
発売日:2014/9/2











【レビュー】





「これは九十分をまるっと
     抱え込んで楽しむのがよい。

 ストーリーを細かく解剖してああだ、こうだと
    論じるのは何だか野暮な香りがする―――、

 そんなことを思い、ようやく席を立った。」



        『豚【ポルコ】が残してくれた魔法』(ナビゲーター・万城目学)より
   



えうぇw










                  


万城目学を筆頭に、人気作家陣・学者たちが根強い人気の宮崎駿作品の魅力を読み解く。
アニメーター達の貴重な当時の証言も多数収録。
(作品紹介より)












■【ジブリの教科書】シリーズ第7弾




毎回スタジオジブリ作品1作をフューチャーし、当時の記事や新規書き下ろし解説などの掲載でしられる 【ジブリの教科書】 シリーズの第7弾として、満を辞していよいよ 『紅の豚』 の登場です!


『紅の豚』は、一般的にジブリ作品の中では1番手にくることはそうそうないのですが、個人的には大好きな作品です。


『風の谷のナウシカ』・『紅の豚』・『もののけ姫』を並べて、”ジブリ三大傑作” と勝手に呼んでいます。




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本書を読んでみて、今までぼやけていた部分や感じていた魅力についてその答えを導くことができました。


執筆陣の豪華な解説文もさる事ながら、当時の空気感や関係者が考えていたことに今の時代にいながら触れることができるなんて、これほどの喜びがあるでしょうか。


読了後万感の思いを抱きつつ、”三大傑作”最後の1作である『もののけ姫』の【ジブリの教科書】も期待できると改めて楽しみになりました。















■<新発見①>【スタジオジブリ】新たなる節目の1作




【スタジオジブリ】にとって『紅の豚』という作品は、2点において節目に当たる作品となっています。


1つは、アニメーターを 【常時雇用】 の体制にしたという点です。


通常アニメ作品を作る場合、作品ごとに人を集め、その作品が終われば解散という流れが主流でした。


その中で、宮崎監督はアニメーターを固定して雇入れるという決断をしました。


これは監督としては恐ろしくプレッシャーがのしかかる状況です。


なぜなら作品を作らなくても月々の給与を払わなければならないため、次々に作品を制作し続けなければならず、更にその全てを商業的に成功させなけらばならない ”義務” を背負ってしまうからです。


これが本当の 【ジブリがいっぱい COLLECTION】 というブランドが確立したときだと思います。










2つ目は、この作品の制作にあたってそれまでの吉祥寺のスタジオを廃し、
現在の三鷹のスタジオを建設した という点です。




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これは1つ目の点にも関係してくるのですが、連続して劇場版アニメを制作しなければならないスタッフ達の精神面や肉体面の疲労を労う意味合いが強かったそうです。


三鷹という東京の中でも郊外に専用スタジオを設け、自然溢れる静かな環境でアニメ制作に没頭する。


アニメーターにとってこれほど恵まれた環境はなかったことでしょう。


”日本一のアニメスタジオ”
を実現させた背景には、必ずこの新スタジオの功績が少なからずあったことと推察できます。















■<新発見②>制作現場での女性のパワー爆発




『紅の豚』の印象として、”女性が元気” な映画だなということを思っていました。


ヒロインのフィオをはじめとして、ポルコの新しい飛行艇を作るために集結したピッコロ社の親戚女性達。


以外なところでは冒頭に登場する空賊にさらわれた女子児童達にも、逆境に負けないたくましい姿を見ることができます。




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実はそれは制作現場でも同様の事態が起こっていたそうです。


というのも、【スタジオジブリ】はこの直前まで『おもひでぽろぽろ』の制作を行っていたため、一番手のアニメーター達が疲弊しきっていました。


そこで宮崎監督はこれを逆手に取り、主要スタッフを一新し、女性中心のチームを作りあげてしまったそうです。


作画監督・美術監督といった重要なポストを女性が占め、これまでにない体制で『紅の豚』の制作へと突入していったのです。


まさにその現場の雰囲気がそのままフィルムに焼き付き、このようなパワフルな女性で溢れた素晴らしい作品に仕上がったのだと確信しています。































文春ジブリ文庫公式サイト:http://bunshun.jp/bunko/ghibli/index.html


































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[ 2014/09/07 00:39 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)

フリクリ  ――― すごいことなんてない ただ あたりまえのことしか おこらない

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フリクリ
企画・原作 - GAINAX
製作 - 大月俊倫(キングレコード)、石川光久(Production I.G)、山賀博之(ガイナックス)
監修 - 庵野秀明(ノークレジット・DVD-BOXで明かされた)
原案・監督 - 鶴巻和哉
キャラクターデザイン・ビジュアルコンセプト - 貞本義行
美術監督 - 小倉宏昌
色彩設計 - 高星晴美
編集 - 浅野真樹子
音楽 - 光宗信吉、the pillows
プロデューサー - 佐藤雅信(キングレコード)、西沢正智(Production I.G)、佐藤裕紀(ガイナックス)
アニメーション制作 - Production I.G、ガイナックス
話数 - 全6話(OVA6巻)











【注目キャラクター】



「寝てる場合じゃねえぞ!

 ………クライマックスだ!!!

   

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ハルハラ・ハル子
本名はハルハ・ラハル。自称19歳の「宇宙人」。
常にテンションが高く傍若無人で天然な性格。所持するベースギター(Rickenbacker 4001 Azureglo)は武器にもなり、その他様々な用途に使用される。ナオ太を利用して自らの野望の達成を目論んでいるが、少々内向的な面を持つナオ太を元気付けようとするなど、意外と世話好きな一面も時折見せている。看護師・メイド・バニーガールなど、劇中で最も多彩なコスチュームを着用する人物。左利き。












【レビュー】





「町は白く覆われ、空も星も臨めない。

 まるでこの町の外にはもう何もないかのように思えてくる。

 ――――”どこにも行けない町”。

 『君は、ずっと今の場所にいるしかない』と、
 巨大な手が言っている。

 それは死刑を宣告する看守の右手のようだ。

 家からいなくなったアイツ等は、
       外の世界へ出ていけたんだろうか……。」

   



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『新世紀エヴァンゲリオン』でおなじみの、ガイナックスとProduction I.Gが制作を手がけたオリジナルビデオアニメーション。

地方都市の疎瀬に住む平凡な小学5年生・ナオ太は、ある日謎の女が乗ったべスパにひかれてからというもの、日常が一変。突然額から角が生えたり、街中でロボットを目撃するようになってしまう。混乱するナオ太の前に、元凶と思われるベスパ女・ハル子が家政婦としてやってくる。

シーンによって絵柄が異なっていたり展開が唐突だったりと、かなり実験的な試みがされている作品で、2003年度のファンタジア映画祭のアニメーション部門で銅賞を受賞している。
(作品紹介より)












■【Production I.G】×【ガイナックス】が手がけた傑作OVAシリーズ




今日まで語られることになる稀代の名作OVAシリーズが2000年(ミレニアム)にリリースを開始しました。


驚くべきは【Production I.G】と【ガイナックス】というアニメ界のビッグネームがタッグを組んだ最初で最後の作品だということです。


その演出、まさに アクロバティック!


その脚本、まさに キテレツ!


その音楽、まさに ロックンロール!


その可能性、まさに インフィニティ(無限大)!!!


1度観れば本作のレベルの高さを感じることができると思います。















■【小説版】が買いたくなるなる




【名作】と呼ばれる作品の条件として、私は ”わかりにくさ” というのがキーワードとしてあるのではないかと考えています。


エヴァしかり、もののけ姫しかり、灰羽連盟しかり…etc.


本作もその例に漏れず、とにかくストーリーがわかりにくい!


しかし、その”わかりにくさ”こそが更なる作品の深淵への入口なのです。










思い出すのは初めて 『天地無用!』 を観たときのことです。




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最所のOVAシリーズを観たときの 「え!?これどういうこと??」 という気持ちが突っ走り、続編OVAを観まくり、関連作品をあさり、小説版を探しに古本屋巡りをしたことは遠い日の思い出です。


確かに覚えているのは、その間”幸せ”を感じていたこと。


どんどん作品のことを知っていくことが何よりも楽しかった。


これこそ、オタクとしての醍醐味です!










本作も大部分の設定や背後関係がOVAだけでは明かされていなく、その大部分を補完する形で小説版が発売されています。


ただし既に紙媒体では絶版になっているので、なんとか中古で見つけた1巻以外は電子書籍での購入になりそう。


本当は【本】という実物で全巻揃えたかったのですが、背に腹は代えられません。


またどっぷり作品に潜る探索の日々が始まりそうです。
















■誰しも通る【少年時代】




本作のストーリーラインとして主人公の世の中を拗ねた目で見ている小学6年生ナオ太と




え




彼の前に突然現れ、何かと付きまとってくる謎の女性・ハル子との交流が描かれています。




HarukoHaruhara-1.jpg




ナオ太が素直じゃないところを面白がっておちょくってくるハル子の図式はシリーズを通して続いていきます。










この光景、何か見覚えがあります。


男なら幼少期、年上の女性に対する憧れは必ずあります。


でも、いざそういう状況になっても恥ずかしくてぶっきら棒になってしまったり。


そんな誰しも経験するやるせなく、ただ忘れることができない過去を再現されているような既視感を覚えます。


微妙な”少年心”をアニメで完全に表現し切ったというだけでも必見の価値があると思います。















































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[ 2014/09/03 00:00 ] アニメ | TB(0) | CM(0)
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Author:F
昭和生まれの東北人。

アニメ、漫画、ライトノベル、アニソンが大好物。

このブログでは、私が出会った2次元作品についてのひとり語りをココ、”秘密基地<セーフハウス>”からこっそり更新しています。

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